保育士の過去問
令和2年(2020年)後期
保育の心理学 問90

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問題

保育士試験 令和2年(2020年)後期 保育の心理学 問90 (訂正依頼・報告はこちら)

次のA~Dのうち、外国籍の子どもと家庭への支援に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A コミュニケーションを取るためには日本語の理解が重要であり、外国籍の子どもの入所時から日本語を覚えるように働きかける必要がある。
B 保育士が子どもの国籍や文化の違いを理解するためには、保育士自らの感性や価値観を振り返ることが必要とされる。
C 外国籍の子どもが、入所から半年以上経過しても集団になじめず、気になる行動があっても、言語や習慣の違いによるものと考えて、長い目で見守ることが大切である。
D 外国籍家庭に対しては、状況に応じて個別の支援を行うよう努めることが、保育所保育指針に明記されている。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

A ×
入所時は特に、
日本語が理解できない場合もあり、
保育園での生活に不安を
抱えることがあります。
子どもの母語で話しかける、
イラストや写真など
言語以外のツールを用いるなど、
安心感を持てるよう工夫しながら
働きかけることが大切です。

B ○
異文化の理解にあたり、
自分自身の感性や価値観を振り返り、
はっきりさせることが必要です。

C × 
外国籍の子どもの9割近くが
入園後3ヶ月くらいまでに
慣れるとの研究があります。
半年以上経過しても慣れず、
気になる行動がみられる原因としては、
言語や習慣が原因の場合もありますが、
成長発達や家庭環境など
他の要因も考えられるので、
留意しながら支援を続けることが
必要であると考えられます。

D ○
「保育所保育指針」
第4章 子育て支援
2 保育所を利用している保護者に対する
子育て支援
に記載があります。

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02

正解は4です。

A × 不適切です。
外国籍の子どもの言語だけでなく、宗教や生活習慣などを尊重することが大切です。
日本語によるコミュニケーションが難しい場合は、絵やイラストなどほかのツールを考えます。

B 〇 適切です。
子どもの国籍や文化の違いを認め、互いに尊重する心を育てるために自らの価値観を問い直すことが求められます。

C × 不適切です。
「入所から半年以上経過」していることから、特別な配慮を必要とする家庭の場合には、状況等に応じて個別の支援を行います。

D 〇 適切です。

参考になった数8

03

解答. 4
A. ×です。
日本語が理解できない児童には、
外国籍の子どもの国の文化や、生活に関する遊びを
教材に取り入れたり、
簡単な挨拶を母国語で交わすなど、配慮が必要です。

B. ○です。
記述の通りです。
子どもに、国籍の違いや
文化背景の違いを伝える前に、
自らの感性や価値観などを振り返り、
認識することが必要です。

C. ×です。
個人差はありますが、半年ほど経つと
集団に馴染むようになると考えられています。
半年以上経過しても、
気になる行動があるようでしたら、
個別の配慮が必要です。

D. ○です。
「保育所保育指針」
第4章 子育て支援
2 保育所を利用している保護者に対する子育て支援
(2)保護者の状況に配慮した個別の支援 「ウ」
に、記載があります。

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