保育士の過去問
令和3年(2021年)前期
子どもの保健 問118

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問題

保育士試験 令和3年(2021年)前期 子どもの保健 問118 (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、母子保健対策に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  母子健康手帳は妊娠の届け出をした者に交付されるもので、妊娠・出産や育児期の母子の健康記録のほか、必要な情報が掲載されている。
B  「母子保健法」では、乳幼児健康診査を受けた場合、保護者は母子健康手帳に必要事項の記載を受けなければならない。また、それを保育所入所時には持参することが義務付けられている。
C  生後4か月までの乳児家庭全戸訪問事業は、育児不安への相談、養育環境の把握等のために行われている「児童福祉法」による事業であり、保育士も訪問ができる。
D  保育所で発育・発達等の健康状態について気がかりなことがある場合は、乳幼児健診の前に市町村に連絡し情報交換をすることがある。
E  児童虐待対応の一環として、乳幼児健康診査を受けなかった者には家庭訪問等により受診勧奨が行われている。
  • A:○  B:○  C:○  D:○  E:○
  • A:○  B:×  C:○  D:○  E:○
  • A:○  B:×  C:×  D:○  E:○
  • A:×  B:○  C:○  D:×  E:×
  • A:×  B:○  C:×  D:×  E:×

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。

A ○

母子健康手帳は、母子保健法第十六条に基づき、妊娠の届出をした者に交付されます。妊産婦や乳幼児の健康診査や保健指導についての記録のほか、その時期に必要な情報についても書かれています。

B ×

母子保健法第十六条によると、妊産婦や乳幼児の健康診査や保健指導について記載されなければなりませんが、保育所入所時の持参についての定めはありません。

C ○

乳児家庭全戸訪問事業は、児童福祉法で、子育て支援事業のひとつに定められています。

乳児家庭全戸訪問事業ガイドラインによると、訪問者については、保健師、助産師、看護師の他、保育士、母子保健推進員、愛育班員、児童委員、母親クラブ、子育て経験者等から幅広く人材を発掘し、訪問者として登用して差し支えないこととなっています。

D ○

「保育所保育指針解説」第3章 健康及び安全 によると、園で行われた健康診断の結果など健康状態の程度によっては、適切な支援を受けられるよう、嘱託医や市町村などとの連携を図る場合があります。

乳幼児健診のタイミングよりも早い段階で市町村と連絡を取ることもあると考えられます。

E ○

厚生労働省の通知「母子保健施策を通じた児童虐待防止対策の推進について」(令和2年1月)によると、乳幼児健康診査未受診者等に対し、電話や文書、家庭訪問などで受診に結びつくよう努めることとなっています。

以上より、

A:○  B:×  C:○  D:○  E:○ なので、

正解は2となります。

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02

正解は【2】です。

A:〇

記述の通りです。母子保健法に定められており、市町村から交付されます。

妊娠、出産、育児の過程における母子の健康状態を記録します。

B:×

必要事項の記載や、保育所への持参に義務はありません。

しかし、記録や情報共有のため行う場合があります。

C:〇

記述の通りです。厚労省は「訪問スタッフには、愛育班員、母子保健推進員、児童委員、子育て経験者等を幅広く登用する。」と定めています。実際には保健師や助産師が訪問することが多いです。

D:〇

記述の通りです。関係機関を情報共有をし対応します。

E:〇

記述の通りです。

参考になった数7

03

A 〇 母子健康手帳は市町村から交付され、妊娠、出産、育児に必要な情報を記録します。また、様々な情報も書かれているため非常に重要なものです。

B × 必要事項の記録は義務ではありません。また、保育園に持参する義務もありません。

C 〇 乳幼児家庭全戸訪問は、愛育班員、母子保健推進員、児童委員、保健師、看護師、助産師、保育士など幅広い職種の人が行うことが出来ます。

D 〇 保育園での健康診断で気になることがある場合は、関係機関と情報共有する必要があります。

E 〇 乳幼児健診未受診者には、電話や文書、家庭訪問などで、受診を促す必要があります。

これらのことより、正解は、2です。

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