保育士の過去問
令和5年(2023年)前期
保育実習理論 問15
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問題
保育士試験 令和5年(2023年)前期 保育実習理論 問15 (訂正依頼・報告はこちら)
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
Hさん(女性)は、児童養護施設で実習をしている。実習後半となり、子どもたちとも打ち解けてきたという印象をもっていたある日のことであった。中学2年生の女子児童から、「職員はみんな仕事で世話してるだけだし。私のことなんて真剣に考えてくれてないんだよ」と言われた。Hさんは突然の出来事のなかでどうしてよいかわからず何も答えることができなかった。
【設問】
次のうち、Hさんの対応として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A その日の実習記録にその出来事を記載し、実習指導者から助言を受ける。
B 「そんなこと言うものではない」と女子児童を批難する。
C なぜそのような言葉を発したのかについて考察する。
【事例】
Hさん(女性)は、児童養護施設で実習をしている。実習後半となり、子どもたちとも打ち解けてきたという印象をもっていたある日のことであった。中学2年生の女子児童から、「職員はみんな仕事で世話してるだけだし。私のことなんて真剣に考えてくれてないんだよ」と言われた。Hさんは突然の出来事のなかでどうしてよいかわからず何も答えることができなかった。
【設問】
次のうち、Hさんの対応として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A その日の実習記録にその出来事を記載し、実習指導者から助言を受ける。
B 「そんなこと言うものではない」と女子児童を批難する。
C なぜそのような言葉を発したのかについて考察する。
- A:○ B:○ C:○
- A:○ B:× C:○
- A:× B:○ C:×
- A:× B:× C:○
- A:× B:× C:×
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この過去問の解説 (2件)
01
児童養護施設の実習での、子どもと関わる際の対応についての問題です。
A:○
「その日の実習記録にその出来事を記載し、実習指導者から助言を受ける。」は、適切です。
B:×
「「そんなこと言うものではない」と女子児童を批難する。」は、不適切です。
一方的に批判することは誤っています。
女子児童の気持ちを受け止めた上で、寄り添い、その後の対応を考えることが必要です。
C:○
「なぜそのような言葉を発したのかについて考察する。」は、適切です。
実際の実習を想定した問題です。
自分ならどのように対応するかも考えつつ、正解を導いていきましょう。
それぞれ違う子どもの能力や発達に応じて、個々に応答的に支援をしていくことが大切なポイントです。
上記解説より、不正解です。
Bが誤っているため不正解です。
正解です。
上記解説より、不正解です。
A、B、Cが誤っているため不正解です。
上記解説より、不正解です。
Aが誤っているため不正解です。
上記解説より、不正解です。
A、Cが誤っているため不正解です。
こちらは、実際の実習を想定した問題となっていますが、常識の範囲でも十分に解ける問題となっています。
落ち着いて文章をよく読み、問題の形式になれることが重要となりますので、過去問を繰り返し解いてみましょう。
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02
保育士養成課程で学んでいる方は、保育実習という保育現場でこれまで学んできたことを実践する学習をします。その保育実習をする場所は、保育所と児童福祉施設でそれぞれ行います。
この問題は、保育実習の1つである児童養護施設での事例問題です。
問われている内容は、実習に限らず子どもと関わる際に注意すべきことを意識しながら解くといいでしょう。
Aの〇は正しいです。
Bの〇は間違いです。
実習生に対して心を打ち解けはじめた子どもから、自身に関する不安を伝えてくれています。記述のように女子児童を批難すると、せっかく打ち解け始めた関係が閉ざされてしまいます。
この場合は、女子児童が不安を感じていることを踏まえ、寄り添った関りをすることが大切です。
したがって、Bの記述は×が正しいです。
Cの〇は正しいです。
以上のことから、本選択肢は不適切です。
AからCまですべて正しいです。
以上のことから、本選択肢は適切です。
Aの×は間違いです。
不安を抱える子どもに対して何もできなかったことは、子どもを支援する者としての技術や経験不足が関係しています。
実習は実際の現場で学べる機会ですので、わからなかったこと実践できなかったことなどの反省点は記録にまとめ、指導者に助言をもらうようにしましょう。
したがって、Aの記述は〇が正しいです。
Bの〇は間違いです。
Cの×は間違いです。
以上のことから、本選択肢は不適切です。
Aの×は間違いです。
子どもをはじめとする施設の利用者や職員との関り方がわからない場合は、記録にまとめ指導者から助言をもらいましょう。
Bの×は正しいです。
不安を感じている利用者に対して、批難をするのは不適切です。援助者として寄り添った関りをしましょう。
Cの〇は正しいです。
以上のことから、本選択肢は不適切です。
Aの×は間違いです。
Bの×は正しいです。
Cの×は間違いです。
なぜその行動を取ったのかを考察することで、翌日の関わり方についてまとめることができます。
これは、保育所で生活している子どもたちも同じで、「何故その行動をしたのか」について、発達面や環境、子どものこれまでの心情をこれまで学習してきたことを参考に考察することで、次どのように関わっていけば良いか、まとめることができます。
その後、考察した関わり方が適切であったかを指導者に指導してもらうことで、自身の援助技術が良いものになるでしょう。
したがって、Cの記述は〇が正しいです。
以上のことから、本選択肢は不適切です。
実習では利用者と関わる期間が短いため、利用者と深く関わる時間は少ないです。
そのため、その日あった出来事を記録にまとめ、子どもや利用者がどうしてその行動を取ったのかを考察したり、自身の行動は適切だったのかを振り返ることで、短い期間でも深い学びにつなげることができるでしょう。
子どもをはじめとする利用者に対し、寄り添いながら援助ができる保育士を目指していきましょう。
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