保育士の過去問
令和5年(2023年)前期
保育の心理学 問4
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問題
保育士試験 令和5年(2023年)前期 保育の心理学 問4 (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、エリクソン(Erikson, E.H.)の心理・社会的発達段階説に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A それぞれの発達段階の時期の中心的な発達課題は、漸成(ぜんせい)的で決まった順序がないと考えた。
B どの発達段階でも、肯定的な経験をすることが理想なのではなく、否定的な経験を上回って肯定的な経験をすることが発達課題の克服となると考えた。
C フロイト(Freud, S.)の精神・性的発達段階に、身体的な側面を加え、人生を8つの階層でとらえた。
D 乳児期の心理社会的危機は「自律 対 恥・疑念」であると考えた。
A それぞれの発達段階の時期の中心的な発達課題は、漸成(ぜんせい)的で決まった順序がないと考えた。
B どの発達段階でも、肯定的な経験をすることが理想なのではなく、否定的な経験を上回って肯定的な経験をすることが発達課題の克服となると考えた。
C フロイト(Freud, S.)の精神・性的発達段階に、身体的な側面を加え、人生を8つの階層でとらえた。
D 乳児期の心理社会的危機は「自律 対 恥・疑念」であると考えた。
- A:○ B:○ C:× D:×
- A:○ B:× C:○ D:×
- A:○ B:× C:× D:○
- A:× B:○ C:× D:×
- A:× B:× C:○ D:○
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この過去問の解説 (2件)
01
A:×
それぞれの発達段階の時期の中心的な発達課題は、漸成(ぜんせい)的で決まった順序で発達します。
B:○
エリクソンは、どの発達段階でも、肯定的な経験をすることが理想なのではなく、否定的な経験を上回って肯定的な経験をすることが発達課題の克服となると考えました。
C:×
フロイト(Freud, S.)の精神・性的発達段階に、身体的な側面は含まれていません。
D:×
乳児期の心理社会的危機は「基本的信頼感 対 不信」なので、選択肢は不適切です。
「自律 対 恥・疑念」はライフサイクル8段階のうち幼児期の前期に当てはまります。
正解です。
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02
エリクソンやフロイトを代表とする、発達理論については出題されることがあります。
発達理論についてまとめておき、理解できるようにしておきましょう。
Aの記述について、エリクソンは、乳児期から老年期まで8つのライフサイクルに区切り、他者と相互的な関係を築く中で発達していくと考えました。
乳児期から心理的な危機や課題を設定し、漸成的で決まった順序を進んでいくと説いています。
そのため、問題文のように「決まった順序がない」というのは間違えです。
したがって、Aの解答は×です。
Bの記述について、問題文のように、発達段階は、肯定的な経験をすることが理想なのではなく、否定的な経験を上回って肯定的な経験をすることが発達課題の克服となると考えられています。
したがって、Bの解答は〇です。
Cの記述について、フロイト(Freud, S.)の精神・性的発達段階に、心理社会的な側面を加え、人生を8つの階層でとらえています。
問題文のように、身体的な側面ではありません。
したがって、Cの解答は×です。
Dの記述について、乳児期の課題と危機は、「基本的信頼 対 不信」です。「自律 対 恥・疑念」は、1歳から3歳の幼児期前期になります。
したがって、Dの解答は×です。
以上のことから、「A:× B:〇 C:× D:×」となります。
そのことから、本選択肢は不適切です。
Aの記述について、漸成的で決まった順序を進んでいくと説いているため、Aの解答は×です。
Bの記述について、発達段階は、肯定的な経験をすることが理想なのではなく、否定的な経験を上回って肯定的な経験をすることが発達課題の克服となると考えられていいるため、Bの解答は〇です。
Cの記述について、フロイト(Freud, S.)の精神・性的発達段階に、心理社会的な側面を加え、人生を8つの階層でとらえているため、Cの解答は×です。
Dの記述について、乳児期の課題と危機は、「基本的信頼 対 不信」です。したがって、Dの解答は×です。
以上のことから、「A:× B:〇 C:× D:×」となるため、本選択肢は不適切です。
Aの記述について、漸成的で決まった順序を進んでいくと説いているため、Aの解答は×です。
Bの記述について、発達段階は、肯定的な経験をすることが理想なのではなく、否定的な経験を上回って肯定的な経験をすることが発達課題の克服となると考えられていいるため、Bの解答は〇です。
Cの記述について、フロイト(Freud, S.)の精神・性的発達段階に、心理社会的な側面を加え、人生を8つの階層でとらえているため、Cの解答は×です。
Dの記述について、乳児期の課題と危機は、「基本的信頼 対 不信」です。したがって、Dの解答は×です。
以上のことから、「A:× B:〇 C:× D:×」となるため、本選択肢は不適切です。
Aの記述について、漸成的で決まった順序を進んでいくと説いているため、Aの解答は×です。
Bの記述について、発達段階は、肯定的な経験をすることが理想なのではなく、否定的な経験を上回って肯定的な経験をすることが発達課題の克服となると考えられていいるため、Bの解答は〇です。
Cの記述について、フロイト(Freud, S.)の精神・性的発達段階に、心理社会的な側面を加え、人生を8つの階層でとらえているため、Cの解答は×です。
Dの記述について、乳児期の課題と危機は、「基本的信頼 対 不信」です。したがって、Dの解答は×です。
以上のことから、「A:× B:〇 C:× D:×」となるため、本選択肢は適切です。
Aの記述について、漸成的で決まった順序を進んでいくと説いているため、Aの解答は×です。
Bの記述について、発達段階は、肯定的な経験をすることが理想なのではなく、否定的な経験を上回って肯定的な経験をすることが発達課題の克服となると考えられていいるため、Bの解答は〇です。
Cの記述について、フロイト(Freud, S.)の精神・性的発達段階に、心理社会的な側面を加え、人生を8つの階層でとらえているため、Cの解答は×です。
Dの記述について、乳児期の課題と危機は、「基本的信頼 対 不信」です。したがって、Dの解答は×です。
以上のことから、「A:× B:〇 C:× D:×」となるため、本選択肢は不適切です。
エリクソンの発達段階は、度々出題されています。その他、フロイトやピアジェなどの発達に関する考えを説いた人物についてもまとめておきましょう。
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