保育士の過去問
令和4年(2022年)前期
保育実習理論 問19

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問題

保育士試験 令和4年(2022年)前期 保育実習理論 問19 (訂正依頼・報告はこちら)

次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
児童養護施設での実習初日を終えたSさん(大学生、女性)は、その日の振り返りで施設の実習担当保育士に次の内容を話した。Tさん( 16歳、女児)が帰宅した際に、Sさんと目が合ったものの、無視する様子がみられたので、Sさんは挨拶をせず、その後も自分から話しかけることはなかった。保育士がその理由を聞くと、Sさんは、「Tさんがあからさまに私と距離をとろうとしていたので、話しかけられたくないのだと判断しました」と答えた。

【設問】
次のうち、実習担当保育士の実習生への対応として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  「Tさんは本当に無視したのかな?」と、Sさん自身の解釈を振り返るように促す。
B  「あなたはTさんの気持ちを尊重したのね」と、SさんがTさんに話しかけなかったことを評価する。
C  「あなたがその時に『はじめまして、実習生のSです』と自己紹介したら、Tさんはどう感じたかな?」と、Tさんへの理解を深めるための質問をする。
  • A:○  B:○  C:×
  • A:○  B:×  C:○
  • A:×  B:○  C:○
  • A:×  B:○  C:×
  • A:×  B:×  C:○

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は「2」です。

2 .A:○  B:×  C:○

利用者の思いに寄り添っていこうとする姿勢が保育士には必要です。実習生への指導の中でもそういった姿勢を育んでいけるような支援をしていくことが大切です。

A:適切です。現場では難しかったことかもしれませんが、振り返りの場でTさんがなぜそうしたのかを冷静に考えてみましょう。

B:不適切です。Sさんなりに考えて行ったことを一概に否定することはありませんが、やはり挨拶もないままではいつまでも関係性が構築されることはありません。評価も否定もせず、相談に乗りながら具体的にどう関わっていくか考えていきましょう。

C:適切です。具体例を示していくことでTさんへの理解を促していきます。加えて、「こういう場面でこうしたらどうなっただろう?」と考えさせることが残りの実習で選択できる行動を増やすことにも繋がっていきます。

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02

実習担当保育士は、実習生のSさんを受容・共感しながらも、客観的な視点から

Sさんにアドバイスすることが求められます。

実習生といえども、現場では一職員として行動することが求められます。

そのため、下記のような状況を実習生が作れるように実習担当者は配慮して

います。

・実習生が自分自身の考えや言動は適切だったかを振り返る

・現場で働く職員に意見を聞く

・子どもたちと関係性を築くためにどうしたらよいかを自分で考えて行動する

・できなかったことは、どのように改善したらよいのかを考えて実践する

・相手(利用者)の視点に立って考えられるようにアドバイスする

・自分の強みや課題を知り、今後にいかす 等

問題を解く際は、“子どもたち”の立場に立って、保育者は適切な関りが出来ているかどうか、

を考えると答えやすいと思います。

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