保育士の過去問
令和3年(2021年)前期
子どもの保健 問111

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問題

保育士試験 令和3年(2021年)前期 子どもの保健 問111 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文のうち、分離不安症(分離不安障害)に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  1歳前後に人見知りがみられる場合、分離不安症(分離不安障害)と診断される。
B  幼児期に分離不安症(分離不安障害)と診断された者のうち、80%以上が成人期に生活上機能障害を起こすような不安症状を示す。
C  症状として、反復する頭痛や嘔吐などの身体症状を訴えることがある。
D  「母親が事故で死んでしまうかも知れない」と訴えることがある。
E  「人が自分の部屋をのぞき込む」「視線を感じる」などと異常な知覚体験を訴えることがある。
  • A:○  B:○  C:×  D:×  E:○
  • A:○  B:×  C:○  D:×  E:○
  • A:×  B:○  C:○  D:○  E:×
  • A:×  B:○  C:×  D:○  E:×
  • A:×  B:×  C:○  D:○  E:○

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は【5】です。

A:×

分離不安症(分離不安障害)とは、自宅や愛着をもっている人(母親など)から離れることに強い不安を生じる病気です。

1歳前後でみられる分離不安は、正常な発達段階の一つで必ずしも診断が出るわけではありません。小学生頃になっても離れることに強い不安が持続した場合、診断がつく可能性があります。

B:×

成人期に発症したり、幼少期の症状が影響を及ぼすこともありますが、80%以上というのは誤りです。適切な治療を受けることで改善が見られます。

C:〇

不安症状だけでなく、記述のような身体症状が現れる場合もあります。

D:〇

愛着を持っている人と離れている間に悪い想像をしてしまうのも症状です。

悪夢を見たりなどもあります。

E:〇

年齢の低い子どもだと、記述のような知覚体験を訴えることもあるようです。

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02

正解は5です。

分離不安症(分離不安障害)は、家や愛着を持っている人から離れることにより不安が続く病気です。

A ×

1歳前後の人見知りは、発達段階のひとつである可能性が高いので、必ずしも分離不安症(分離不安障害)と診断されるわけではありません。

B ×

分離不安症(分離不安障害)は、軽快と悪化を繰り返したとしても比較的良好な経過をたどると考えられています。

中には長期にわたって症状が続いたり、成人になってから発症する場合はありますが、その割合は80%には至らないと考えられます。

C ○

分離不安症(分離不安障害)では、頭痛や嘔吐などの身体症状を繰り返し訴えることがあります。

D ○

親と分離されているときなどに、誘拐や病気、死によって親を失うかもしれないという持続的で過剰な心配をする場合があると言われています。

E ○

年齢の低い子どもの場合、「誰かが部屋をのぞき込む」とか、「視線を感じる」などのような異常な知覚体験を訴えてくることがあります。

以上より、A:×  B:×  C:○  D:○  E:○

ですので、正解は5となります。

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03

1.× 1歳前後の人見知りは、正常な発達です。

2.× 分離不安症は、比較的予後はよく良好な経過をたどることがほとんどです。

3.〇 分離不安症は身体的症状を訴えることがあります。

4.〇 愛着を持っている人に対する死の恐怖が非常に強いです。

5.〇 年齢が低い子供ほど、記述のような知覚体験をします。

これらのことより、正解は5となります。

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