保育士の過去問
令和3年(2021年)後期
子どもの食と栄養 問125

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問題

保育士試験 令和3年(2021年)後期 子どもの食と栄養 問125 (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、妊娠期に関する記述として、適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。

A  「平成27年度乳幼児栄養調査結果の概要」(厚生労働省)によると、妊娠中に出産後母乳で育てたいと思った者の割合は9割を超えていた。
B  妊娠中は非妊娠時に比べ、カルシウムの必要量が増加するため、「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、妊娠期にカルシウムの付加量が設定されている。
C  「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針~妊娠前から、健康なからだづくりを~」(令和3年:厚生労働省)では、特に妊娠を計画していたり、妊娠初期の人には、神経管閉鎖障害発症リスク低減のために、ビタミンKの栄養機能食品を利用することも勧められている。
D  魚介類を通じた水銀摂取が胎児に影響を与える可能性があるため、「妊婦への魚介類の摂食と水銀に関する注意事項」が示されている。
  • A, B
  • A, D
  • B, C
  • B, D
  • C, D

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この過去問の解説 (3件)

01

A→○

「ぜひ母乳で育てたいと思った」…43.0%

「母乳が出れば母乳で育てたいと思った」…50.4%

という回答結果が出ているため、これら二つを合わせると母乳で育てたいと思った者は9割以上となります。

B→×

「日本人の食事摂取基準(2020年)」によると、妊娠期のカルシウム付加量は特に設定されていません。

C→×

「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針」によると、葉酸は神経管閉鎖障害発症のリスクを抑える働きをするため、摂取を勧めています。

D→○

「妊婦への魚介類の摂取と水銀に関する注意事項」は、魚介類からの水銀摂取が胎児に影響を与えるため、明記されています。

選択肢2. A, D

こちらが正解です。

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02

正解は2です。

A.適切です。

「平成27年度乳幼児栄養調査結果の概要」(厚生労働省)によると、妊娠中に

「ぜひ母乳で育てたいと思った」と回答した人は 43.0%、

「母乳が出れば母乳で 育てたいと思った」と回答した人は 50.4%でした。(0~2歳の保護者対象)

合わせると93.4%となり、多数の母親が母乳育児をしたいという希望を持っているということがわかりました。

B.不適切です。

妊娠中もカルシウムは必要ですが、妊娠期・授乳期にはカルシウムの吸収率も増えます。

このため、「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、妊娠中のカルシウム付加量は±0とされています。

C.不適切です。

妊娠初期までに不足すると、神経管閉鎖障害の発症リスクがあるとされているのは葉酸です。

妊娠を希望する人は、食事やサプリメントなどで一日0.4mgの葉酸を摂取することが推奨されています。

ビタミンKは、血液凝固作用があるため、不足すると消化管出血、頭蓋内出血等を引き起こす可能性があります。

D.適切です。

「妊婦への魚介類の摂食と水銀にかかわる注意事項」は、

一部の水銀濃度が高い魚介類を基準よりはるかに超えて過剰摂取することにより、胎児が産まれた後に影響が出る可能性があることから示されています。

ただ魚介類はバランスの取れた食生活に欠かせないものであり、一般の人や子どもへの水銀による悪影響を気にすることはありません。

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03

正しい選択はA、Dです。

Aについて

「平成27年度乳幼児栄養調査結果の概要」によると、「ぜひ母乳で育てたいと思った」「母乳が出れば母乳で 育てたいと思った」と解答する割合が9割を超えていたため、選択肢として○です。

Bについて

日本人の食事摂取基準」によると、特にカルシウムの付加量は設定されていないため、選択肢として×です。

Cについて

「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針」によると、神経管閉鎖障害発症リスク低減のために葉酸の摂取を勧めているため、選択肢として×です。

Dについて

「妊婦への魚介類の摂取と水銀に関する注意事項」によると、水銀濃度の高い魚介類を過剰摂取した場合、胎児が生まれた後にリスクを伴う危険性があると示されているため、選択肢として○です。

選択肢1. A, B

Bは正しくありません。

選択肢2. A, D

正解です。

選択肢3. B, C

B、C共に正しくありません。

選択肢4. B, D

Bは正しくありません。

選択肢5. C, D

Cは正しくありません。

まとめ

以上のことから、正解はAとDの選択肢である「2」です。

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