保育士 過去問
令和6年(2024年)後期
問61 (社会福祉 問1)

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問題

保育士試験 令和6年(2024年)後期 問61(社会福祉 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、社会福祉の理念に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

A  ノーマライゼーションは、北欧の知的障害者に関する福祉の取り組みから普及し始めた。
B  生活の質(QOL)の向上は、障害者福祉の分野においては、日常生活動作(ADL)の向上が達成されればよいと考えられる。
C  インクルージョン(ソーシャル・インクルージョン)は、障害者、健常者などと分けて考えるのではなく、すべての人がそれぞれの個性を尊重され、同じ社会の一員として参加することができる社会づくりを目指す理念である。
D  権利擁護は、利用者の権利を擁護し、本人の意思を尊重しつつ、虐待や差別といった権利侵害から利用者を守る、社会福祉の実践的な理念である。
  • A:○  B:○  C:○  D:○
  • A:○  B:×  C:○  D:○
  • A:○  B:×  C:○  D:×
  • A:×  B:○  C:×  D:×
  • A:×  B:×  C:×  D:×

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この過去問の解説 (3件)

01

A 適切です。

ノーマライゼーションとは、障がいがある人もない人も平等に日常生活を送れるようにするための社会理念です。

 

B 不適切です。

ADLとは、食事、排せつ、移動など、日常生活において欠かせない動作のことを指します。

ADLの向上でQOLが上がるわけではありません。

 

C 適切です。

ノーマライゼーションの意味との違いを確認しておきましょう。

社会のすべての人が人として尊重され、社会に参加することができる社会づくりのことを指します。

 

D 適切です。

権利擁護は援助や支援を行う場面で大切です。

利用者は守られる権利があります。

選択肢2. A:○  B:×  C:○  D:○

正しい組み合わせです。

参考になった数33

02

社会福祉の理念について問われています。基本的な用語を学習しておきましょう。

 

A・・・適切です。ノーマライゼーションの運動は、バンク・ミケルセンによって知的障害者の権利回復運動から始まりました。

B・・・不適切です。QOLの向上は、ただ単にADLの向上だけではなく、幸福感など様々な要素が相互作用します。

C・・・適切です。インクルージョンとは社会的包摂とも訳され、障害者が参加する社会づくりを目指す理念です。

D・・・適切です。権利擁護(アドボカシー)は、本人の意思を尊重しながら、その権利を守ることを示します。

選択肢2. A:○  B:×  C:○  D:○

適切です。

参考になった数19

03

それぞれの用語の背景や本質的な意味を理解しておきましょう。

選択肢2. A:○  B:×  C:○  D:○

A: ノーマライゼーションは、世界的にも重視されている福祉の理念です。

 

B:× QOLの向上は、内面の安定、他者との良好な関係など生活の質の向上を指します。ADLの向上はその一部にすぎず、それだけでQOLが向上したと考えるのは不適切です。

 

C: インクルージョンは、障害の有無にかかわらず、個性を尊重し、ともに暮らす社会づくりを支えます。

 

D: 社会福祉の現場では、本人の意思を尊重しながら、不適切な扱いから保護する権利擁護の実践は欠かせません。

 

以上のことからこの選択肢は正答です。

 

 

 

まとめ

社会福祉の理念を読み返しておきましょう。

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