保育士の過去問
平成30年(2018年)前期
子どもの食と栄養 問139

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問題

保育士試験 平成30年(2018年)前期 子どもの食と栄養 問139 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、「食物アレルギー診療ガイドライン2016」( 日本小児アレルギー学会食物アレルギー委員会 )の食物アレルギーへの対応と食事に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  食物アレルギーの基本的栄養食事指導は、必要最小限の食物除去を心がける。
B  食物除去の開始後は定期的に栄養面を評価し、必要に応じて栄養士の協力を得て栄養指導をする。
C  鶏卵アレルギーがある場合、鶏肉は一般的に除去不要とされている。
D  牛乳アレルギーがある場合、洋菓子やホワイトソースに用いられる牛乳は加熱されるので、一般的に除去不要とされている。
E  大豆アレルギーがある場合、醤油、味噌、大豆油は一般的に除去不要とされている。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は1です。

A 〇 適切です。
食物アレルギーの基本的栄養食事指導は、必要最小限の食物除去を心がけます。

B 〇 適切です。
食物除去の開始後は定期的に栄養面を評価し、必要に応じて栄養士の協力を得て栄養指導をします。

C 〇 適切です。
鶏卵アレルギーがある場合、鶏肉は一般的に除去不要とされています。

D × 不適切です。
牛乳のアレルゲンは、加熱によるアレルゲン性の変化を受けにくいため、アレルギーを起こす力はあまり弱まりません。

E 〇 適切です。
大豆アレルギーがある場合、醤油、味噌、大豆油は一般的に除去不要とされています。

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02

正解は1です。

A:ガイドラインには「栄養食事指導のポイントは、
必要最小限の除去、安全性の確保、栄養面への配慮、患者と家族のQOL維持である」と記されています。

B:ガイドライン第8章 栄養食事指導の要旨に記載されています。

C:鶏卵アレルギーの除去が不要な食品は「卵殻カルシウム・鶏肉・魚卵」です。

D:牛乳アレルギーの除去が不要な食品は「乳糖・牛肉」で、加工食品の除去は必要です。

E:大豆アレルギーの除去が不要な食品は「醤油・味噌・大豆油・緑豆もやし」です。

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03

解答.1

「食物アレルギー診療ガイドライン2016」
現在は、2018年改訂版が使用されています。
このガイドラインによると、食物アレルギーとは、
「食物によって引き起こされる抗原特異的な免疫学的機序を介して
生体にとって不利益な症状が惹起される現象」と定義されています。

この問題の答えは、
「第8章 栄養食事指導」
に、記載されています。

A.○です。
合わせて「関係者の情報共有を行い、安全には十分に配慮する。
患者だけではなく家族のQOLにも配慮した指導が求められる」と、あります。

※QOLとは、個々の人生の内容の質、社会的に見た生活の質のことを指します。

B.○です。
ガイドラインの【要旨】に記載の通りです。

C.○です。
表8-5 一般的に除去が不要な食品一覧
に、記載があります。

鶏卵アレルギーがある場合、
「卵殻カルシウム、鶏肉、魚卵」は、除去不要とされています。

D.×です。
表8-5 一般的に除去が不要な食品一覧
に、記載があります。

牛乳アレルギーがある場合、
「乳糖・牛肉」は、除去不要とされています。
洋菓子やホワイトソースに用いられる牛乳は、
加熱されていても、除去不要の対象とはされていません

E.○です。
表8-5 一般的に除去が不要な食品一覧
に、記載があります。

大豆アレルギーがある場合、
「醤油、味噌、大豆油、緑豆もやし」は、除去不要とされています。

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