保育士の過去問
令和4年(2022年)前期
保育の心理学 問14

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問題

保育士試験 令和4年(2022年)前期 保育の心理学 問14 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、子ども同士の関わりについての記述である。下線部( a )~( d )に関連の深い語句を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。

2~3歳頃では、( a )近くで同じような遊びをしていても、互いのやりとりはみられないことが多い。活発にやりとりして遊ぶようになると、( b )自分がやりたいことと仲間のやりたいこととのぶつかり合いを経験することになる。その後、4~5歳になると、( c )相手の立場に立って、自分とは異なる相手の気持ちや考えを徐々に理解できるようになっていく。
したがって、保育士は子ども相互の気持ちや想いをつなぎ、子どもが( d )自分自身の気持ちをコントロールする力を身につけるように配慮する必要がある。

【語群】
ア 連合遊び  イ 対人拮抗  ウ 役割取得  エ 対人調整力  オ 並行遊び
カ 対人葛藤  キ 共感    ク 自己調整力
  • a:ア  b:イ  c:キ  d:エ
  • a:ア  b:カ  c:ウ  d:エ
  • a:オ  b:イ  c:ウ  d:ク
  • a:オ  b:イ  c:キ  d:エ
  • a:オ  b:カ  c:ウ  d:ク

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は5です。

(a) オ 並行遊び

並行遊びとは同じ遊びを同じ空間で一人一人が遊ぶ、個人プレーのような様子です。

連合遊びとは数名で遊んでいても「鬼ごっこがしたい」「お絵描きをしたい」「ブランコしたい」など、自分がしたい遊びを主張する様子です。

(b) カ 対人葛藤

対人葛藤とは設問の通り、それぞれの欲求や主張・利害が対立した状態のことです。

拮抗とは同程度の力が張り合っている状態のことです。

(c) ウ 役割取得

役割取得とは自分の気持ちだけでなく他者の立場になって気持ちを推し量った上で、受け入れ、調整して、対人交渉能力に活かす力のことです。

共感とは相手が感じている感情を認識し相手の気持ちでありながらわが物のように感じ取ることです。

(d) ク 自己調整力

自己調整力とは自身の感情や行動を理性的に統制する能力です。自分の気持ちを統制するのは対人に限らないため、対人調整力ではなく自己調整力が適切と考えられます。

参考になった数46

02

正解は5です。

a、オ 平行遊び

『平行遊び』とは、幼児が同じ場所で同じ遊びをしていても、互いに関りを持たず別々に遊んでいる状態のことをいいます。(2~3歳に多く見られます)

「連合遊び」とは友達同士の関連性が作られ一緒に遊ぶものの、各々が自分の主張を言い合い、自己中心的な関りが目立ちます。(4~5歳に見られます)

その他、「協同遊び」は複数人で協力しながら遊びます。ルールを意識できるので、ゲームを楽しむことができます。(5~6歳に見られます)

b、カ 対人葛藤

『対人葛藤』とは、自分と相手の欲求が異なる場合に起こる、対立のことです。

「拮抗(きっこう)」とは、勢力がほぼ同じものどうしが、互いに張り合って優劣のないことを意味します。

c、ウ 役割取得

『役割取得』とは、自己の立場から考えるだけではなく、他者の立場に立ち、

相手の感情や思考を理解することを指します。

「共感」は、他人の考えを、自分もその通りだと感じることです。

d、ク 自己調整力

『自己調整力』とは、自分の感情や行動を統制する力のことです。

「対人調整力」という言葉は聞きなじみがありませんが、「調整力」の意味は、

立場や主張が異なる人たちの橋渡しを行い、意見の相違をうまく調整する力のことを指します。

参考になった数15

03

a:オ 平行遊び

平行遊びとは同じ砂場で1人はお山作り、1人はカップに砂入れをしているなど同じ空間にいてもコミュニケーションは見られない様子のことです。

b:カ 対人葛藤

対人葛藤とは、自分と相手の意見が違うときに起こる現象です。

c:ウ 役割取得

自分の気持ちだけでなく相手の立場になった上で、受容、調整、対人交渉能などに活かす力のことです。

d:ク 自己調整力

時として自分の言いたいことを我慢するなど自分の行動と感情をコントロールできる力のことです。

選択肢1. a:ア  b:イ  c:キ  d:エ

誤りです。

選択肢2. a:ア  b:カ  c:ウ  d:エ

誤りです。

選択肢3. a:オ  b:イ  c:ウ  d:ク

誤りです。

選択肢4. a:オ  b:イ  c:キ  d:エ

誤りです。

選択肢5. a:オ  b:カ  c:ウ  d:ク

正解です。

参考になった数2