保育士の過去問
令和2年(2020年)後期
保育原理 問15

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問題

保育士試験 令和2年(2020年)後期 保育原理 問15 (訂正依頼・報告はこちら)

次の【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の語句を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】
A 1899(明治32 )年、文部省令として公布され、幼稚園の保育目的、編制、保育内容などに関して国として最初の基準を定めた。
B 1926(大正15 )年、日本の幼稚園に関する最初の単独の勅令として公布された。
C 1948(昭和23 )年に文部省から出された幼児教育の手引書で、幼稚園のみならず保育所や子どもを育てる母親を対象とする幅広い手引書となった。
D 1951(昭和26 )年5月5日、「日本国憲法」の精神にしたがい、すべての児童の権利を保障し、幸福を図るために制定された。

【Ⅱ群】
ア 保育要領
イ 幼稚園保育及設備規程
ウ 児童憲章
エ 幼稚園令
  • A:ア  B:イ  C:ウ  D:エ
  • A:ア  B:ウ  C:エ  D:イ
  • A:イ  B:ア  C:ウ  D:エ
  • A:イ  B:エ  C:ア  D:ウ
  • A:ウ  B:エ  C:ア  D:イ

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は、4です。

A=イ 幼稚園保育及設備規程

 この規定は、翌年の1900(明治33)年に改正された小学校令規則の中に加えられ、大網はそのままに1947(昭和22)年の学校教育法制定まで、生き続けました。

B=エ 幼稚園令

 家庭教育を補うものとして、幼稚園独自の法となりました。それまでは、Aの解説にあります、小学校令の中に加えられた法令を基にしていました。

C=ア 保育要領

 倉橋惣三を中心に作成された、幼稚園・保育所・家庭での手引き書です。

 倉橋惣三は、東京女子高等師範学校付属幼稚園の主事です。記述文Aの幼稚園保育及設備規程の制定以前は、既存の幼稚園はみな、氏の幼稚園の園則に従い運営されていました。

D=ウ 児童憲章

 日本国民の道義的規範で、日本で初めての児童の権利を保障する憲章です。戦後間もない頃は、戦災孤児や浮浪児に溢れ、混沌としていました。今一度、個人や社会の児童に対する規範を明確にするため、世界人権宣言などを参考に制定に至りました。

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02

正解は4です。

A 「イ 幼稚園保育及設備規程」が当てはまります。幼稚園保育及設備規程は、1899(明治32 )年、文部省令として公布され、幼稚園の保育目的、編制、保育内容などに関して国として最初の基準を定めました。

B 「エ 幼稚園令」が当てはまります。1926(大正15 )年、日本の幼稚園に関する最初の単独の勅令として公布されました。

C 「ア 保育要領」が当てはまります。1948(昭和23 )年に文部省から出された幼児教育の手引書で、幼稚園のみならず保育所や子どもを育てる母親を対象とする幅広い手引書となりました。

D 「ウ 児童憲章」が当てはまります。1951(昭和26 )年5月5日、「日本国憲法」の精神にしたがい、すべての児童の権利を保障し、幸福を図るために制定されました。

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03

正解は4です。

A イ
1899年に幼稚園に対する総合的な規定を国として定めた「幼稚園保育及設備規程」が文部省令として交付されました。保育内容や設備について満たす要件が定められています。

B エ
わが国最初の独立した勅令である「幼稚園令」が1926年に公布されました。「幼稚園令」制定以前は
幼稚園の規定に関しては小学校令施行規則に含められていました。

C ア
「保育要領」は幼稚園での保育のほか家庭教育のあり方にも言及しています。

D ウ
「児童憲章」は児童福祉法ができてもなお貧困におかれた子供の状況に対し、広く大人と社会全般の児童福祉に対する責任を宣言したものです。

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