保育士の過去問
令和5年(2023年)前期
保育の心理学 問1

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問題

保育士試験 令和5年(2023年)前期 保育の心理学 問1 (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、発達についての考え方に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  ゲゼル(Gesell, A.L.)は、一卵性双生児の階段登りの実験の結果から、発達は基本的に神経系の成熟によって規定されるとした。
B  ワトソン(Watson, J.B.)は、成育初期に与えられたある種の経験が、後年の生理的・心理的な発達に消しがたい行動を形成させる期間として、臨界期の存在を明らかにした。
C  学習の成立にとって必要な個体の発達的素地、心身の準備性のことをレジリエンスという。
D  発達段階とは、ある時期の心身の機能や構造が前後と異なるというような量的な変化を想定して区切ったものである。
  • A:○  B:○  C:○  D:○
  • A:○  B:○  C:×  D:×
  • A:○  B:×  C:×  D:×
  • A:×  B:○  C:○  D:○
  • A:×  B:×  C:×  D:○

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この過去問の解説 (2件)

01

保育の心理学では、発達や心理に関する用語や人物名が出題されます。

過去問を解きながら、出題されている用語や人物名をまとめておきましょう。

選択肢1. A:○  B:○  C:○  D:○

Aのゲゼル(Gesell, A.L.)は、一卵性双生児の階段登りの実験の結果から、早期教育はある一定の年齢に達してから実施しないと意味がないということがわかりました。このことから、発達は基本的に神経系の成熟によって規定されるとした「成熟優位説」をといた人物です。

したがって、Aの解答はです。

Bのワトソン(Watson, J.B.)は、アルバート坊やの実験が有名な人物です。アルバートという名前の赤ちゃんがウサギを触るたびに大きな音を立てるようにすると、ウサギを見るだけで泣くようになるという実験です。

このことから、後天的に環境を与えられることで発達に変化があるという環境説を解いた人物です。

臨界期とは、ある時期を過ぎると、その時に身に付く学習を得ることが困難になるという考え方のことをいいます。

したがって、Bの解答は×です。

Cの「学習の成立にとって必要な個体の発達的素地、心身の準備性」はレディネスといいます。

レジリエンスとは、困難を乗り越え適応していく力のことをいいます。

したがって、Cの解答は×です。

D発達段階とは、ある時期の心身の機能や構造が前後と異なるというような質的な変化を想定して区切ったものです。

問題文にある、「量的な」ではありません。

したがって、Dの解答は×です。

以上のことから、「A:〇 B:× C:× D:×」となります。

そのことから、本選択肢は不適切です。

選択肢2. A:○  B:○  C:×  D:×

Aのゲゼル(Gesell, A.L.)は、「成熟優位説」をといた人物です。

したがって、Aの解答はです。

Bのワトソン(Watson, J.B.)は、「環境説を解いた人物です。

したがって、Bの解答は×です。

Cの「学習の成立にとって必要な個体の発達的素地、心身の準備性」はレディネスといいます。

したがって、Cの解答は×です。

D発達段階とは、ある時期の心身の機能や構造が前後と異なるというような質的な変化を想定して区切ったものです。

したがって、Dの解答は×です。

以上のことから、「A:〇 B:× C:× D:×」となるため、本選択肢は不適切です。

選択肢3. A:○  B:×  C:×  D:×

Aのゲゼル(Gesell, A.L.)は、「成熟優位説」をといた人物です。

したがって、Aの解答はです。

Bのワトソン(Watson, J.B.)は、「環境説を解いた人物です。

したがって、Bの解答は×です。

Cの「学習の成立にとって必要な個体の発達的素地、心身の準備性」はレディネスといいます。

したがって、Cの解答は×です。

D発達段階とは、ある時期の心身の機能や構造が前後と異なるというような質的な変化を想定して区切ったものです。

したがって、Dの解答は×です。

以上のことから、「A:〇 B:× C:× D:×」となるため、本選択肢は適切です。

選択肢4. A:×  B:○  C:○  D:○

Aのゲゼル(Gesell, A.L.)は、「成熟優位説」をといた人物です。

したがって、Aの解答はです。

Bのワトソン(Watson, J.B.)は、「環境説を解いた人物です。

したがって、Bの解答は×です。

Cの「学習の成立にとって必要な個体の発達的素地、心身の準備性」はレディネスといいます。

したがって、Cの解答は×です。

D発達段階とは、ある時期の心身の機能や構造が前後と異なるというような質的な変化を想定して区切ったものです。

したがって、Dの解答は×です。

以上のことから、「A:〇 B:× C:× D:×」となるため、本選択肢は不適切です。

選択肢5. A:×  B:×  C:×  D:○

Aのゲゼル(Gesell, A.L.)は、「成熟優位説」をといた人物です。

したがって、Aの解答はです。

Bのワトソン(Watson, J.B.)は、「環境説を解いた人物です。

したがって、Bの解答は×です。

Cの「学習の成立にとって必要な個体の発達的素地、心身の準備性」はレディネスといいます。

したがって、Cの解答は×です。

D発達段階とは、ある時期の心身の機能や構造が前後と異なるというような質的な変化を想定して区切ったものです。

したがって、Dの解答は×です。

以上のことから、「A:〇 B:× C:× D:×」となるため、本選択肢は不適切です。

まとめ

発達や心理学に関する用語や人物は、年代によってまとめておくと時代背景もわかり覚えやすくなるでしょう。

参考になった数31

02

A:○

ゲゼル(Gesell, A.L.)は、一卵性双生児の階段登りの実験の結果から、発達は基本的に神経系の成熟によって規定されるとしました。
 

 

B:×  

不正解です。

ワトソン(Watson, J.B.)が提唱したのは、環境説です。

人間の発達は生まれた後の環境により決まると言う環境優位説を主張しました。
 

 

C:×

不正解です。  

学習の成立にとって必要な個体の発達的素地、心身の準備性のことをレディネスと言います。

レジリエンスとは、困難を乗り越える力のことです。


 

D:×

不正解です。

発達段階とは、ある時期の心身の機能や構造が前後と異なるというような質的な変化を想定して区切ったものです。

量的ではありません。

選択肢3. A:○  B:×  C:×  D:×

正解です。

参考になった数6