保育士 過去問
令和6年(2024年)前期
問130 (子どもの食と栄養 問10)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

保育士試験 令和6年(2024年)前期 問130(子どもの食と栄養 問10) (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、学童期・思春期の肥満とやせに関する記述として、適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。

A  「令和3年度学校保健統計調査」(文部科学省)における小学校の肥満傾向児の割合は、男女ともに2%未満である。
B  神経性やせ症(神経性食欲不振症)の思春期女子の発症頻度は、思春期男子と差がない。
C  小児期のメタボリックシンドロームの診断基準における腹囲の基準は、男女とも同じである。
D  学童期・思春期の体格の判定は、性別・年齢別・身長別の標準体重に対しての肥満度を算出し、肥満度が20%以上の場合を肥満傾向児とする。
  • A,B
  • A,C
  • A,D
  • B,C
  • C,D

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

学童期・思春期の肥満とやせに関する問題です。

 

A:× 「令和3年度学校保健統計調査」によると、もっと高い割合が報告されています。肥満傾向児の割合は小学校高学年になるほど増加する傾向があり、約10%程度の割合とされています。

B:× 神経性やせ症(神経性食欲不振症)の発症頻度は、思春期女子の方が男子よりも高いです。

C:○ 小児期のメタボリックシンドロームの診断基準における腹囲の基準は、男女とも同じです。

D:○ 学童期・思春期の体格の判定は、性別・年齢別・身長別の標準体重に対して肥満度を算出し、肥満度が20%以上の場合を肥満傾向児とします。

まとめ

社会性が育つほど、食べるものに執着あるいは無頓着になったり、見た目にこだわる余りに精神疾患へとつながってしまう傾向にあります。また保護者も同様に偏った食生活を行っている場合もあります。子ども達の健康を守るために肥満ややせの状態を正しく把握し、適切な対応と情報提示を行うことが重要です。

参考になった数44

02

学童期(小学生)・思春期(中学生以降)の肥満とやせに関する問題です。

現在の学童期以降の肥満とやせに関する特徴を理解しましょう。

 

A 『「令和3年度学校保健統計調査」(文部科学省)における小学校の肥満傾向児の割合は、男女ともに2%未満である。』

誤りです。

肥満傾向児の割合は男女ともに小学校高学年が最も高く、特に男子は9歳以降10%を超えています。未就学児の5歳では男女ともに3%位です。小学生では学年があがるほど、肥満傾向児の割合が増えていきます。そのため、「2%未満」という記述は誤りです。


B 『神経性やせ症(神経性食欲不振症)の思春期女子の発症頻度は、思春期男子と差がない。』

誤りです。

神経性やせ症は摂食障害の一つです。拒食症とも言われます。学童期の後半から思春期にかけて、極端なダイエットをする女子が問題になっています。そのため、「思春期男子と差がない」という記述は誤りです。


C 『小児期のメタボリックシンドロームの診断基準における腹囲の基準は、男女とも同じである。』

正しいです。


D 『学童期・思春期の体格の判定は、性別・年齢別・身長別の標準体重に対しての肥満度を算出し、肥満度が20%以上の場合を肥満傾向児とする。』

正しいです。

 

選択肢5. C,D

正解です。

参考になった数17