保育士の過去問
平成30年(2018年)後期
子どもの食と栄養 問137
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問題
保育士試験 平成30年(2018年)後期 子どもの食と栄養 問137 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、体調不良の子どもへの食事の与え方に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。
- 水分補給には、白湯(さゆ)、ほうじ茶、小児用電解質液などが適している。
- 焼く、油脂を使って炒める、揚げるなどは、消化に良い調理法である。
- 吐き気、嘔吐がある場合は、それがおさまってから水分を少しずつ与える。
- 同じ材料でも、切り方によって消化を良くすることができる。
- 口内炎がある場合には、舌ざわりがなめらかで飲み込みやすいものがよい。
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この過去問の解説 (3件)
01
不適切な記述は「焼く、油脂を使って炒める、揚げるなどは、消化に良い調理法である。」です。
適切です。
ほうじ茶は、身体を温める作用があります。カフェインは少量含まれていますが、緑茶よりも少ないです。
麦茶は体を冷やします。
不適切です。
油脂を使った調理法は消化の負担が大きいです。離乳食でも、油を使った調理法で、焼くのは9か月ごろから、揚げるのは1歳ごろからです。
適切です。
水分をあたえ、その後も嘔吐がなければ、スープやおかゆなど消化の良い、胃に負担がかからないものをあたえます。
適切です。
食材の切り方は、大きいものよりも小さいもののほうが消化が良いです。
硬さでも、かたいものよりもやわらかいもののほうが消化に良いです。
適切です。
口当たりの良い、刺激の少ないものをあたえます。
卵や豆腐、バナナ、かぼちゃなどは、栄養価が高いうえに、滑らかに調理しやすいです。
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02
不適切なものは「焼く、油脂を使って炒める、揚げるなどは、消化に良い調理法である。」です。
○ 適切です。
体調不良の時は白湯(湯冷まし)やほうじ茶、小児用電解質液などが適しています。
小児用電解質液は特に脱水の予防に適しています。
× 不適切です。
体調不良の時は消化能力が低下しています。
揚げ物などの油が多い食品や食物繊維の多い食品、また固い物や刺激物は避けるようにします。
○ 適切です。
吐き気が落ち着いたら、少量づつ、回数を増やして、湯冷ましや子ども用のイオン飲料を与えます。
○ 適切です。
大きさを小さく、薄く切ることで、食べやすく、消化が良くなります。
○ 適切です。
口内炎の時は水分補給に気を付け、食べ物の温度も体温程度にします。
茶わん蒸しやプリンなど舌触りが良く、飲みこみやすいメニューが適しています。
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03
正解の不適切な記述は「焼く、油脂を使って炒める、揚げるなどは、消化に良い調理法である。」となります。
適切な記述です。
体調不良時の水分補給には、胃腸に負担のない白湯やほうじ茶などが適しています。汗や下痢などで失われたミネラルを摂取するには、小児用電解質水などが適しています。
不適切な記述です。
油脂は消化に時間がかかり、胃腸に負担がかかります。油脂の少ない食材を用いて柔らかく煮た消化の良いものなどを食べるようにします。
適切な記述です。
吐き気が嘔吐があるときに無理に水分を取らすと、余計に吐き気や嘔吐を誘発してしまうことがあります。吐き気が治まったのちに、スプーン1さじから様子を見ながら水分を与えるようにします。
適切な記述です。
同じ食材でも、より小さく薄く切ることによって、消化をよくすることができます。
適切な記述です。
口内炎があるときは、柔らかくなめらかで飲み込みやすい食事を用意するようにします。他にも、熱いものは冷ましてから食べさせたり、酸味や辛味のない薄味のものを食べさせるなどの工夫も必要です。
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