保育士の過去問
令和4年(2022年)後期
社会的養護 問6
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問題
保育士試験 令和4年(2022年)後期 社会的養護 問6 (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、児童養護施設における自立支援計画の策定に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 被虐待児の入所の増加に伴い、虐待を理由に入所している児童に限定し策定の対象とする。
B 児童の問題行動や短所の指摘を目的に策定する。
C 児童は未成年のため、保護者の意向を優先して策定する。
D 児童相談所など関係機関と連携を図りながら定期的に再評価を行う。
A 被虐待児の入所の増加に伴い、虐待を理由に入所している児童に限定し策定の対象とする。
B 児童の問題行動や短所の指摘を目的に策定する。
C 児童は未成年のため、保護者の意向を優先して策定する。
D 児童相談所など関係機関と連携を図りながら定期的に再評価を行う。
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この過去問の解説 (2件)
01
「児童福祉施設運営指針」での中で、
「自立支援計画の策定」について記述があります。
①子どもの心身の状況や、生活状況等を正確に把握するため、
手順を定めてアセス メントを行い、子どもの個々の課題を具体的に明示する。
②アセスメントに基づいて子ども一人一人の自立支援計画を策定するための体制を確立し、
実際に機能させる。
③自立支援計画について、定期的に実施状況の振り返りや評価と計画の見直しを行う手順を施設として定め、実施する。
A 不適切です。
入所理由や子どもの背景に関わらず、子どもの心の状況や生活状況、
保護者の状況など家庭環境、学校での様子などの情報を収集し
課題を具体的に考えていきます。
B 不適切です。
自立支援計画は、子どもが自立して生活できる力を育むための計画です。
「自立」 とは、誰にも頼らないで生きていくことではなく、
適宜、他者の力を借りなが ら、他者と関係を結びながら、自分なりに生きていくことです。
C 不適切です。
自立支援計画は、子どもの意向を確認しながら策定したり振り返ったりします。
保護者の意向も合わせて反映させつつ、子どもの最善の利益を考慮して行います。
D 適切です。
少なくとも半年ごとに定期的に再評価を行い、緊急の見直しなども必要に応じて行います。
よって、
A × B × C × D 〇
となる選択肢が正解です。
不適切です。
不適切です。
不適切です。
不適切です。
適切です。
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02
厚生労働省が発表した「児童自立支援施設運営指針」「第Ⅱ部 各論」「3 自立支援計画、記録」「(1)アセスメントの実施と自立支援計画の策定」に記載があります。
A:被虐待児の入所の増加に伴い、虐待を理由に入所している児童に限定し策定の対象とする。
→×です。
「・子どもの心身の状況や、生活状況を、保護者の状況など家庭環境等の必要な情報を把握し、統一した様式に則って記録する。・把握した情報を総合的に分析・検討し、課題を適切に把握する。」と記載されています。
B:児童の問題行動や短所の指摘を目的に策定する。
→×です。
「・自立支援計画には、支援上の課題と、課題解決のための支援目標と、目標達成のための具体的な支援内容・方法を定める。」と記載されています。
C:児童は未成年のため、保護者の意向を優先して策定する。
→×です。
「・自立支援計画の見直しは、子どもとともに生活を振り返り、子どもの意向を確認し、併せて保護者の意向を踏まえて、それらを反映させつつ、子どもの最善の利益を考慮して行う。」と記載されています。
D:児童相談所など関係機関と連携を図りながら定期的に再評価を行う。
→〇です。
「・アセスメントと計画の評価・見直しは少なくとも半年ごとに定期的に行い、かつ緊急の見直しなど必要に応じて行う。」と記載されています。
よって、
A:× B:× C:× D:〇
となる選択肢が適切です。
不適切です。
不適切です。
不適切です。
不適切です。
適切です。
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