保育士の過去問
令和元年(2019年)後期
社会的養護 問33
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問題
保育士試験 令和元年(2019年)後期 社会的養護 問33 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文のうち、「児童養護施設運営指針」(平成24年3月 厚生労働省)において示されている「権利擁護」に関する記述として最も不適切な記述を一つ選びなさい。
- 子ども自身の出生や生い立ち、家族の状況については、義務教育終了後に開示する。
- 入所時においては、子どものそれまでの生活とのつながりを重視し、そこから分離されることに伴う不安を理解し受けとめ、不安の解消を図る。
- 子どもが相談したり意見を述べたりしたい時に、相談方法や相談相手を選択できる環境を整備し、子どもに伝えるための取り組みを行う。
- いかなる場合においても、体罰や子どもの人格を辱めるような行為を行わないよう徹底する。
- 様々な生活体験や多くの人たちとのふれあいを通して、他者への心づかいや他者の立場に配慮する心が育まれるよう支援する。
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この過去問の解説 (3件)
01
「児童養護施設運営指針」(平成24年3月 厚生労働省)の中で、「子どもの発達に応じて、子ども自身の出生や生い立ち、家族の状況について、子
どもに適切に知らせる。」ことが記載されています。
また、詳しい内容として
「・子どもが自己の生い立ちを知ることは、自己形成の視点から重要であり、子どもの発達等に応じて、可能な限り事実を伝える。」
「・家族の情報の中には子どもに知られたくない内容があることも考慮し、伝え方等は職員会議等で確認し、共有し、また、児童相談所と連携する。」
となっています。よって1の文章が不適切となります。
2~5は適切な記述です。
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02
1 × 不適切です。
子ども自身の出生や生い立ち、家族の状況については、「義務教育終了後に開示する」ではなく「子どもに適切に知らせる」が正しいです。
2 〇 適切です。
入所時においては、子どものそれまでの生活とのつながりを重視し、そこから分離されることに伴う不安を理解し受けとめ、不安の解消を図ります。
3 〇 適切です。
子どもが相談したり意見を述べたりしたい時に、相談方法や相談相手を選択できる環境を整備し、子どもに伝えるための取り組みを行います。
4 〇 適切です。
いかなる場合においても、体罰や子どもの人格を辱めるような行為を行わないよう徹底します。
5 〇 適切です。
様々な生活体験や多くの人たちとのふれあいを通して、他者への心づかいや他者の立場に配慮する心が育まれるよう支援します。
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03
義務教育終了後に一律に知らせるというものではなく、子どもの発達に応じて適切に知らせていくこととされています。
2の記述は○です。適切な記述です。
入所時は、それまでの生活との分離に伴う不安が強い時期なので、それまでの生活とのつながりを大切にし、気持ちを受け止めることが大切です。
3の記述は○です。適切な記述です。
子どもが安心して相談できるように配慮し、子ども自身に対してもいつでも相談できる相手がたくさんいることを伝えていくことが大切です。
4の記述は○です。適切な記述です。
いかなる場合でも、体罰や子どもの人格を辱めるような行為を行うことは許されません。
5の記述は○です。適切な記述です。
さまざまな体験をし多くの人と触れ合うことで、人に対する思いやりや人の気持ちになって考える力がつきます。
よって正解の不適切な記述は1となります。
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