保育士の過去問
令和3年(2021年)後期
子どもの保健 問100

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問題

保育士試験 令和3年(2021年)後期 子どもの保健 問100 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、気管支喘息のある幼児について、生活管理指導表の「保育所での生活上の留意点」の読み方や内容についての記述である。適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  寝具に関して、防ダニシーツ等の使用という指示があった。この防ダニシーツとは、繊維や織り方の工夫で、ダニの通過を困難にさせたもので、ダニに刺されないようにしたものである。
B  動物との接触に関して、動物への反応が強いため不可(動物名はウサギ)との指示があった。この場合は保育所で飼育しているウサギの世話係にさせることは避けるが、保護者に確認の上、金魚の餌やりは構わないと考えた。
C  外遊び、運動に対する配慮に関して、管理不要とあった。秋の運動会の練習を行った際、リレーで走ったあと咳をして喘鳴もあったため、本番の参加については保護者に相談した。
D  外遊び、運動に対する配慮に関して、管理必要とあり、その管理内容は「鬼ごっこ不可」との記載であった。どの程度の外遊びが可能であるのか、保護者との面談を行って確かめた。
  • A:○  B:○  C:○  D:○
  • A:○  B:○  C:○  D:×
  • A:○  B:×  C:×  D:×
  • A:×  B:○  C:○  D:○
  • A:×  B:×  C:×  D:○

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は4です。

A.×

通常、寝具などに多くいるダニ(チリダニ)は人を刺すことがありません。ただ、ダニの糞や死骸が乾燥して細かくなり舞い上がったものを吸い込むことにより、ダニアレルギーなどによる気管支喘息などが起きることがあります。

防ダニシーツは、ダニに刺されないためではなく、糞や死骸などを含むダニの通過を防ぐために、生地の織り目を細かくしたり加工したりして作られています。

B.〇

動物の毛や糞、フケなどを吸い込むことがアレルギーの原因となることがあります。

そういった点で金魚はアレルギーを引き起こす可能性が低く、保護者に相談した上で金魚のえさやり当番をしてもらうことは適切な対応であると思われます。

C.〇

通常では運動への配慮が不要ということであっても、変化や懸念事項があった際に保護者へ相談することは適切な対応です。

D.〇

「鬼ごっこ不可」という記載のみでは、どの程度の運動制限が必要なのか不明であるため、保護者への確認が必要です。

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02

正解は4(A× B〇 C〇 D〇)です。

A→×

 防ダニシーツはダニの糞や死骸を吸い込まないようにするためのもので、ダニに刺されないようにしたものではありません。

B→〇

  保護者に確認を取り、指示のある動物を避けているので、金魚への餌やりは可能です。必ず、保護者の許可を得ること、体調の変化に気づけるよう見守ることが必要です。

C→〇

  管理不要とあっても、いつもと違う様子があった際は、保護者への報告、相談が必要です。

D→〇

 管理内容については、文面だけでは伝わらないことも多く、相互の認識違いから重篤な発作に繋がるケースもあります。保護者との面談を行い相互理解をしたうえで、管理していくことが求められます。

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