保育士 過去問
令和6年(2024年)後期
問74 (社会福祉 問14)

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問題

保育士試験 令和6年(2024年)後期 問74(社会福祉 問14) (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、ストレングスの視点に基づいた支援として、適切なものを2つ選びなさい。
  • 利用者のできないことを特定し、そのことのみに焦点を当てて改善案について考える。
  • 利用者のできることを探して、そのことを本人に認識してもらう。
  • 支援者のこれまでの支援経験をもとに、利用者の最善の利益を考える。
  • 利用者本人が気づいていない情報や本人が本来持っている力や強みについてとらえていく。
  • 支援者が、利用者を取り巻く環境や地域の弱みを見つけ出し、それらを強化する。

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この過去問の解説 (3件)

01

ストレングスとは、相談者の持つ強みのことです。

 

選択肢1. 利用者のできないことを特定し、そのことのみに焦点を当てて改善案について考える。

不適切です。

利用者のできないことのみを解決することは、根本的な解決につながりません。

利用者の強みを考え、支援しましょう。

選択肢2. 利用者のできることを探して、そのことを本人に認識してもらう。

適切です。

利用者はそれぞれ、ストレングスを持っているはずです。

援助者と一緒に探し、本人に認識してもらうと良いです。

 

選択肢3. 支援者のこれまでの支援経験をもとに、利用者の最善の利益を考える。

不適切です。

支援者の支援経験は参考になるかもしれませんが、利用者の特性、ストレングスはそれぞれ全く異なります。

利用者としっかり向き合うようにしましょう。

選択肢4. 利用者本人が気づいていない情報や本人が本来持っている力や強みについてとらえていく。

適切です。

強みについては、本人が気づいていない可能性もあります。

援助者と一緒に探していていくことも大切です。

選択肢5. 支援者が、利用者を取り巻く環境や地域の弱みを見つけ出し、それらを強化する。

不適切です。

ストレングスとはついては、強みのことです。

弱みを指す言葉ではありませんし、弱みよりも強みを見つけ、伸ばす方が効果的かと思います。

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02

ストレングスとは、本人の持つ資源や「こうありたい」という願い・希望を活かす視点です。

選択肢1. 利用者のできないことを特定し、そのことのみに焦点を当てて改善案について考える。

不適切です。「できないこと」に着目するのはストレングス視点ではありません。ストレングス視点では利用者の「できること」に焦点をあてます。

選択肢2. 利用者のできることを探して、そのことを本人に認識してもらう。

適切です。

選択肢3. 支援者のこれまでの支援経験をもとに、利用者の最善の利益を考える。

不適切です。支援者の経験に着目するのではなく、利用者の経験に着目します。

選択肢4. 利用者本人が気づいていない情報や本人が本来持っている力や強みについてとらえていく。

適切です。本人の気づいていない強みの部分を引き出す役割が支援者には求められます。

選択肢5. 支援者が、利用者を取り巻く環境や地域の弱みを見つけ出し、それらを強化する。

不適切です。弱みではなく強みを見つけ出します。

参考になった数15

03

ストレングス視点とは、利用者のできないことや弱みではなく、できることや強みに着目する支援のアプローチです。

選択肢1. 利用者のできないことを特定し、そのことのみに焦点を当てて改善案について考える。

不適切です。

 

利用者ができないことに着目するのは、「欠如モデル」であり、ストレングス視点とは逆の考え方になります。

選択肢2. 利用者のできることを探して、そのことを本人に認識してもらう。

適切です。

 

利用者ができることに焦点を当てて、自信や自己肯定感を高めることが「ストレングス視点の目的」となります。

選択肢3. 支援者のこれまでの支援経験をもとに、利用者の最善の利益を考える。

不適切です。

 

ストレングス視点では、利用者の主体性を尊重します。この記述では、主体が利用者ではなく、支援者になっていますので、この記述は誤りです。

選択肢4. 利用者本人が気づいていない情報や本人が本来持っている力や強みについてとらえていく。

適切です。

 

利用者が気づいていないリソースにも注目し、それを活用したり強みであると意識することはストレングス視点であると言えます。

選択肢5. 支援者が、利用者を取り巻く環境や地域の弱みを見つけ出し、それらを強化する。

不適切です。

 

「弱み」を見つけ出し、着目することは、良い所や強みに着目するストレングス視点とは言えません。よってこの記述は誤りです。

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