保育士の過去問
令和3年(2021年)後期
教育原理 問28

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問題

保育士試験 令和3年(2021年)後期 教育原理 問28 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、「教育振興基本計画」(平成30年閣議決定)で示された教育政策の目標を実現するために必要となる施策に関する記述である。( A )~( C )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

・地域の多様な関係者(学校、教育委員会、大学、企業、NPO、社会教育施設など)の協働による( A )の実践を促進するとともに、学際的な取組などを通じて SDGs(持続可能な開発目標)の達成に資するような( A )の深化を図る。

・幼児期の教育から高等教育まで各学校段階を通じた体系的・系統的な( B )を推進する。初等中等教育段階においては、地域を担う人材育成に資するためにも、地元企業等と連携した起業体験、職場体験、インターンシップの普及促進を図るとともに、特色ある教育内容を展開する専門高校への支援と成果の普及に取り組む。

・女性が、結婚や出産等の様々な人生の節目も踏まえつつ、個性と能力を十分に発揮できるよう、大学等における( C )や各種の認定教育プログラム等を活用した能力開発など、学びを通じた主体的なキャリア形成を推進し、復職や再就職、起業等を円滑に成し遂げられる社会を実現する。

【語群】
ア:キャリア教育  イ:リカレント教育  ウ:ICT教育
エ:ESD  オ:アクティブ・ラーニング
  • A:ア  B:ウ  C:イ
  • A:イ  B:ア  C:オ
  • A:イ  B:オ  C:ア
  • A:エ  B:ア  C:イ
  • A:エ  B:イ  C:ウ

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は「4」です。

A:エ  B:ア  C:イ

AはエのESDです。持続可能な開発のための教育のことをいいます。

Bはアのキャリア教育です。キャリア教育は平成15年6月に策定された「若者自立・挑戦プラン」の柱として位置づけられた教育制度です。「若者が自らの可能性を高め,挑戦し,活躍できる夢のある社会」と「生涯にわたり,自立的な能力向上・発揮ができ,やり直しがきく社会」を目指しています。

Cはイのリカレント教育です。生涯にわたって教育・就労を繰り返す教育制度のことです。

一度社会に出た者が,学校やそれに準ずる教育・訓練機関に戻ることが可能とされています。

ウのICT教育とは、情報通信技術を、学校での授業に取り込むことを指します。従来からの黒板や教科書、ノート等と併せてパソコンやタブレットなどの情報端末を使って行います。

オのアクティブ・ラーニングとは、従来のように生徒が受動的に授業を受けるということではなく、生徒自ら能動的に学習に参加することをいい、そのうちのひとつにはグループディスカッションがあります。

参考になった数90

02

正解は4です。

A:エ  B:ア  C:イ

A:エ:ESD

ESDは「持続可能な開発のための教育」(Education for Sustainable Developmentの略)で、持続可能な社会の創り手を育む教育を意味します。今、世界では気候変動や資源の枯渇、貧困の拡大等、様々な問題を抱えており、これらの現代社会の問題を主体的に捉え、身近なところから取り組み、持続可能な社会を実現していくことを目指して行う教育活動のことです。

2002年の「持続可能な開発に関する世界首脳会議」で日本が提唱した考え方です。

B:ア:キャリア教育 

「一人一人の社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して、キャリア発達を促す教育」(H23年1月中央教育審議会「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(答申)」より抜粋)として推進されている教育で、子どもの将来の職業の幅広い選択肢を見据えた教育を目的としています。

 

C:イ:リカレント教育

リカレント(recurrent)とは繰り返しや反復を意味し、学校を卒業し、社会に出た後でも各々のタイミングで学び直し、仕事に活かせるスキルを習得することを目的とした教育です。

参考になった数36

03

正解は4です。

A:エ

ESDは「持続可能な開発のための教育」(Education for Sustainable Developmentの略です。

これらの現代社会の問題を主体的に捉え、身近なところから取り組み、持続可能な社会を実現していくことを目指して行われます。

B:ア

キャリア教育は、平成15年6月に策定された「若者自立・挑戦プラン」の柱として位置づけられた教育制度です。子どもの将来の職業の幅広い選択肢を見据えた教育なので、「職業体験」などが盛り込まれています。

 

C:イ

リカレント(recurrent)は「繰り返しや反復」を意味しています。生涯を通して、人が学習・就労を繰り返していけるような取り組みです。

ウのICT教育は、スマホやタブレットなどの情報通信技術を、学校での授業に取り入れる教育です。

オのアクティブ・ラーニングは、生徒自ら能動的に学習に参加するような取り組みです。ディベートやプレゼンがその代表的な取り組みです。

参考になった数17