保育士の過去問
令和3年(2021年)後期
子どもの保健 問104

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問題

保育士試験 令和3年(2021年)後期 子どもの保健 問104 (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、消毒薬の管理、使用上の注意点として、不適切な記述を一つ選びなさい。
  • 消毒薬は子どもの手の届かないところに保管する。
  • 消毒を行うときは子どもを別室に移動させ、消毒を行う者はマスク、手袋を使用する。
  • 血液や嘔吐物、下痢便等の有機物は汚れを十分に取り除いてから、消毒を行う。
  • 消毒薬は使いやすいように希釈しておき、1週間に1度交換する。
  • 希釈するものについては、濃度、消毒時間を守り使用する。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解:4

1→〇

消毒液は鍵のかかる場所や子どもの手の届かない場所に保管し、消毒液の栓をしっかりと閉めておきます。

2→〇

部屋などの消毒を行う際は、子どもを別室に移動させ、消毒をする者はマスク・手袋をして作業をします。

3→〇

血液・嘔吐物・下痢便等から感染症にかかる可能性があるため、汚れを十分に取り除いてから消毒します。

4→×

消毒液を希釈する際は作り置きせず、都度作ります。希釈したものは時間経過と共に効果が薄れるためです。

5→〇

消毒液には、消毒する対象物によって種類や濃度、使用方法や時間が異なるため、規定に沿って使用します。

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02

正解は4です。

1.誤飲等を防ぐため、消毒薬は子供の手の届かないところに保管します。

2.感染を防止するため子供たちは室外へ出します。

また消毒を行う者の保護のため、マスク、使い捨て手袋等を着用します。

十分な換気も必要です。

3.汚染を広げないように有機物は十分に取り除きます。

その際は、使い捨ての手袋・マスク・雑巾・エプロンなどを使用し、周囲に飛び散らないよう外側から内側に向けて静かにふき取ります。

4.時間がたつにつれ効果が落ちるため消毒薬は作り置きせず、使用のたびに作ります。

よってこの選択肢が誤りです。

5.効果が薄れたり、変色や腐食などが起きる場合があるため、

消毒薬を希釈する際は規定された濃度や消毒時間を守ります。

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03

保育所における消毒の種類と方法

<消毒薬の管理、使用上の注意点>

○ 消毒薬は、感染症予防に効果があるが、使用方法を誤ると有害になることもある。

○ 消毒薬の種類に合わせて、用途、希釈法等の正しい使用方法を守ることが重要である。

消毒薬は子どもの手の届かないところに保管する。

消毒薬は使用時に希釈し、毎日交換する

・希釈するものについては、濃度、消毒時間を守り使用する。

・ペットボトルを利用して希釈するときは、特に誤飲に気を付ける。

消毒の実施時は子どもを別室に移動させ、消毒を行う者はマスク及び手袋を付ける。

・使用時には換気を十分に行う。

血液、嘔吐物、下痢便等を十分に取り除いてから、消毒を行う。

○ 消毒薬を間違えて使用しないように、容器の色分け等の工夫が重要である。

(「保育所における消毒の種類と方法」 厚生労働省より引用)

不適切な記述を選ぶという点に気を付けます。

選択肢1. 消毒薬は子どもの手の届かないところに保管する。

子どもが誤って飲んでしまう事故を防ぎます。

選択肢2. 消毒を行うときは子どもを別室に移動させ、消毒を行う者はマスク、手袋を使用する。

塩素系消毒薬は吸引したり、皮膚に付着すると有害です。

選択肢3. 血液や嘔吐物、下痢便等の有機物は汚れを十分に取り除いてから、消毒を行う。

塩素系消毒薬は汚れ(有機物)で消毒効果が低下します。このため、嘔吐物等を十分拭き取った後に消毒する必要があります。

選択肢4. 消毒薬は使いやすいように希釈しておき、1週間に1度交換する。

× この選択肢が正解です。

塩素系消毒薬の希釈液は、時間が経つにつれ有効濃度が減少します。そのため、使用する毎に希釈して使用します。

選択肢5. 希釈するものについては、濃度、消毒時間を守り使用する。

商品に記載されている指示に従い使用します。

まとめ

遊具やおもちゃなどの消毒方法も確認しておきましょう。

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