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保育士の過去問 令和5年(2023年)前期 社会的養護 問9

問題

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次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
Uちゃん(小学3年生、女児)は、母親と二人でK母子生活支援施設に入所している。Uちゃんの母親は、最近就職した。まだ仕事に慣れない様子で、疲れている様子がその表情にも見られた。ある日、施設内の学習室にUちゃんが来て、「お母さんがイライラしてすぐに怒る。一緒にいると喧嘩になるからこっちに来た。本当はみてもらいたい宿題だってあるのに」とH母子支援員に言った。

【設問】
次のうち、H母子支援員のとるべき対応として、最も不適切なものを一つ選びなさい。
   1 .
「宿題をみるのが私でも良いのであれば、一緒にやろうか」とUちゃんに話す。
   2 .
Uちゃんの母親を学習室に呼び、Uちゃんの宿題をみるよう指導する。
   3 .
Uちゃんが母親に言い返したり喧嘩をしたりせずに学習室に来たことをほめ、Uちゃんの話を聴く。
   4 .
「お母さんは、新しい仕事に行くようになって疲れがたまっているのかもしれないね」とUちゃんに話す。
   5 .
Uちゃんの母親に、職場の様子や体調、精神的なストレスの様子について話を聴く。
( 保育士試験 令和5年(2023年)前期 社会的養護 問9 )
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この過去問の解説 (2件)

6

正解は「Uちゃんの母親を学習室に呼び、Uちゃんの宿題をみるよう指導する。」です。

選択肢1. 「宿題をみるのが私でも良いのであれば、一緒にやろうか」とUちゃんに話す。

適切な対応です。

宿題をみて欲しいというUちゃんの欲求を満たしつつ、本当は母親にみてもらたいというUちゃんの気持ちにも配慮した言い方をしているので、適切な対応と言えます。

選択肢2. Uちゃんの母親を学習室に呼び、Uちゃんの宿題をみるよう指導する。

不適切な対応です。

疲労の色がうかがえる母親を呼び出して宿題を見るよう指導することはその場しのぎの対応であり、母親の精神状態に更なる追い打ちをかけるおそれもあります。

選択肢3. Uちゃんが母親に言い返したり喧嘩をしたりせずに学習室に来たことをほめ、Uちゃんの話を聴く。

Uちゃんが母親に言い返したり喧嘩をしたりせずに学習室に来たことは、客観的に見ても正しい判断であると言えます。UちゃんはH支援員に褒められたことで、今後同様のことがあった時、自分が取るべき行動に迷わないものと考えられます。

また、褒めたあとにUちゃんの話を聴くことも、今後Uちゃん母子に対して適切な支援を行うために必要なことであり、適切な対応と言えます。

選択肢4. 「お母さんは、新しい仕事に行くようになって疲れがたまっているのかもしれないね」とUちゃんに話す。

適切な対応です。

母親の状況を理解させることは、Uちゃんの不安を軽減するために重要であると言えます。(Uちゃんは小学3年生であることから、言葉で説明すれば母親の状況をある程度理解できると考えられます。)

選択肢5. Uちゃんの母親に、職場の様子や体調、精神的なストレスの様子について話を聴く。

適切な対応です。

Uちゃんの母親に対して適切な支援を行うとともに、母子の関係調整を行うためには、母親の現状を把握し、気持ちに寄り添うことが大切です。母親が一人で抱え込んでしまうことがないよう、話を聴くことは適切な対応と言えます。

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4

母子生活支援施設へ入所している親子に関する問題です。

まず、母子生活支援施設とは、どういう施設かみておきましょう。

・母子生活支援施設は、児童福祉法第38条の規定に基づき、配偶者のない女子又はこれに準ずる事情にある女子及びその者の監護すべき児童を入所させて、これらの者を保護するとともに、これらの者の自立の促進のためにその生活を支援し、併せて退所したものについて相談その他の援助を行うことを目的とする施設です。

・また、第48条の2の規定に基づき、地域の住民に対して、児童の養育に関する相談に応じ、助言を行うよう努める役割も持ちます。

児童福祉法で規定する児童の年齢は「18 歳未満」をさしますが、特別な事情がある場合には「児童が満20歳に達するまで」引き続き母子生活支援施設に入所することが できます。

次に、事例と設問をみていきましょう。もっとも不適切なものを問われています。

[事例]

・小学3年生 女児

・母親と母子支援施設へ入所

・母親が最近就職→慣れず疲れの表情→イライラ、すぐ怒る

・女児、施設内学習室へ→母親との喧嘩回避のため

・女児の欲求→宿題をみてもらいたい(本当は母親にみてもらいたい)

[設問]

1.子どもの欲求は、宿題をみてもらいたいことです。母親は仕事に慣れず疲れているので、母子支援員が母親代わりの支援を行う必要がでてきています。

この場合母子支援員が子どもに、「母親の代わりに宿題を一緒にしてあげようか。」と打診しているので、適切です。

2.母親は就職したばかりで新しい環境に慣れておらず、疲れて気がたっています。このような状態の時に指導をすると、母親がイライラを募らせるばかりでなく、精神的に追い詰める可能性もあるので、不適切です。

3.子どもが母親との喧嘩を回避したことは、母子関係が良くない方向へいくのを防ぐためにも重要なことです。

子どもをほめた後、子どもから話を聴いて気持ちの把握に努めることや必要な場合は母子関係調整のための支援が必要になってくるので、適切です。

4.新しい仕事に慣れていないので疲れている、という母親の現状を子どもに理解させることは重要です。母子関係について、子どもの不安や懸念を払拭するためでもあるので、適切です。

5.母親の現状を知り、困っていることを知り、支援できる所はする必要があります。母親1人で困難を抱えたり、悩んだりしないためにも、母親に寄り添って話を聴くことは母親の心身の負担を軽減することにつながるので、適切です。

選択肢1. 「宿題をみるのが私でも良いのであれば、一緒にやろうか」とUちゃんに話す。

適切です。

選択肢2. Uちゃんの母親を学習室に呼び、Uちゃんの宿題をみるよう指導する。

不適切です。

正解の選択肢です。

選択肢3. Uちゃんが母親に言い返したり喧嘩をしたりせずに学習室に来たことをほめ、Uちゃんの話を聴く。

適切です。

選択肢4. 「お母さんは、新しい仕事に行くようになって疲れがたまっているのかもしれないね」とUちゃんに話す。

適切です。

選択肢5. Uちゃんの母親に、職場の様子や体調、精神的なストレスの様子について話を聴く。

適切です。

まとめ

母子生活支援施設とはどういう施設なのか、母子支援員の役割とは何かについて「母子生活支援施設 運営ハンドブック(厚生労働省 雇用均等・児童家庭局 家庭福祉課)」等を参考に把握しておきましょう。

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