保育士の過去問
令和2年(2020年)後期
子どもの保健 問103

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問題

保育士試験 令和2年(2020年)後期 子どもの保健 問103 (訂正依頼・報告はこちら)

新生児に普通に見られる反射運動で、ある時期になると消えていくものを原始反射というが、次に示す反射と、その発現から消失時期の組み合わせで不適切なものを一つ選びなさい。
  • 大きな音でびっくりしたときや落ちると感じたときに起こる。腕は伸び、さらに抱きしめるような動きがある(モロー反射) ―――― 出生時~4か月ごろ
  • 頬や口のまわりを指で触れるとそちらに顔を向けて探し、口を開けたりする反射(探索反射) ―――― 出生時~4か月ごろ
  • 口唇に触れると乳を吸う動作をする(吸啜反射) ―――― 出生時~12か月ごろ
  • 背臥位のときに頭部を右もしくは左の方向(一つの方向)に向けると、顔の向いた側の手足は伸びて、反対側の手足は曲がっている姿勢(フェンシングの姿勢)をとる(緊張性頸反射) ―――― 出生時~5か月ごろ
  • 足の裏をペンなどで刺激すると、足の指は背屈し扇状にひろがる(バビンスキー反射) ―――― 出生時~24か月ごろ

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この過去問の解説 (3件)

01

1は○です。適切な組み合わせです。
モロー反射とは、新生児が音や光などに対して驚いた時に見せる反応のことです。生まれたときから自然と備わっている原始反射のひとつで、生後4ヶ月くらいに消失します。

2は○です。適切な組み合わせです。
探索反射とは新生児に備わっている原始反射のひとつで、口唇探索反射ともいいます。唇の周りに指などを触れると、反射的に顔を向けて口を開く動作のことをさします。これは、生まれたばかりの赤ちゃんが、母親のおっぱいを求めて起こす動作で、生後4、5ヶ月くらいに消失します。

3は×です。誤った組み合わせです。
吸啜反射とは原始の一つで、新生児が口に入ってきたものを強く吸う反射です。4~5か月ころから少しずつ薄れ、6、7か月ころには消えていく反射なので、出生時~12か月ごろという部分が誤りとなります。

4は○です。適切な組み合わせです。
緊張性頸反射とは乳児に見られる原始姿勢反射の一つです。 生後5〜6か月頃に見られなくなります。

5は○です。適切な組み合わせです。
バビンスキー反射とは足の裏の外側を強くこすると、足の親指が甲の側に屈曲する脊髄反射の一つです。新生児の原始反射としてもみられ、生後24か月には見られなくなります。

よって、正解の不適切な組み合わせは3となります。

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02

1 ○
大きな音がしたときや、
体が落ちるときに、
腕が伸び、何かに抱きつくような
動きが生じます。
これをモロー反射といい、
生後4ヶ月くらいに消失します。

2 ○
頬や口のまわりを指で触れると、
そちらに顔を向け、口を開きます。
これを探索反射(ルーティング反射)といいます。
生後4、5ヶ月くらいに消失します。

3 ×
口唇に触れる、
あるいは口の中に入ってきたものに
吸いついてくる反射を
吸啜反射といいます。
6ヶ月頃には消失しますので、
生後12ヶ月ごろには
すでに消失していることになります。

4 ○
背臥位、つまり上を向いた状態で寝ている
赤ちゃんの頭部を一方に向けると、
顔を向けた側の手足を伸ばして、
反対側の手足を曲げます。
これを緊張性頸反射といいます。
生後 5〜6か月ごろから消失していきます

5 ○
足の裏をペンなどでこすると、
足の指が背屈し、扇状に開きます。
これをバビンスキー反射といいます。
24ヶ月くらいには消失します。

不適切な組み合わせのものを選ぶので、
正解は3となります。

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03

解答.3
1 適切です。
設問の通りです。
生後4〜6ヶ月ごろまで見られますが、それ以降も残っている場合は、
脳の障害が疑われる可能性があります。

2 適切です。
設問の通りです。

3 不適切です。
吸啜反射は、生後4〜7ヶ月ごろには消失します。
口に触れたものを、何でも吸う動作を行うことです。

4 適切です。
設問の通りです。

5 適切です。
設問の通りです。

参考になった数6