保育士 過去問
令和6年(2024年)後期
問89 (保育の心理学 問9)
問題文
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
P保育士は、0歳児クラスの担当保育士である。
・Qちゃんの保護者Rさんが、「ある人から、(a)子どもが泣いたらすぐに抱っこしていると、その子は親から離れることができなくなると聞いて不安になりました。本当でしょうか?」と心配そうな表情でP保育士に質問した。また、保護者Rさんは、「昨日の夜、2歳になるQの姉を一人で部屋に残して、ティッシュを取りに行きました。Qの姉は私が戻るまで、泣かずにその場にいました。(b)私が目の前にいなくても、私のイメージを思い浮かべて、待つことができるようになったということでしょうか?」とP保育士に質問した。
・P保育士は、保育を学ぶ実習生Sさんに養護面の大切さを伝えた。実習生Sさんの実習日誌には、「(c)保育の中で心地よさを感じながら育つと、子どもは、担当保育士に対する信頼を形成し、それを基盤として、他の保育士への信頼も形成していく」と書かれていた。また、実習生Sさんは「(d)周囲の人に対する信頼感よりも不信感が強いと、パーソナリティに影響を与えると聞いたことがあるのですが、それは本当ですか?」とP保育士に質問した。
【設問】
(a)~(d)の下線部分が、エリクソン(Erikson,E.H.)による「基本的信頼」の形成の観点から、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
【事例】
P保育士は、0歳児クラスの担当保育士である。
・Qちゃんの保護者Rさんが、「ある人から、(a)子どもが泣いたらすぐに抱っこしていると、その子は親から離れることができなくなると聞いて不安になりました。本当でしょうか?」と心配そうな表情でP保育士に質問した。また、保護者Rさんは、「昨日の夜、2歳になるQの姉を一人で部屋に残して、ティッシュを取りに行きました。Qの姉は私が戻るまで、泣かずにその場にいました。(b)私が目の前にいなくても、私のイメージを思い浮かべて、待つことができるようになったということでしょうか?」とP保育士に質問した。
・P保育士は、保育を学ぶ実習生Sさんに養護面の大切さを伝えた。実習生Sさんの実習日誌には、「(c)保育の中で心地よさを感じながら育つと、子どもは、担当保育士に対する信頼を形成し、それを基盤として、他の保育士への信頼も形成していく」と書かれていた。また、実習生Sさんは「(d)周囲の人に対する信頼感よりも不信感が強いと、パーソナリティに影響を与えると聞いたことがあるのですが、それは本当ですか?」とP保育士に質問した。
【設問】
(a)~(d)の下線部分が、エリクソン(Erikson,E.H.)による「基本的信頼」の形成の観点から、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
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問題
保育士試験 令和6年(2024年)後期 問89(保育の心理学 問9) (訂正依頼・報告はこちら)
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
P保育士は、0歳児クラスの担当保育士である。
・Qちゃんの保護者Rさんが、「ある人から、(a)子どもが泣いたらすぐに抱っこしていると、その子は親から離れることができなくなると聞いて不安になりました。本当でしょうか?」と心配そうな表情でP保育士に質問した。また、保護者Rさんは、「昨日の夜、2歳になるQの姉を一人で部屋に残して、ティッシュを取りに行きました。Qの姉は私が戻るまで、泣かずにその場にいました。(b)私が目の前にいなくても、私のイメージを思い浮かべて、待つことができるようになったということでしょうか?」とP保育士に質問した。
・P保育士は、保育を学ぶ実習生Sさんに養護面の大切さを伝えた。実習生Sさんの実習日誌には、「(c)保育の中で心地よさを感じながら育つと、子どもは、担当保育士に対する信頼を形成し、それを基盤として、他の保育士への信頼も形成していく」と書かれていた。また、実習生Sさんは「(d)周囲の人に対する信頼感よりも不信感が強いと、パーソナリティに影響を与えると聞いたことがあるのですが、それは本当ですか?」とP保育士に質問した。
【設問】
(a)~(d)の下線部分が、エリクソン(Erikson,E.H.)による「基本的信頼」の形成の観点から、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
【事例】
P保育士は、0歳児クラスの担当保育士である。
・Qちゃんの保護者Rさんが、「ある人から、(a)子どもが泣いたらすぐに抱っこしていると、その子は親から離れることができなくなると聞いて不安になりました。本当でしょうか?」と心配そうな表情でP保育士に質問した。また、保護者Rさんは、「昨日の夜、2歳になるQの姉を一人で部屋に残して、ティッシュを取りに行きました。Qの姉は私が戻るまで、泣かずにその場にいました。(b)私が目の前にいなくても、私のイメージを思い浮かべて、待つことができるようになったということでしょうか?」とP保育士に質問した。
・P保育士は、保育を学ぶ実習生Sさんに養護面の大切さを伝えた。実習生Sさんの実習日誌には、「(c)保育の中で心地よさを感じながら育つと、子どもは、担当保育士に対する信頼を形成し、それを基盤として、他の保育士への信頼も形成していく」と書かれていた。また、実習生Sさんは「(d)周囲の人に対する信頼感よりも不信感が強いと、パーソナリティに影響を与えると聞いたことがあるのですが、それは本当ですか?」とP保育士に質問した。
【設問】
(a)~(d)の下線部分が、エリクソン(Erikson,E.H.)による「基本的信頼」の形成の観点から、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
- A:○ B:○ C:○ D:○
- A:○ B:× C:× D:○
- A:× B:○ C:○ D:○
- A:× B:○ C:× D:×
- A:× B:× C:○ D:×
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この過去問の解説 (2件)
01
事例問題です。
実際の現場を想像しながら解答しましょう。
A 不適切です。
基本的信頼には当てはまりませんし、抱っこで親から離れられなくなることはありません。
不安な時ほど安心感を与えてあげることが大切です。
B 適切です。
Rさんが見えるところにいなくても、Rさんのことを信頼しているため、Qちゃんは待つことができます。
C 適切です。
保育士とQちゃんの間の信頼関係が形成されることによって他の保育士との信頼関係も形成されます。
基本的信頼に当てはまります。
D 適切です。
不信感の方が強いと、Qちゃんの自己肯定感や自尊心の低下につながるかもしれません。
正しい組み合わせです。
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02
エリクソンの基本的信頼について理解しておきましょう。
「基本的信頼」とは 育ててくれる親への、人格的な信頼感を通し、
自分がこの世に存在することを肯定的に捉え、人生には生きる意味や生存する価値があり、
世界は信頼するに足るものだという感覚を持つことです。
この概念から正答を推測していきます。
a・・・不適切です。
分離不安(愛着のある者から離れると不安になること)の説明ですが、基本的信頼とは関係がありません。
b・・・適切です。
「目の前にいなくても、私のイメージを思い浮かべて、待つことができる」のは
基本的信頼感が醸成されたためと言えます。
c・・・適切です。
保育の中で心地よさを感じながら育つとことは、信頼を作り出す重要な営みです。
d・・・適切です。
「周囲の人に対する信頼感よりも不信感が強いと、パーソナリティに影響を与える」というのは、基本的信頼vs不信というエリクソンの発達段階に関する説明です。
適切です。
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