保育士の過去問
令和5年(2023年)前期
保育の心理学 問14
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問題
保育士試験 令和5年(2023年)前期 保育の心理学 問14 (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、育児不安を感じる保護者に対する理解と支援に関する記述として、適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。
A マタニティ・ブルーズの時期を過ぎても、不安、自信の低下、いらだちを訴える母親は少なくないが、産後の生理的現象が長引いているだけで、母親を取り巻く周囲の環境との関係は考慮しなくてもよい。
B 育児不安の内容にかかわらず、保育所の機能や専門性を生かし、保育所の保護者支援はその保育所のみで対応する。
C 育児不安を持つことが不適切な子育てというわけではなく、抱える育児不安の深刻度や緊急度、あるいはどのような経過や背景があるかに焦点をあてて考えるようにする。
D 保護者の育児態度が子どもへ影響するだけではなく、子どもの気質によって保護者も影響を受けるという相互作用で親子関係は成り立っていく。
A マタニティ・ブルーズの時期を過ぎても、不安、自信の低下、いらだちを訴える母親は少なくないが、産後の生理的現象が長引いているだけで、母親を取り巻く周囲の環境との関係は考慮しなくてもよい。
B 育児不安の内容にかかわらず、保育所の機能や専門性を生かし、保育所の保護者支援はその保育所のみで対応する。
C 育児不安を持つことが不適切な子育てというわけではなく、抱える育児不安の深刻度や緊急度、あるいはどのような経過や背景があるかに焦点をあてて考えるようにする。
D 保護者の育児態度が子どもへ影響するだけではなく、子どもの気質によって保護者も影響を受けるという相互作用で親子関係は成り立っていく。
- A,B
- A,C
- B,C
- B,D
- C,D
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この過去問の解説 (2件)
01
A:×
「マタニティ・ブルーズの時期を過ぎても、不安、自信の低下、いらだちを訴える母親は少なくないが、産後の生理的現象が長引いているだけで、母親を取り巻く周囲の環境との関係は考慮しなくてもよい。」
とはいえません。
マタニティ・ブルーズが長引く場合、産後うつ病に移行することもあるので、要注意です。
B:×
「育児不安の内容にかかわらず、保育所の機能や専門性を生かし、保育所の保護者支援はその保育所のみで対応する。」とはいえません。
地域や行政等と連携していくことが大切です。
C:○
「育児不安を持つことが不適切な子育てというわけではなく、抱える育児不安の深刻度や緊急度、あるいはどのような経過や背景があるかに焦点をあてて考えるようにする。」といえます。
D:○
「保護者の育児態度が子どもへ影響するだけではなく、子どもの気質によって保護者も影響を受けるという相互作用で親子関係は成り立っていく。」といえます。
正解です。
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02
育児不安を感じている保護者は、保育士として働いていると出会うこともあるでしょう。
この問題を取り組むときは、保育士として保護者をどのように理解して支援すればいいのかを考えながら取り組むと正答が見えてくるでしょう。
Aの記述は、マタニティ・ブルーズ後の母親の対応です。育児の不安や自身の低下などは、産後の生理現象以外にも母親の生活している状況や周囲の環境が影響していることもあります。
したがって、Aの記述は×です。
Bの記述は、保育所の保護者支援は、保育所のみに関わらず地域との連携によって成り立っていきます。
したがって、Bの記述は×です。
以上のことから、本選択肢は不適切です。
Aの記述は、育児の不安や自身の低下などは、産後の生理現象以外にも母親の生活している状況や周囲の環境が影響していることもあります。
したがって、Aの記述は×です。
Cの記述のように、育児不安に対して深刻度や緊急度、これまでの経緯や保護者や家族の背景など焦点を当てて考えていく必要があります。
したがって、Cの記述は〇です。
以上のことから、本選択肢は不適切です。
Bの記述は、保育所の保護者支援は、保育所のみに関わらず地域との連携によって成り立っていきます。
したがって、Bの記述は×です。
Cの記述のように、育児不安に対して深刻度や緊急度、これまでの経緯や保護者や家族の背景など焦点を当てて考えていく必要があります。
したがって、Cの記述は〇です。
以上のことから、本選択肢は不適切です。
Bの記述は、保育所の保護者支援は、保育所のみに関わらず地域との連携によって成り立っていきます。
したがって、Bの記述は×です。
Dの記述のように、保護者の育児態度が子どもに影響するだけでなく、子どもの気質によって保護者に影響が出る場合もあります。そのため、育児不安はどのような経緯や背景で起きているのかを把握しなければなりません。
したがって、Dの記述は〇です。
以上のことから、本選択肢は不適切です。
Cの記述のように、育児不安に対して深刻度や緊急度、これまでの経緯や保護者や家族の背景など焦点を当てて考えていく必要があります。
したがって、Cの記述は〇です。
Dの記述のように、保護者の育児態度が子どもに影響するだけでなく、子どもの気質によって保護者に影響が出る場合もあります。そのため、育児不安はどのような経緯や背景で起きているのかを把握しなければなりません。
したがって、Dの記述は〇です。
以上のことから、本選択肢は適切です。
保護者支援は、保護者が不安を感じている内容や経緯、保護者を取り巻く環境の把握などを知ることからはじまります。
実際に保育を行っているときに起こりうることですので、理解しておきましょう。
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