保育士の過去問
令和4年(2022年)前期
保育の心理学 問12

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

保育士試験 令和4年(2022年)前期 保育の心理学 問12 (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、子育てに関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  育児不安とは、親が育児に自信をなくし、育児の相談相手がいない孤立感や、何となくイライラするなど、育児へのネガティブな感情や育児困難な状態であることをいう。育児ノイローゼや育児ストレスという表現も用いられる。
B  産後うつ病は、いわゆるマタニティブルーズといわれるものであり、出産後急激に女性ホルモンが減少することによって情緒不安定になり、訳もなく涙が出る、不安感や抑うつ感などの精神症状や不眠などを示す一過性の症状である。
C  養護性(ナーチュランス)とは、「小さくて弱いものを見ると慈しみ育もうという気持ち」になる心の働きをいう。養護性は性別に限らず誰もが持っている特性である。
D  親準備性とは、まだ乳幼児を育てた経験のない思春期・青年期の人に対する、子育てに関する知識や技能、子どもへの関心、親になる楽しみなど、親になるための心理的な準備状態や態度などをいう。
  • A:○  B:○  C:×  D:×
  • A:○  B:×  C:○  D:○
  • A:○  B:×  C:○  D:×
  • A:×  B:○  C:×  D:○
  • A:×  B:×  C:○  D:○

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。

A.〇

設問の通りです。

育児不安は育児に対して漠然とした不安やネガティブな感情に襲われ、育児をすることが難しくなる状態です。そうなる前に周囲の助けがあることが望ましいです。

B.×

マタニティブルーズは産後直後に現れる鬱々とした心や体の症状のことて通常1~2週間で治まる一過性の現象です。2週間以上改善されない場合に産後うつが疑われるので、マタニティブルーズと産後うつは別物と考えられます。

C.〇

養護性は老若男女問いません。また、「小さくて弱いもの」には人間の赤ちゃん以外にも動物や花も含まれます。子どもが動物をかわいがる様子にも養護性を認めることができます。

D.〇

設問の通りで、乳幼児を育てた経験のない思春期から青年期(12歳~25歳)に現れるといわれています。男子よりも女子の方が親準備性は高いとされています。

参考になった数47

02

正解は2です。

A、〇

『育児不安』は、育児に感じる不安(ストレス)などの総称です。

子どもへの否定的な感情や、衝動的な攻撃を伴うものまで様々です。

これらは「育児ストレス」や「育児ノイローゼ」とも表現されますが、

病的な状態に至らなくても、漠然とした不安や困惑を抱えている場合は育児不安と表されます。

一時的・瞬間的に不安や戸惑いを覚えるような状態は『育児不安』とはいわず、

不安が継続的に続くものが『育児不安』とされています。

B、✕

『マタニティーブルーズ』と『産後うつ病』は別ものなので区別しましょう。

『マタニティーブルーズ』は、1~2週間と一時的なもので自然に改善します。

一方、『産後うつ病』はそれ以上長く続き、治療が必要になります。

C、〇

『養護性』とは「弱いものを慈しみ育む、やさしい心の働き」のことです。

老若男女を問わず持っています。

D、〇

『親準備性』とは、乳幼児を育てた経験のない思春期・青年期(12~25 歳)の人たちが子育てや子どもに関心を持ったり、親になろうとする態度を指します。中学生から高校生の時期にかけて発達します。

参考になった数13

03

正解は「A:○  B:×  C:○  D:○」です。

A、C、D:設問の通りです。

B:産後うつ病とは分娩後に数週間から数ヶ月後まで続く抑うつ感など心理的障害が起きている状態のことです。

マタニティブルーズとは産後数日から2週間程度の一過性の精神症状です。症状はふいに涙が出る、抑うつ感、イライラするなどがあります。

このように産後うつ病とマタニティブルーズは別物です。しかし、マタニティブルーズが長引く場合産後うつ病に移行するケースがあるので注意が必要です。

選択肢1. A:○  B:○  C:×  D:×

誤りです。

選択肢2. A:○  B:×  C:○  D:○

正解です。

選択肢3. A:○  B:×  C:○  D:×

誤りです。

選択肢4. A:×  B:○  C:×  D:○

誤りです。

選択肢5. A:×  B:×  C:○  D:○

誤りです。

参考になった数2