保育士の過去問
令和5年(2023年)前期
子ども家庭福祉 問19
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問題
保育士試験 令和5年(2023年)前期 子ども家庭福祉 問19 (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、「ヤングケアラー」について、不適切な記述を一つ選びなさい。
- ヤングケアラー支援に関する法令として全国で初めて「埼玉県ケアラー支援条例」が2020(令和2)年に公布・施行された。
- ヤングケアラーに対し、福祉と教育が連携して適切な支援を行う体制を構築するため、市町村教育委員会、学校の教職員等を対象とした合同研修を実施することが重要である。
- がん・難病・精神疾患など慢性的な病気の家族の看病を日常的にしている子どもは、ヤングケアラーである。
- 日本語が第一言語でない家族や障害のある家族のために日常的に通訳をしている子どもは、ヤングケアラーである。
- 障害や病気のある家族に代わり、日常的に買い物・料理・掃除・洗濯などの家事をしている子どもは、ヤングケアラーではない。
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この過去問の解説 (2件)
01
ヤングケアラーとは、家族が病気や障害などの場合に、本来は大人が行う介護や世話を子どもがしている状況の事を指します。
子どもに負担がかかることにより、学業や友達付き合いなどに影響が出てしまうのです。
これらを踏まえながら設問に取り組んでみましょう。
こちらは、不適切を選択する問題です。
2020年3月に埼玉県で全国で初めての「ケアラー支援条例」が成立しました。このことにより、ヤングケアラーは注目されることになりました。
このことから、本選択肢は適切です。
ヤングケアラーに関しては、介護を子どもがしなければいけない状況を解決することと、子どもが介護をすることで学習や友達関係に影響が出てしまう問題に対応しなければいけません。
そのため、福祉や教育に携わる専門職に対してヤングケアラーの研修を行うことは必要です。
このことから、本選択肢は適切です。
ヤングケアラーは、本来大人がすべき、家族の介護や世話を子どもがしている状況を指します。
このことから、本選択肢は適切です。
ヤングケアラーは、本来大人がすべき、家族の介護や世話を子どもがしている状況を指します。
家族のために日常的に通訳をしていることは、家族の世話を子どもがしている状況を指します。
このことから、本選択肢は適切です。
ヤングケアラーは、本来大人がすべき、家族の介護や世話を子どもがしている状況を指します。
本選択肢は、「家族の代わりに子どもが日常的に世話をしていることは、ヤングケアラーではない。」と捉えられます。
このことから、本選択肢は不適切です。
ヤングケアラーは近年で対応を求められている問題です。言葉の意味や対応策などを学習しておきましょう。
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02
ヤングケアラーとは、本来大人が行う家事や介護、家族の世話などを
日常的に担っている18歳未満の子どものことを指します。
文部科学省と厚生労働省が発表した、令和3年の調査では
中学2年生の17人に1人が、ヤングケアラーの状況にあると報告されています。
適切です。
「埼玉県ケアラー支援条例」2020(令和2)年が
全国で初めてのヤングケアラーの子どもたちを支援する条例です。
適切です。
ヤングケアラーの子どもたちは
学業に影響する・交友関係が希薄になる・就学機会に制限があるなど
教育の機会に問題を抱えやすい状況にあります。
さまざまな専門機関での包括的な支援が必要です。
適切です。
家族が病気のため、看病や身の回りの世話をしている子どもはヤングケアラーです。
適切です。
言語の違いや障がいのため日常的に通訳をしている子どもたちは、
家族の世話をしているとも言えるので、
ヤングケアラーです。
不適切です。
ヤングケアラーとは、
家族に代わって、日常的に家事や家族の世話をおこなっている子どもたちのことです。
ヤングケアラーは近年
全国で調査、検討されている問題です。
このような時事問題も
保育士試験の中でよく問われます。ニュースなどを見て学習しておくと良いでしょう。
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