保育士 過去問
令和6年(2024年)前期
問25 (教育原理 問5)
問題文
次の記述に該当する人物として、正しいものを一つ選びなさい。
日本において最も早く体系的ともいえる教育論をまとめた儒学者である。ロック(Locke, J.)とほぼ同時代の人であり、ともに医学を修め、しかも自分自身健康に恵まれなかったことに共通したものがあるため、「日本のロック」と称されることもある。
子育ての書として晩年にまとめた著作では、6歳から20歳に至るまでの成長過程に即して、教育方法と学習教材とが「随年教法」として提示されている。彼は、「小児の教は早くすべし」と、早い時期からの善行の習慣形成の必要性を主張した。
日本において最も早く体系的ともいえる教育論をまとめた儒学者である。ロック(Locke, J.)とほぼ同時代の人であり、ともに医学を修め、しかも自分自身健康に恵まれなかったことに共通したものがあるため、「日本のロック」と称されることもある。
子育ての書として晩年にまとめた著作では、6歳から20歳に至るまでの成長過程に即して、教育方法と学習教材とが「随年教法」として提示されている。彼は、「小児の教は早くすべし」と、早い時期からの善行の習慣形成の必要性を主張した。
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問題
保育士試験 令和6年(2024年)前期 問25(教育原理 問5) (訂正依頼・報告はこちら)
次の記述に該当する人物として、正しいものを一つ選びなさい。
日本において最も早く体系的ともいえる教育論をまとめた儒学者である。ロック(Locke, J.)とほぼ同時代の人であり、ともに医学を修め、しかも自分自身健康に恵まれなかったことに共通したものがあるため、「日本のロック」と称されることもある。
子育ての書として晩年にまとめた著作では、6歳から20歳に至るまでの成長過程に即して、教育方法と学習教材とが「随年教法」として提示されている。彼は、「小児の教は早くすべし」と、早い時期からの善行の習慣形成の必要性を主張した。
日本において最も早く体系的ともいえる教育論をまとめた儒学者である。ロック(Locke, J.)とほぼ同時代の人であり、ともに医学を修め、しかも自分自身健康に恵まれなかったことに共通したものがあるため、「日本のロック」と称されることもある。
子育ての書として晩年にまとめた著作では、6歳から20歳に至るまでの成長過程に即して、教育方法と学習教材とが「随年教法」として提示されている。彼は、「小児の教は早くすべし」と、早い時期からの善行の習慣形成の必要性を主張した。
- 荻生 徂徠
- 貝原 益軒
- 佐藤 信淵
- 伊藤 仁斎
- 太田 道灌
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この過去問の解説 (2件)
01
貝原益軒についての記述です。
貝原益軒(1630-1714)は、ジョン・ロック(1632-1704)とほぼ同時代の人物です。
医学を修めており、自身も健康に恵まれなかったことが知られています。
「日本のロック」と呼ばれることがあるのも貝原益軒の特徴です。
晩年に『和俗童子訓』を著し、そこで6歳から20歳までの成長過程に応じた教育方法と学習教材を「随年教法」として提示しています。
「小児の教は早くすべし」という言葉も貝原益軒の主張として知られています。
荻生徂徠は、江戸時代中期の著名な儒学者です。
朱子学を批判し、独自の「徂徠学」を確立しました。
『政談』などの著作があります。
儒学だけでなく、文学、兵学、音楽など多岐にわたり、江戸時代の思想・文化に大きな影響を与えた人物です。
正解です。
冒頭解説文の通りです。
貝原益軒は、医学と教育の両方に貢献した江戸時代の学者です。
貝原益軒の思想は、医学と教育が密接に結びついており、健康な身体と精神を養うことの重要性を説いていました。
佐藤信淵は、江戸時代後期の思想家、政治家です。
独自の国学思想を展開し、経世論や農政学にも精通していました。
『経済要略』などの著作があります。
伊藤仁斎は、江戸時代前期の儒学者です。
朱子学を批判し、古義学を提唱しました。
『語孟字義』などの著作があります。
荻生徂徠に影響を与えた人物です。
太田道灌は、室町時代後期の武将、文化人です。
江戸城を築城し、江戸の基礎を築きました。
文武両道の人物として知られています。
日本の江戸時代を中心とする重要な思想家や文化人についての問題です。
それぞれの人が何をした人なのかを覚えておきましょう。
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02
教育思想に関する問題では、「誰がいつどのように教育を構築したか」に着目することが大切です。ここでは、江戸時代に「日本のロック」と称される教育論をまとめた儒学者が誰かを見極めます。ヒントとなる言葉は「随年教法」「小児の教は早くすべし」というキーワードです。
江戸中期の儒学者。「古文辞学」を確立し、朱子学の権威を批判。先王による礼楽刑政の実践を重視し、学問を政治や社会改革と結びつけた人物です。
教育論に特化した著作は少なく、主に思想・政治理論や文献学の分野で知られています。系統的な教育論は作品に見られません。
正解
「日本のロック」と称される背景
貝原益軒(1630–1714)は、ジョン・ロック(1632–1704)とほぼ同時代に活躍した儒学者で、医学も修め、かつ自身も健康に恵まれなかったことが共通点として語られます。
教育論としての著作
晩年に著した『和俗童子訓』では、「随年教法」として6歳から20歳に至る成長過程に応じた教育方法と教材を体系的にまとめています。また、「小児の教は早くすべし」という言葉で、幼少期からの習慣形成の重要性を強調しています。
江戸後期の思想家で、農政や国学に関する著作を執筆。教育専門の論はあまり見られません。
教育論の体系的構築にはつながる活動は確認できません。
江戸前期の儒学者。「古義学」の創始者であり、『論語』『孟子』を原典的に読み解き、「仁」と「義」を重視する教育観を展開しました。
教育思想に影響を与えましたが、「随年教法」のような体系的構成ではなく、倫理教育に重きがあります。
室町時代の武将で、江戸城築城などで知られます。逸話や文化的貢献は多いですが、教育論とは無関係です。
試験では、出題の中にあるキーワードで即判断できる力がとても大切になってきます。
保育や教育に関わる人物にも興味を持つのがおすすめです。
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