保育士の過去問
令和5年(2023年)前期
子ども家庭福祉 問9
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問題
保育士試験 令和5年(2023年)前期 子ども家庭福祉 問9 (訂正依頼・報告はこちら)
次の【Ⅰ群】の児童福祉施設と【Ⅱ群】の役割を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
A 児童心理治療施設
B 児童自立支援施設
C 医療型障害児入所施設
D 児童家庭支援センター
【Ⅱ群】
ア 地域の児童の福祉に関する各般の問題につき、児童に関する家庭その他からの相談のうち、専門的な知識及び技術を必要とするものに応じ、必要な助言を行う。
イ 障害のある児童を入所させて、保護、日常生活の指導、独立自活に必要な知識技能の付与及び治療を行う。
ウ 不良行為をなし、またはなすおそれのある児童及び家庭環境その他の環境上の理由により生活指導等を要する児童を入所させ、または保護者の下から通わせて、個々の児童の状況に応じて必要な指導を行い、その自立を支援し、あわせて退所した者について相談その他の援助を行う。
エ 保健上必要があるにもかかわらず、経済的理由により、入院助産を受けることができない妊産婦を入所させて、助産を受けさせる。
オ 児童を短期間入所させ、または保護者の下から通わせて、社会生活に適応するために必要な心理に関する治療及び生活指導を主として行い、あわせて退所した者について相談その他の援助を行う。
【Ⅰ群】
A 児童心理治療施設
B 児童自立支援施設
C 医療型障害児入所施設
D 児童家庭支援センター
【Ⅱ群】
ア 地域の児童の福祉に関する各般の問題につき、児童に関する家庭その他からの相談のうち、専門的な知識及び技術を必要とするものに応じ、必要な助言を行う。
イ 障害のある児童を入所させて、保護、日常生活の指導、独立自活に必要な知識技能の付与及び治療を行う。
ウ 不良行為をなし、またはなすおそれのある児童及び家庭環境その他の環境上の理由により生活指導等を要する児童を入所させ、または保護者の下から通わせて、個々の児童の状況に応じて必要な指導を行い、その自立を支援し、あわせて退所した者について相談その他の援助を行う。
エ 保健上必要があるにもかかわらず、経済的理由により、入院助産を受けることができない妊産婦を入所させて、助産を受けさせる。
オ 児童を短期間入所させ、または保護者の下から通わせて、社会生活に適応するために必要な心理に関する治療及び生活指導を主として行い、あわせて退所した者について相談その他の援助を行う。
- A:ウ B:オ C:イ D:ア
- A:ウ B:オ C:エ D:イ
- A:オ B:ア C:ウ D:イ
- A:オ B:ウ C:イ D:ア
- A:オ B:ウ C:エ D:ア
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この過去問の解説 (2件)
01
児童福祉法に定められた児童福祉施設とその役割に関する問題です。
それぞれの児童福祉施設が、誰を対象にしているのか、どのような援助・治療・助言等をおこなっているのか、キーワードに注目しながら見ていきましょう。
A 児童心理治療施設
対象者:心理的困難や苦しみを抱え、日常生活の多岐にわたり生きづらさを感じて心理治療を必要とする子どもたち (情緒障害児短期治療施設運営指針より)
役割:上記の対象者に対し、短期間の入所を行ったり、保護者の元から通所し、医療的な視点から生活支援や心理治療を行う。また、退所した者について相談その他の援助を行う。
B 児童自立支援施設
対象者:不良行為をなし、又はなすおそれのある児童及び家庭環境その他の環境上の理由により生活指導等を要する児童 (児童福祉法第44 条より)
役割:上記の対象者を施設に入所あるいは、保護者の下から通所させ、必要な指導を行って児童の自立を支援する。また、退所した者について相談その他の援助を行う。
C 医療型障害児入所施設
対象者:障害のある児童
役割:上記の対象者を入所させて、児童の保護、日常生活の指導、知識技能の付与等の他治療を行う。 (児童福祉法第42条の2より)
D 児童家庭支援センター
役割:児童に関する家庭その他からの相談のうち、専門的な知識及び技術を必要とするものに応じるとともに、児童相談所からの委託を受けた児童及びその家庭への指導、その他の援助を総合的に行う。 (児童福祉法第44条の2より)
助産施設 ※Ⅱ群のエに該当する施設
対象者:保健上必要があるにもかかわらず、経済的理由により、入院助産を受けることができない妊産婦
役割:上記の対象者を入所させて、助産を受けさせる。
(児童福祉法第36条より)
それでは、問題を見ていきましょう。
A:正解は オ
決め手は、「短期間入所させ」「心理に関する治療」です。
B:正解は ウ
決め手は、「不良行為」「自立を支援」です。
C、D:正解です。
A:正解は オ
B:正解は ウ
C:正解は イ
決め手は、「障害のある児童を入所させ」
障害児入所施設には、医療型と福祉型があり、それぞれの障害に応じた適切な支援を提供しています。
D:正解は ア
決め手は、「専門的な知識及び技術を必要とするものに応じ、必要な助言を行う」
児童家庭支援センターは、1997(平成9)年の児童福祉法改正によって新たに制度化された児童家庭福祉に関する地域相談機関です。
A:正解です。
B:正解は ウ
C:正解は イ
D:正解は ア
A、B、C、Dすべて正解です。
ちなみに、児童自立支援施設は、平成9年の児童福祉法改正により、「教護院」から名称を変更し、「家庭環境その他の環境上の理由により生活指導等を要する児童」も対象に加えました。
A:正解です。
B:正解です。
C:正解は イ
「助産院」は保健上必要があるにもかかわらず、経済的理由により、入院助産を受けることができない妊産婦を対象とし、入院助産を受けさせる施設です。
D:正解です。
本問では登場しなかった児童福祉施設(乳児院、母子生活支援施設、保育所および幼保連携型認定こども園、児童厚生施設、児童養護施設、福祉型障害児入所施設、児童発達支援センターなど)についても、対象者や役割、目的をよく確認しておきましょう。
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02
児童福祉施設とその役割についての問題です。
選択肢を一つ一つみていきましょう。
A 児童心理治療施設
児童を短期間入所させ、または保護者の下から通わせて、社会生活に適応するために必要な心理に関する治療及び生活指導を主として行い、あわせて退所した者について相談その他の援助を行う。
B 児童自立支援施設
不良行為をなし、またはなすおそれのある児童及び家庭環境その他の環境上の理由により生活指導等を要する児童を入所させ、または保護者の下から通わせて、個々の児童の状況に応じて必要な指導を行い、その自立を支援し、あわせて退所した者について相談その他の援助を行う。
C 医療型障害児入所施設
障害のある児童を入所させて、保護、日常生活の指導、独立自活に必要な知識技能の付与及び治療を行う。
D 児童家庭支援センター
地域の児童の福祉に関する各般の問題につき、児童に関する家庭その他からの相談のうち、専門的な知識及び技術を必要とするものに応じ、必要な助言を行う。
残った選択肢、「保健上必要があるにもかかわらず、経済的理由により、入院助産を受けることができない妊産婦を入所させて、助産を受けさせる。」は、「助産施設」のことです。
これより、正解は「A オ B ウ C イ D ア」です。
この他の児童福祉施設は次のようなものがあります。(ウィキペディア参照)
・乳児院(第37条)
乳児を入院させてこれを養育し、あわせて退院した者について相談その他の援助を行うことを目的とする施設。
・母子生活支援施設(第38条)
母子家庭の母と子(児童)を入所させて、これらの者を保護するとともに、これらの者の自立の促進のためにその生活を支援し、あわせて退所した者について相談その他の援助を行うことを目的とする施設。
・保育所(第39条)、幼保連携型認定こども園(第39条の2)
保育所は、保護者の委託を受けて、保育を必要とするその乳児又は幼児を保育することを目的とする通所の施設。
また、幼稚園は、学校教育法に基づき、満3歳以上の幼児に対して就学前教育を行うことを目的とする施設だが、2006年に成立した就学前の子どもに関する教育、保育業の総合的な提供の推進に関する法律(認定こども園法)により、幼稚園と保育所との機能を併せ持つ認定こども園の設置が可能となった。
・児童厚生施設(第40条)
児童遊園、児童館等児童に健全な遊びを与えて、その健康を増進し、又は情繰をゆたかにすることを目的とする施設。
・児童養護施設(第41条)
保護者のない児童、虐待されている児童、その他養護を要する児童を入所させて、これを養護し、あわせて退所した者に対する相談その他の自立のための援助を行うことを目的とする施設。
・障害児入所施設(第42条)
障害児を入所させて、支援を行うことを目的とする施設。
・児童発達支援センター(第43条)
障害児を日々保護者の下から通わせて、支援を提供することを目的とする施設。支援の内容により、福祉型と医療型に分かれる。
A、Bが誤りです。
正解は「A オ B ウ」です。
A、B、C、Dのすべてが誤りです。
正解は「A オ B ウ C イ D ア」です。
B、C、Dが誤りです。
正解は「A オ B ウ C イ D ア 」です。
正解の選択肢です。
Cが誤りです。
正解は「C イ」です。
児童福祉施設について、名称と役割を理解しておきましょう。
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