保育士の過去問
令和2年(2020年)後期
子どもの保健 問109
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問題
保育士試験 令和2年(2020年)後期 子どもの保健 問109 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、発達性協調運動症に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 脳性麻痺や筋ジストロフィーが原因になる。
B 協調運動技能の獲得が、その人の生活年齢に応じて期待されるものより明らかに劣っている。
C 症状は、不器用さや運動技能の遂行における遅さと不正確さによって明らかとなる。
D 学業や就労後の活動に影響を与えている。
A 脳性麻痺や筋ジストロフィーが原因になる。
B 協調運動技能の獲得が、その人の生活年齢に応じて期待されるものより明らかに劣っている。
C 症状は、不器用さや運動技能の遂行における遅さと不正確さによって明らかとなる。
D 学業や就労後の活動に影響を与えている。
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この過去問の解説 (4件)
01
発達性協調運動症とは身体機能に問題がないにもかかわらず、協調運動に困難さがみられる障害です。
A × 不適切です。
脳性麻痺や筋ジストロフィーといった神経疾患が原因ではありません。
B 〇 適切です。
年齢に応じて獲得されるべき運動技能より遅れが見られます。
C 〇 適切です。
はさみを使うなどの指先を使うことや縄跳びを飛ぶなどの身体を動かすことが苦手です。
D 〇 適切です。
人並外れて不器用だったり、極端に運動が苦手であったりして学業や就労に影響があります。
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02
発達性協調運動症は脳性麻痺や筋ジストロフィーが原因であるものとは異なります。
はっきりとした原因はまだわかっていませんが、妊娠中、母親のアルコールを摂取、またはそれによる早産、低体重で生まれた場合、発達性協調運動障害を発症する確率が高いという研究があります。
また、ADHD、学習障害、アスペルガー症候群を含む自閉スペクトラム症との併発が非常に多いため、なんらかの共通する遺伝的要因があるのではないかと言われています。
Bは○です。適切な記述です。
発達性協調運動症かどうかの判断は、協調運動が本人の年齢や知能に応じて期待されるよりも著しく不正確であったり、困難であるかどうかが重要なポイントとなります。
Cは○です。適切な記述です。
発達性協調運動症かどうかの判断は、協調運動が本人の年齢や知能に応じて期待されるよりも著しく不正確であったり、困難であるかどうかが重要なポイントとなります。具体的な症状として、パズルを組み合わせたり模型を組み立てたりするのが苦手だったり、ボール遊びが苦手、文字をますの中に入れて書けない、階段の上り降りがぎこちない、靴ひもを結べない、お箸をうまく使えない、文房具を使った作業が苦手といったことが挙げられます。
Dは○です。適切な記述です。
発達性協調運動症は、その極端な不器用さから、就学後の学業や就労に大きく影響を与えます。幼少期から作業療法を繰り返すことで、症状が改善されていくこともあります。
よって、正解の組み合わせは3となります。
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03
発達性協調運動症とは、運動機能に極端な不器用さを持ち、日常生活において大きな支障をきたしている症状のことを言います。
A 不適切です。脳性麻痺や筋ジストロフィーの症状の一つとして運動障害がありますが、発達性協調運動症と同時に診断されることはありません。
B 適切です。発達性協調運動症は、協調運動技能の獲得が、その人の生活年齢に応じて期待されるものより明らかに劣っていることから診断されることが多いです。
C 適切です。症状は、不器用さや運動技能の遂行における遅さと不正確さによって明らかとなります。
D 適切です。極端な運動機能の不器用さから学業や就労後の活動に影響を与えることにより、本人の生きづらさの原因となります。
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04
「発達性協調運動症」は、全体的知能の遅れや、協調運動の発達の機能障害が見られる症状です。
ハイハイやお座りが遅い、ボタンがかける、自転車に乗る、などの動作ができないなど、
日常生活に支障をきたす場合があります。
要因として、母親が妊娠中にアルコールを摂取していた場合や、
早産児、低体重児に多く見られるとされています。
A ×です。
脳性麻痺や筋ジストロフィーなど、運動に影響を与える神経疾患が原因になる症状ではありません。
B ○です。
記述通りです。
C ○です。
記述の通りです。
物を掴む・落とす、ハサミを使う、スポーツに参加する、自転車に乗るなどの
遂行における遅さ、不正確さによって明らかになります。
D ○です。
学業や就労後の活動に影響を与える場合があります。
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