保育士の過去問
令和5年(2023年)前期
子ども家庭福祉 問15
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問題
保育士試験 令和5年(2023年)前期 子ども家庭福祉 問15 (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、「児童養護施設入所児童等調査の概要(平成30年2月1日現在)」(厚生労働省)における障害等のある児童について、不適切な記述を一つ選びなさい。
- 乳児院における障害等のある児童の割合は、約3割であった。
- 児童養護施設における障害等のある児童の割合は、約4割であった。
- 児童自立支援施設における障害等のある児童の割合は、約6割であった。
- 自立援助ホームにおける障害等のある児童の割合は、約5割であった。
- 児童心理治療施設における障害等のある児童の割合は、約5割であった。
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この過去問の解説 (2件)
01
厚生労働省が5年ごとに実施している「児童養護施設入所児童等調査」の「児童の心身の状況」という項目に関する問題です。
平成30年2月1日時点において、心身の障害等に関する項目に「該当あり」と答えた割合を、各施設ごとに見ていきましょう。
乳児院における障害等のある児童の割合は、30.2%(=約3割)でしたので、適切です。
障害等のうち一番多かったのは、「身体虚弱」14.4%、次いで「その他の障害等」10.2%となっています。
児童養護施設における障害等のある児童の割合は、36.7%(=約4割)でしたので、適切です。
障害等のうち一番多かったのは、「知的障害」13.6%、次いで「広汎性発達障害(自閉症スペクトラム)」8.8%となっています。
児童自立支援施設における障害等のある児童の割合は、61.8%(=約6割)でしたので、適切です。
障害等のうち一番多かったのは、「注意欠陥多動性障害(ADHD)」30.0%、次いで「広汎性発達障害(自閉症スペクトラム)」24.7%となっています。
自立援助ホームにおける障害等のある児童の割合は、46.3%(=約5割)でしたので、適切です。
障害のうち一番多かったのは、「広汎性発達障害(自閉症スペクトラム)」13.6%、次いで「注意欠陥多動性障害(ADHD)」13.1%となっています。
児童心理治療施設における障害等のある児童の割合は、85.7%(=約9割)でしたので、不適切です。
障害のうち一番多かったのは、「広汎性発達障害(自閉症スペクトラム)」42.9%、次いで「注意欠陥多動性障害(ADHD)」33.4%となっています。
それぞれの施設で、どのような障害が多いのかも把握しておきましょう。
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02
本問題は、厚生労働省が公表している「児童養護施設入所児童等調査の概要」に関する問題です。
不適切なものを選択する問題ですので、解答を間違えないようにしましょう。
乳児院における障害等のある児童の割合は、30.2%でしたので、約3割です。
ちなみに乳児院における児童の障害の内訳で多かったものは、身体虚弱(14.4%)、知的障害(4.7%)でした。
児童養護施設における障害等のある児童の割合は、36.7%でしたので、約4割です。
ちなみに児童養護施設における障害等の内訳で多かったものは、知的障害(13.6%)、広汎性発達障害(8.8%)、注意欠陥多動性障害(8.5%)でした。
児童自立支援施設における障害等のある児童の割合は、61.8%でしたので、約6割です。
ちなみに児童自立支援施設における障害等の内訳で多かったものは、注意欠陥多動性障害(30.0%)、広汎性発達障害(24.7%)でした。
自立援助ホームにおける障害等のある児童の割合は、46.3%でしたので、約5割です。
ちなみに自立援助ホームにおける障害等の内訳で多かったものは、広汎性発達障害(13.6%)、注意欠陥多動性障害(13.1%)、知的障害(11.7%)、反応性愛着障害(10.1%)でした。
児童心理治療施設における障害等のある児童の割合は、85.7%でしたので、約9割です。
ちなみに児童心理治療施設における障害等の内訳で多かったものは、広汎性発達障害(42.9%)、注意欠陥多動性障害(33.4%)、反応性愛着障害(26.4%)でした。
本問題で出題された「児童養護施設入所児童等調査の概要」は、おおむね5年ごとに実施しているもので前回は、平成25年に実施されています。
平成30年に実施された調査には、前回の調査も記載されているところもありますので、比較してみるのもいいでしょう。
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