保育士の過去問
令和2年(2020年)後期
教育原理 問26
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問題
保育士試験 令和2年(2020年)後期 教育原理 問26 (訂正依頼・報告はこちら)
次の【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の人物を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
A ユネスコ( UNESCO )の成人教育推進国際委員会において、「生涯にわたって統合された教育」( lifelong integrated education )を提唱した。
B 成人の教育の目的を、人間的になることとして、すべての制度をその実現のために方向づけるように価値の転換に成功した社会を「学習社会」( learning society )と呼んだ。
C 子どもに対する教育学である「ペダゴジー」( pedagogy )に対して、成人の学習を支援する教育学として「アンドラゴジー」( andragogy )という造語で成人教育学を提唱した。
【Ⅱ群】
ア ハッチンス( Hutchins, R.M.)
イ エリクソン( Erikson, E.H.)
ウ ラングラン( Lengrand, P.)
エ ノールズ( Knowles, M.S.)
オ クラントン( Cranton, P.)
【Ⅰ群】
A ユネスコ( UNESCO )の成人教育推進国際委員会において、「生涯にわたって統合された教育」( lifelong integrated education )を提唱した。
B 成人の教育の目的を、人間的になることとして、すべての制度をその実現のために方向づけるように価値の転換に成功した社会を「学習社会」( learning society )と呼んだ。
C 子どもに対する教育学である「ペダゴジー」( pedagogy )に対して、成人の学習を支援する教育学として「アンドラゴジー」( andragogy )という造語で成人教育学を提唱した。
【Ⅱ群】
ア ハッチンス( Hutchins, R.M.)
イ エリクソン( Erikson, E.H.)
ウ ラングラン( Lengrand, P.)
エ ノールズ( Knowles, M.S.)
オ クラントン( Cranton, P.)
- A:ア B:イ C:エ
- A:ア B:エ C:オ
- A:イ B:ア C:エ
- A:ウ B:ア C:エ
- A:ウ B:イ C:エ
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この過去問の解説 (3件)
01
A ウ
ラングランは人生におけるすべての期間の学習や教育を垂直的統合とし、様々な学習や教育の場の統合を水平的統合としました。
B ア
ハッチンスは1968年に「学習社会論」を著しました。
教育は子供だけでなく大人にも必要であること、また教育の目的は人が生涯を通じて人間的な存在になることとしました。
C エ
ノールズは成人教育「アンドラゴジー」を子供の教育「ペダゴジー」と区別し、学習者の概念,学習者の経験の役割,学習へのレディネス,学習への方向付けという 4 つの項目に分けて比較しています。
イ エリクソンはライフサイクルを8つの発達段階に分け、生涯発達理論を発展させました。
オ クラントンはカナダの成人教育学の第一人者で成人教育を「おとなが取り組む思考・価値観または態度の変化につながる活動もしくは経験」と定義しました。
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02
A ユネスコ( UNESCO )の成人教育推進国際委員会において、「生涯にわたって統合された教育」( lifelong integrated education )を提唱したのは「ラングラン( Lengrand, P.)」です。フランスの教育思想家であるラングランは、生涯学習の原点である「ワーキングペーパー」を提出した人物としても有名です。
B 成人の教育の目的を、人間的になることとして、すべての制度をその実現のために方向づけるように価値の転換に成功した社会を「学習社会」( learning society )と呼んだのは、「ハッチンス( Hutchins, R.M.)」です。彼は1968年に「学習社会論」を著し、その中で大人にも教育が必要であること、生涯学習の必要性を説きました。
C どもに対する教育学である「ペダゴジー」( pedagogy )に対して、成人の学習を支援する教育学として「アンドラゴジー」( andragogy )という造語で成人教育学を提唱したのは、「ノールズ( Knowles, M.S.)」です。彼は他にも、教育を学習者の概念,学習者の経験の役割,学習へのレディネス,学習への方向付けという 4 つの項目に分けて比較しています。
以下は補足です。
・エリクソン( Erikson, E.H.)は、アメリカの心理学者でヒトのライフサイクルを8つの発達段階に分け、それぞれに課題があることを提唱しました。
・クラントン( Cranton, P.)は、カナダの成人教育学の第一人者です。成人教育を「おとなが取り組む思考・価値観または態度の変化につながる活動もしくは経験」と定義しました。
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03
A=ウ ラングラン
フランスの教育思想家です。戦中の経験から、全ての人にとって教育は生涯に渡って必要だと感じ、第2次世界大戦終戦後にユネスコに加わりました。
B=ア ハッチンス
ハッチンスは、シカゴ大学学長中に「学習社会」を説きました。生涯学習を通じて、教養ある市民によってつくられる社会を望んでいました。
C=エ ノールズ
ノールズはアメリカの教育学者です。
「ぺダゴジー」は「子どもと指導」という意味です。「アンドラゴジー」は「大人と指導」を組み合わせた言葉です。大人の学習については自発的に学ぶ姿勢を重要視し、体系立てて理論を展開しました。
イのエリクソンは、発達段階理論(ライフサイクル理論)を提唱しました。人生を年齢ごとに8つの段階に分けて、それぞれ発達課題を設けました。
オのクラントンは、成人教育に対し「意識変容の学習」を提唱しました。これまでの経験で得た価値観を問い直し、新たな価値観を身に付けることで成人の学習はより深まることを述べています。
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