保育士の過去問
平成30年(2018年)後期
保育原理 問6

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問題

保育士試験 平成30年(2018年)後期 保育原理 問6 (訂正依頼・報告はこちら)

次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
4歳児クラスでは友達との遊びが楽しくなり、あちらこちらで「○○ちゃん、遊ぼう」と誘い合う声が聞かれる。その中で、L君は「ぼくだけ遊んでくれない」と担当保育士に言う。担当保育士がL君の話を聴くと、何度も頼んだけれどもMちゃんとNちゃんの仲間に入れなかったようである。Mちゃんにも話を聴くと、「Nちゃんと遊ぶ約束をしたから、L君とは遊べない」と担当保育士に強い口調で言う。担当保育士は、しばらくL君のやりたい遊びにつき合った。その後、担当保育士はL君やMちゃんへの自分の対応を振り返った。

【設問】
「保育所保育指針」(厚生労働省告示第117号平成29年3月31日)に照らし、この場面でのL君やMちゃんへの担当保育士の対応に関する振り返りとして適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  みんなで遊ぶことが大切だから、MちゃんがL君を入れてあげるまで、Mちゃんに働きかけるべきだったのではないか。
B  しばらくL君のやりたい遊びにつき合ったことは、L君の仲間に入れてもらえなかった気持ちを受け止めることにつながったのではないか。
C  L君やMちゃんへの対応について、主任保育士や同僚の保育士に相談して意見を聴いてみてはどうか。
D  L君とMちゃんの話を個別に聴き取るだけではなく、お互いの気持ちに気付けるよう仲立ちしていくことも必要なのではないか。
E  今後は、違った友達との関わりや遊ぶ友達が広がる機会になるよう、活動内容や取り組むメンバーを工夫し配慮することが必要なのではないか。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

A:みんなと遊ぶことが大切ではありません。この時期の子どもは好きな遊びを選んで好きな友達とやろうとします。そうすることで友達と遊ぶ楽しさを知り、少しずつ集団の中での自我が芽生えてきます。

B:一緒に遊んでもらうことでひとりではなく、一緒に遊びたかったという気持ちを受け止めたもらえたという満足感が得られます。

C:自分だけで解決しようとせず、他の人の意見を取り入れることは大切なことです。

D:保育士が、子どもの言葉にならない気持ちを代弁し伝えることで、友達の気持ちに気付いていきます。

E:子ども同士の関わりが広がるよう、保育内容を検討したり環境設定をし、適切な配慮が出来るよう検討することは必要です。

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02

正解は4です。

A × 不適切です。
L君同様Mちゃんの気持ちを尊重することも大切です。保育士が押し付けるのではなく、子ども一人一人の興味関心に注意を払います。

B ○ 適切です。
誰かと一緒に遊びたいという気持ちを受け止めてあげたことでL君も満足します。

C ○ 適切です。
何か問題があれば一人で抱え込まず、他の先生方と情報を共有して問題解決に当たります。

D ○ 適切です。
子どもたちだけではうまくいかないことにタイミングよく手助けしてあげることは大切です。

E ○ 適切です。
いつも決まった仲間ではなく、交友関係が自然と広がるよう配慮することはは必要です。

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03

解答. 4

A.×です。
4歳児になると、子どもがお互いに関わりを深め、共同して遊ぶようになります。
無理に、一緒に遊ばせようとせず、相手を尊重する気持ちを持って、行動できるように促すことが大切です。

B.○です。
子どもの気持ちに寄り添い、気持ちを受け止める行動は適切です。
子ども自身が、自分の気持ちを調整する力を育むよう、支援することが大切です。

C.○です。
一人で、解決しようとせず、同僚に相談し、違った視点からの意見を取り入れることも大切です。

D.○です。
時には、保育士が間に入って支援し、相手の気持ちを尊重する行動が取れるよう援助していくこと大切です。

E.○です。
子どもたちが、より多くの人と関わり、共に活動する楽しさを味わるよう、柔軟に保育内容や環境を見直すのは良いことです。

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