保育士の過去問
平成30年(2018年)後期
子どもの食と栄養 問124
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問題
保育士試験 平成30年(2018年)後期 子どもの食と栄養 問124 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、脂質および脂肪酸に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。
- 飽和脂肪酸は、バター、牛脂、豚脂などの動物性食品の油脂に多く含まれる。
- 不飽和脂肪酸は、細胞膜の構成成分となる。
- コレステロールは、性ホルモンやステロイドホルモンの材料になる。
- トランス脂肪酸は、マーガリン、ショートニング等に含まれている。
- 食品に含まれる脂質の大部分は複合脂質である。
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この過去問の解説 (3件)
01
① 適切です。
飽和脂肪酸は、バター、牛脂、豚脂などの動物性食品の油脂に多く含まれます。
脂肪酸は、大きく飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分かれます。不飽和脂肪酸は、青魚に多く含まれています。
②適切です。
不飽和脂肪酸は、細胞膜の構成成分となります。
不飽和脂肪酸の中でも、n-6系脂肪酸およびn-3系脂肪酸は体内で合成できず、必須脂肪酸と言われています。
③適切です。
コレステロールは、性ホルモンやステロイドホルモンの材料になります。
全身の細胞膜の成分になります。
④適切です。
トランス脂肪酸は、マーガリン、ショートニング等に含まれています。
不飽和脂肪酸の中には、シス型とトランス型があり、トランス型の脂肪酸のことをまとめて「トランス脂肪酸」と言います。
⑤不適切です。
食品に含まれる脂質の大部分は、複合脂質ではなく、単純脂質(中性脂肪)です。
複合脂質は、単純脂質にリン酸・硫黄・窒素塩基・糖などが加わった脂質のことを言います。
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02
1 ○ 適切です。
飽和脂肪酸は固形で乳製品や肉などの動物性脂肪に多く含まれています。
パルミチン酸、ステアリン酸などがあります。
2 ○ 適切です。
不飽和脂肪酸は、常温では液状で、植物油に多く含まれています。
オレイン酸、リノール酸、α-リノレン酸などがあります
3 ○ 適切です。
コレステロールは胆汁酸やステロイドホルモンの材料になります。
4 ○ 適切です。
トランス脂肪酸とは、脂質を構成している成分で脂肪酸の一種です。
マーガリンやショートニング、業務用油などを作る過程で発生します。
5 × 不適切です。
食品に含まれる脂質の大部分は、単純脂質(中性脂肪)です。
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03
飽和脂肪酸とは、肉類や乳製品に多く含まれています。常温でも固体であることが多いのが特徴で、動物性の油脂に多く含まれています。
2は適切な記述です。
リノール酸、リノレン酸、EPAなどの不飽和脂肪酸は、摂取すると酵素によって代謝され、細胞膜に含まれるリン脂質の構成成分になります。
3は適切な記述です。
ステロイドホルモンは、副腎皮質、精巣、卵巣、胎盤で、コレステロールから作られます。精巣で作られるステロイドホルモンは男性ホルモン、卵巣で作られるのは女性ホルモン、胎盤や卵巣の黄体で作られるのは黄体ホルモンです。
4は適切な記述です。
トランス脂肪酸とは、マーガリンやショートニング、業務用油などを作る過程で発生します。この脂肪酸には血中の悪玉コレステロールを増やす働きがあり、大量に摂取すると健康に被害を及ぼす可能性があります。
5の記述は不適切です。
食品に含まれる脂質の大部分は中性脂肪で、これは単純脂質にあたります。
よって正解の不適切な記述は5となります。
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