保育士の過去問
令和4年（2022年）前期
社会福祉 問13

正解は５です。

A.×

アドボカシー（advocacy)は「擁護・代弁」などの意味を持つ英語です。

社会福祉制度やサービスの改善、整備、創設等を促す方法ではなく、高齢者や障がい者など、自分の意志を自分で伝えることができない人の主張を代弁することです。

B.×

アウトリーチは「外に手を伸ばす」という意味です。福祉分野では、疾患や障害により、医療や福祉の支援が必要である人に積極的に働きかけて支援を提供する方法のことです。

C.×

ケアマネジメントの目的は「自己決定」「自立」を促すことです。意味は、支援を受けながら生活課題や目標を明らかにし、希望に沿った生活を送れるようにさまざまな介護サービスを組み合わせて提案することです。

正解は５です。

【ポイント】

「アドボカシー」「アウトリーチ」「ケアマネジメント」これら全て、相談援助を

行う上で頻繁に聞かれる重要な用語です。意味を頭に入れておいてください。

Ａ、✕

→アドボカシー（advocacy）とは「擁護」「支持をする」といった意味です。

　医療や福祉の現場では、自分の意思を伝えることのできない患者や高齢者、

　障がい者に代わり、代理人が意思や権利を伝えるといった意味で使われて

　います。

Ｂ、✕

→アウトリーチ（Outreach）は「外に手を伸ばす」ことを意味します。

　福祉分野では、「支援が必要であるにもかかわらず届いていない人に対し、

　行政や支援機関などが積極的に働きかけて情報・支援を届けるプロセス」

　のことを言います。

Ｃ、✕

→「ケア」とは、（病人・老人の）介護や世話のこと。

　「マネジメント」とは、管理や経営という意味を持つ単語で、目標を達成する

　ために、資源を効率的に活用することを指しています。

　「ケアマネジメント」とは介護や支援を必要としている人に対して、ご本人の

　生活状況や心身状況を踏まえて希望に沿った生活を送れるよう、多様な介護

　サービスを組み合わせてプランを提供することです。

A→×

「アドボカシー（advocacy)」とは代弁・権利擁護という意味で、子ども・高齢者・障害者などが自分の気持ちや意見などをうまく話せない・伝えられないときに、代理人が代弁をすることをいいます。

B→×

「アウトリーチ（Outreach）」とは外に手を伸ばすといった意味で、支援が必要なのに届いていない人に対して、こちらから積極的に出向いたり関わりながら援助につなげることをいいます。

C→×

「ケアマネジメント」とは介護や支援を必要としている人に対して、本人の生活状況や心身状態・希望などを踏まえて、さまざまな介護サービスからプランを提供することです。

つまり、対象者の課題やニーズを把握し、それらを解決し、希望を実現するためのプロセスともいえます。

正解は「A：×　　B：×　　C：×」です。

アドボカシーとは代弁という意味です。社会的弱者などの意見を専門職などが代わりに伝えることを言います。

アウトリーチとは、援助を受けることから遠いところにいる人に対して要請がなくても支援者が出向く援助のことです。

ケアマネジメントとは、利用者が必要とする支援内容を調整する働きを持つ援助方法のことです。