保育士の過去問 令和4年(2022年)後期 教育原理 問7
この過去問の解説 (2件)
OECD(経済協力開発機構)による、
生徒の学習到達度調査(PISA)です。
2000年から3年ごとに、読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシーの3分野で実施されています。
15歳(日本では高校一年生)が対象です。
誤りはありません。
科学的リテラシー→平均529点(1位/37か国) 前回(平均538点、1位)
数学的リテラシー→平均527点(1位/37か国) 前回(平均532点、1位)
となっており、引き続き世界トップレベルを維持しています。
誤りはありません。
読解力→OECD平均487点、日本平均点504点(11位/37か国)
前回平均516点(6位/35か国)
となっています。
平均点・順位共に前回から低下していますが、OECD平均より高得点であることが読み取れます。
誤りはありません。
「OECD生徒の学習到達度調査2018年調査(PISA2018)のポイント」(令和元年12月3日文部科学省・国立教育政策研究所)内に、
情報を探し出す問題や評価し、熟考する問題について正答率が低いという記述があります。
誤りはありません。
日本を含むOECD全体での傾向として、
本を読む頻度は2009年と比較して減少傾向にあります。
しかし「読書は、大好きな趣味の一つ」と答える生徒が
日本45.2%(3.2ポイント増)、OECD平均33.7%(0.4ポイント増)
と、読書を肯定的に捉える生徒がOECD平均より多いことが分かっています。
文章に誤りがあります。
ESCS(社会経済文化的背景)・・・保護者の学歴や家庭の所有物に関する質問から値を出すものです。
この値が高いほど、社会経済文化的水準が高いとみなされます。
日本、OECD共にESCSの値が大きいほど習熟度レベルが高い生徒の割合が多いです。
しかし日本はESCSの値の水準が低くても高くても、習熟度レベルの差は他国に比べて最も小さいです。
ですので、選択肢の文章は不適切といえます。
OECD生徒の学習到達度調査(PISA)
OECDが進めているPISAと呼ばれる国際的な学習到達度に関する調査であり、日本では高校一年生を対象に読解リテラシー、数学的リテラシー、科学的リテラシーの三分野について、3年ごとに本調査を実施しています。
科学的リテラシー→平均529点(1位/37か国) 前回(平均538点、1位)
数学的リテラシー→平均527点(1位/37か国) 前回(平均532点、1位)
引き続き世界トップレベルを維持しているため、誤りはありません。
読解力→OECD平均487点、日本平均点504点(11位/37か国)
前回平均516点(6位/35か国)
平均点・順位共に前回から低下していますが、OECD平均より高得点であることが読み取れるため、誤りはありません。
「OECD生徒の学習到達度調査2018年調査(PISA2018)のポイント」(令和元年12月3日文部科学省・国立教育政策研究所)内に、「読解力の自由記述形式の問題において、自分の考えを他者に伝わるように根拠を示して説明することに、引き続き、課題がある。」と記載があるため、誤りはありません。
日本を含むOECD全体の傾向として、本の種類にかかわらず本を読む頻度は2009年と比較して減少傾向にあります。OECD平均と比較すると、
・「読書は、大好きな趣味の一つ」:日本45.2%(3.2ポイント増)、OECD平均33.7%(0.4ポイント増)
・「どうしても読まなければならない時しか、読まない」:日本39.3%(8.2ポイント減)、OECD平均49.1%(7.8ポイント増)
と、日本は読書を肯定的にとらえる生徒の割合が多い傾向にあり、誤りはありません。
社会経済文化的背景(ESCS)…保護者の学歴や家庭の所有物に関する質問から作成します。この値が大きいほど、社会経済文化的水準が高いです。
日本、OECD平均ともに、ESCSが高い水準ほど習熟度レベルが高い生徒の割合が多く、反対にESCSが低い水準ほど習熟度レベルが低い生徒の割合が多いです。
日本は、OECD加盟国内で、社会経済文化的水準の生徒間の差が最も小さく、2018年調査においても同様の傾向が見られます。よって、誤りがあります。
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