保育士の過去問
平成30年(2018年)前期
子どもの食と栄養 問138
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問題
保育士試験 平成30年(2018年)前期 子どもの食と栄養 問138 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、体調不良の子どもへの対応に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 下痢がある時には、吐き気、嘔吐、脱水に気をつけ、水分や電解質の補給を心がける。
B 嘔吐がある時には、嘔吐がおさまり水分が飲める状態になってから、食物を少量ずつ与える。
C 脱水症は、体内の水分が減ってしまう状態を指し、尿量が増える。
D ノロウイルス感染症の嘔吐物の消毒には、次亜塩素酸ナトリウムや塩素系の漂白剤等を用いる。
A 下痢がある時には、吐き気、嘔吐、脱水に気をつけ、水分や電解質の補給を心がける。
B 嘔吐がある時には、嘔吐がおさまり水分が飲める状態になってから、食物を少量ずつ与える。
C 脱水症は、体内の水分が減ってしまう状態を指し、尿量が増える。
D ノロウイルス感染症の嘔吐物の消毒には、次亜塩素酸ナトリウムや塩素系の漂白剤等を用いる。
- ( A )○ ( B )○ ( C )○ ( D )○
- ( A )○ ( B )○ ( C )○ ( D )×
- ( A )○ ( B )○ ( C )× ( D )○
- ( A )× ( B )× ( C )○ ( D )×
- ( A )× ( B )× ( C )× ( D )○
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この過去問の解説 (3件)
01
A.○です。
下痢の症状が出た場合は、原因の特定に努めます。
原因がわかるまでは、感染の恐れがあるものとし、
消毒や手洗いを徹底します。
また、下痢がある時には、脱水状態に陥る恐れがあるため、
幼児用経口電解質液などを、少しづづ、何度も飲ませ、安静にします。
B.○です。
嘔吐がおさまったら、まず水分を少量ずつ与えます。
この時は、食事はお休みします。
嘔吐がないことを確認し、水分が取れるようになったら、少しずつ消化の良いものを与えます。
徐々に食事の量を増やしていき、数日かけて、もとの食事量に戻していきます。
C.×です。
「脱水症」は、体内の水分が減ってしまう状態を指しますが、
同時に「尿量」も減ります。
治療には、幼児用経口電解質液などの水分を、少しづづ、何度も飲ませることが有効です。
D.○です。
ノロウイルス感染症の嘔吐物の消毒には、次亜塩素酸ナトリウムが有効です。
塩素系の漂白剤には、次亜塩素酸ナトリウムが成分として含まれており、
それぞれ、適切に希釈することにより、消毒の際には有効です。
消毒の際には、使い捨てのマスク・手袋・エプロンなどがあると安心です。
また、ノロウイルスには、アルコール消毒は効果がないとされていますが、
全く効果がないのではなく、多少は効果があるとの実験結果が出ている、との報告もあります。
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02
A 〇 適切です。
下痢がある時には、吐き気、嘔吐、脱水に気をつけ、水分や電解質の補給を心がけます。
B 〇 適切です。
嘔吐がある時には、嘔吐がおさまり水分が飲める状態になってから、食物を少量ずつ与えます。
C × 不適切です。
脱水症は、体内の水分が減ってしまう状態を指し、尿量が「増える」のではなく、「減少」します。
D 〇 適切です。
ノロウイルス感染症の嘔吐物の消毒には、次亜塩素酸ナトリウム(例 商品名:ピューラックス)や塩素系の漂白剤等(例 商品名:ハイター)を使います。
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03
A:子どもはまだ水分調節機能が未熟なため、脱水を起こしやすいです。脱水になると尿量が減る・口がべたべたするなどの症状が表れるので、そのような症状が出る前に水分補給をすることが大切です。便や吐瀉物の中にはナトリウムが含まれているため、水分だけでなく塩分の摂取も必要です。ナトリウムの摂取には経口補水液が有効です。
B:嘔吐がなくなったら消化の良い食事を、いつもの半量→3分の2と少しずつ増やし2~3日かけて元の食事に戻します。
C:脱水になると尿量は減ります。
D:ノロウイルスは非常に感染力が高いと言われています。ノロウイルスは乾燥に強く、アルコール消毒は効きません。殺菌の効果が確認されているのは次亜塩酸ナトリウムです。ただし、手の消毒は手荒れに繋がり、荒れたところから細菌が入ってくるため逆効果となります。石鹸で手洗いをすることで油と共に細菌も流されるため、石鹸で十分に手洗いすることが有効です。
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