保育士の過去問
令和4年(2022年)前期
保育の心理学 問15

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問題

保育士試験 令和4年(2022年)前期 保育の心理学 問15 (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、年度途中で新入所児を迎えた時の保育に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  入所時において、子どもは心の拠りどころとなる保護者からも、慣れ親しんだ家庭からも離れ、保育士等や他児と慣れない場所で生活することになる。保育士等は、こうした子どもの不安な思いを理解して、様々な保育士等が関わることで、人間関係を広げるよう努めることが大切である。
B  入所時の子どもが自分の居場所を見いだし、好きな遊具で遊ぶなど、環境にじっくりと関わることができるよう援助することが大切である。
C  既に入所している子どもは保育所の生活になじんでいるので、新しい友達との出会いに不安を持つことはなく、環境の変化による動揺はみられない。
D  保育士等は、既に入所している子どもと入所してきた子どもの双方と関わりながら、子ども同士が安定した関係を築けるように援助していくことが必要である。
  • A:○  B:○  C:○  D:×
  • A:○  B:○  C:×  D:○
  • A:○  B:×  C:○  D:×
  • A:×  B:○  C:×  D:○
  • A:×  B:×  C:×  D:○

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

A.×

おおよそ設問の通りですが、「様々な保育士等が関わる」の部分が不適切です。「特定の保育士が関わる」が適切です。

B.〇

環境が変わった子どもにとって、自分の居場所を見いだすことは重要です。自分の好きな遊具で自分のペースでその環境に慣れていけるよう、援助するのは適切です。

C.×

慣れた環境においても新しい出会いがあると、子どもは少なからず動揺が見られる場合があります。新しい環境に置かれた子どもだけでなく、既にいた子どもたちへの援助も必要と考えられます。

D.〇

既にいた子ども・新しく入所してきた子ども、どちらかに重点をおくのではなく、双方に関わってそれぞれの子どもたちが安定した関係が築けるよう援助することは重要と考えられます。

参考になった数23

02

正解は4です。

【ポイント】

自分が子どもの身になって考えてみると答えやすいと思います。

A、✕

初めて会う大人・子どもが多くいる環境では、たくさんの人から声をかけられると緊張が増すことが想像できると思います。

だからこそ、特定の保育者に対応してもらい『何かあったら相談しよう』

『頼ってもいいんだ』と安心できる環境づくりが大切です。

特定の保育者と信頼関係を築くことで、人間関係は広がっていきます。

B、〇

子どもが興味あることや好きなことをじっくり楽しめるような居場所を作ることは、保育士の重要な仕事の一つです。

C、✕

様々なタイプの子どもたちがいます。誰にでも積極的に関わっていける子や人見知りで強く緊張してしまう子など。在園児であっても、一人ひとりに応じた対応が必要です。

D、〇

保育士は、新入園児と在園児がお互いのことを知り合う機会や一緒に楽しい経験をする機会を作り、子どもたちが安心して楽しく園生活を送れるよう、配慮しています。

また、状況に応じて互いの気持ちを代弁するなど橋渡しを行うことも必要です。

参考になった数9

03

A:×

「様々な保育士」ではなく「特定の保育士」が適切です。人間関係を拡げるように努めるのは、園での生活に慣れてきてからになるでしょう。

B:○

子どもが興味あることを見つけられるように援助することが大切です。

C:×

すでに入所している子どもも新しい子どももびっくりしている可能性もあります。そうした園児にも新しい子どもと適切な関係が築けるように援助することが求められます。

D:○

新入園児、在園児どちらかに重点を置くのではなく双方と関わりながらお互いが良好な関係を構築できるように援助していることが必要です。

選択肢1. A:○  B:○  C:○  D:×

誤りです。

選択肢2. A:○  B:○  C:×  D:○

誤りです。

選択肢3. A:○  B:×  C:○  D:×

誤りです。

選択肢4. A:×  B:○  C:×  D:○

正解です。

選択肢5. A:×  B:×  C:×  D:○

誤りです。

参考になった数3