問題
A 教育課程とは、学校教育の目的や目標を達成するために、教育の内容を子供の心身の発達に応じ、授業時数との関連において総合的に組織した学校の教育計画のことである。
B 教育課程の編成主体は学級担任である。
C 各学校には、学習指導要領等を受け止めつつ、子供たちの姿や地域の実情等を踏まえて、各学校が設定する学校教育目標を実現するために、学習指導要領等に基づき教育課程を編成する。
D 教育課程を実施・評価し改善していくことが求められる。これが、いわゆる「カリキュラム・マネジメント」である。
出題箇所は、答申の「第4章 学習指導要領等の枠組みの改善と『社会に開かれた教育課程』」-「2.学習指導要領等の改善の方向性」-(2)「教育課程を軸に学校教育の改善・ 充実の好循環を生み出す「カリキュラム・ マネジメント」の実現」(P.23)に該当します。
(前略)教育課程とは、学校教育の目的や目標を達成するために、教育の内容を子供の心身の発達に応じ、授業時数との関連において総合的に組織した学校の教育計画であり、その編成主体は各学校である。各学校には、学習指導要領等を受け止めつつ、子供たちの姿や地域の実情等を踏まえて、各学校が設定する学校教育目標を実現するために、学習指導要領等に基づき教育課程を編成し、それを実施・評価し改善していくことが求められる。これが、いわゆる「カリキュラム・マネジメント」である。
それでは、問題を見てみましょう。
A:適切です。
B:不適切です。
(誤)学級担任 → (正)各学校
教育課程の編成主体は「各学校」です。
C:適切です。
D:適切です。
以上より、正解は「A:〇 B: ✕ C:〇 D:〇」です。
誤りです。
正解です。
誤りです。
誤りです。
誤りです。
答申では、「アクティブ・ラーニング」の必要性についても触れています。
重要箇所を確認しておいてください。
「第7章 どのように学ぶか -各教科等の指導計画の作成と実施、学習・ 指導の改善・ 充実-
-「1.学びの質の向上に向けた取組」より
子供たちは、(中略)主体的に、対話的に、深く学んでいくことによって、学習内容を人生や社会の在り方と結び付けて深く理解したり、未来を切り拓くために必要な資質・能力を身に付けたり、生涯にわたって能動的に学び続けたりすることができる。 また、それぞれの興味や関心を基に、自分の個性に応じた学びを実現していくことができる。
「2.「主体的・ 対話的で深い学び」を実現することの意義」
「主体的・対話的で深い学び」の実現とは、(中略)人間の生涯にわたって続く「学び」という営みの本質を捉えながら、教員が教えることにしっかりと関わり、子供たちに求められる資質・能力を育むために必要な学びの在り方を絶え間なく考え、授業の工夫・改善 を重ねていくことである。(後略)
① 学ぶことに興味や関心を持ち、自己のキャリア形成の方向性と関連付けながら、見 通しを持って粘り強く取り組み、自己の学習活動を振り返って次につなげる「主体的な学
び」が実現できているか。 (後略)
② 子供同士の協働、教職員や地域の人との対話、先哲の考え方を手掛かりに考えるこ と等を通じ、自己の考えを広げ深める「対話的な学び」が実現できているか。(後略)
③ 習得・活用・探究という学びの過程の中で、各教科等の特質に応じた「見方・考え 方」を働かせながら、知識を相互に関連付けてより深く理解したり、情報を精査して考えを形成したり、問題を見いだして解決策を考えたり、思いや考えを基に創造したりすることに向かう「深い学び」が実現できているか。(後略)
中央教育審議会答申「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について」(平成28年12月)の教育課程に関する問題です。
第4章―2-(2)に目を通した後、選択肢を一つ一つみていきましょう。
第4章 学習指導要領等の枠組みの改善と「社会に開かれた教育課程」
2.学習指導要領等の改善の方向性
(1) 教育課程を軸に学校教育の改善・ 充実の好循環を生み出す「カリキュラム・ マネジメント」の実現 に、
(「カリキュラム・ マネジメント」の重要性)
「(略) 教育課程とは、学校教育の目的や目標を達成するために、教育の内容を子供の心身の発達に応じ、授業時数との関連において総合的に組織した学校の教育計画であり、その編成主体は各学校である。各学校には、学習指導要領等を受け止めつつ、子供たちの姿や地域の実情等を踏まえて、各学校が設定する学校教育目標を実現するために、学習指導要領等に基づき教育課程を編成し、それを実施・評価し改善していくことが求められる。これが、いわゆる「カリキュラム・マネジメント」である。」
とあります。
A. 教育課程とは、学校教育の目的や目標を達成するために、教育の内容を子供の心身の発達に応じ、授業時数との関連において総合的に組織した学校の教育計画のことです。
よってAは適切です。
B 教育課程の編成主体は学級担任ではなく、各学校です。
よってBは不適切です。
C各学校には、学習指導要領等を受け止めつつ、子供たちの姿や地域の実情等を踏まえて、各学校が設定する学校教育目標を実現するために、学習指導要領等に基づき教育課程を編成します。
よってCは適切です。
D「カリキュラム・マネジメント」は教育課程を実施評価し改善していくことが求められることです。
よってDは適切です。
これより、正解は「A 〇 B ✕ C 〇 D 〇」です。
B、Cが誤りです。
正解の選択肢です。
A、B、C、Dのすべてが誤りです。
Aが誤りです。
A、Dが誤りです。
中央教育審議会答申「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について」(平成28年12月)の教育課程の内容把握に努めましょう。