保育士の過去問
令和元年(2019年)後期
教育原理 問26

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問題

保育士試験 令和元年(2019年)後期 教育原理 問26 (訂正依頼・報告はこちら)

次の【Ⅰ群】の記述と、【Ⅱ群】の人物を結び付けた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】
A  文化の継承として知識をそのまま受け容れて身に付けることが大切であると主張したが、そのためには機械的に知識を覚えさせるのではなく、学習者の認知構造に意味のある変化をもたらすように教えなくてはならないとした。
B  行動主義心理学の立場で、刺激を与えれば反応が生起するという理論(S−R理論)をもとにプログラム学習を構想した。

【Ⅱ群】
ア  オーズベル(Ausubel, D.P.)
イ  ブルーナー(Bruner, J.S.)
ウ  スキナー(Skinner, B.F.)
  • A:ア  B:イ
  • A:ア  B:ウ
  • A:イ  B:ア
  • A:イ  B:ウ
  • A:ウ  B:イ

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。

A「機械的に知識を覚えさせるのではなく、学習者の認知構造に意味のある変化をもたらすように教えなくてはならないとした」というのは、オーズベルが提唱した「有意味受容学習」です。

B「行動主義心理学」やスキナー箱の実験での「プログラム学習」は、スキナーに関する記述です。


ブルーナーは、学習すべきことを、教師の説明によって教わるのでなく、学習者が自らの発見によって学習していく学習していく、「発見学習」を提唱しています。

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02

正解は2です。

ア オーズベルは、ピアジェの弟子であり、知識をそのまま受け容れて身に付けるためには学習の前提となる情報をあらかじめもっているものに結びつけるようにする必要がある「有意味受容学習」を提唱した人物です。

イ ブルーナーはアメリカの心理学者で、教師の説明によって学習するのではなく、自らの発見によって学習していく学習していく「発見学習」を提唱しました。

ウ スキナーは行動主義心理学の立場で、刺激を与えれば反応が生起するという理論(S−R理論)をもとにプログラム学習を構想しました。

よって答えは
A→ア
B→ウ
となります。

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03

Aの文章に当てはまる人物は、アのオーズベルです。
オーズベルはアメリカの心理学者です。オーズベルは、それまでの学習で主流だった発見的学習や条件づけを批判し、有意味受容学習を提唱しました。有意味受容学習とは、学習されるべき全ての内容をまず明確に示し、学習者は各自の認知構造に関連づけながらそれを受容してゆくという学習方法です。

Bの文章に当て余る人物は、ウのスキナーです。
スキナーはアメリカの心理学者・行動科学者で、行動分析学の祖として知られています。スキナーはスキナー箱の実験によって、動物が報酬や嫌悪刺激に適応して自発的にある行動を行うように学習するという「オペラント学習理論」を提唱しました。さらにこれを人間の教育に応用したものがプログラム学習と呼ばれます。

よって正解の組み合わせは2となります。

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