選択肢1. A:○ B:○ C:× D:×
Aのシュテルン(Stern, W.)は、遺伝的要因と環境的要因が互いに働きかけ発達につながるという「輻輳説」(ふくそうせつ)を解いた人物です。
「発達における社会的・文化的環境の影響を重視しており、発達は環境のもつ社会、文化、歴史的な側面が個人との相互作用によって個人の中に取り入れられる過程であるとした」という社会的相互作用に関する社会文化的発達理論について説いたのは、ヴィゴツキーです。
したがって、Aの解答は×です。
Bのブロンフェンブレンナー(Bronfenbrenner, U.)は、4つの生態学的システムと1つの時間に関するシステムを説いた人物です。
システムについては、以下の通りです。
マイクロシステムは、自分と家族や自分と保育園など、身近な環境で影響のあることをいいます。
メゾシステムは、保育園と家庭といった、地域、集団を対象とした環境で影響のあることをいいます。
エクソシステムは、メゾシステムよりも少し広く、自分が直接関わらない、間接的に関わるレベル(保護者の職場や兄や妹の学校など)で影響のあることをいいます。
マクロシステムは、国や社会、文化などの大きな環境で影響のあることをいいます。
クロノシステムは、人生や生活など時間に関することをいいます。
問題文にある、「父親と母親との関係(夫婦関係)や親と学校の先生との関係など」は、メゾシステムに関わることです。
したがって、Bの解答は×です。
Cのジェンセン(Jensen, A.R.)は、問題文のように、個々の特性が表れるのに必要な環境的要因には、特性ごとに固有な最低限度(閾値)があるといった、「環境閾値説」を説いた人物です。
したがって、Cの解答は、〇です。
Dのギブソン(Gibson, J.J.)は、問題文のように、環境が与えるさまざまな要因が、影響を与えて価値観や動作が生まれるといった「アフォーダンス」を説いた人物です。
したがって、Dの解答は、〇です。
以上のことから、「A:× B:× C:〇 D:〇」となります。
そのことから、本選択肢は不適切です。