保育士 過去問
令和6年(2024年)後期
問111 (子どもの保健 問11)

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問題

保育士試験 令和6年(2024年)後期 問111(子どもの保健 問11) (訂正依頼・報告はこちら)

次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
H君(5歳、男児)は、明るく快活で健康な子です。複数の保育士でクラスを見守っていると、いつものように元気に登園したH君は、室内でブロックのおもちゃで遊びながら、友達と楽しそうに騒いでいました。すると、突然咳き込みが止まらなくなり、呼吸も苦しそうにしています。

【設問】
次のうち、その場にいる保育士の対応として、不適切なものを1つ選びなさい。
  • H君の呼吸状態、熱、脈拍などを確かめる。
  • H君が咳き込む前のH君の様子を周りの子どもに確かめる。
  • 他の保育士と連携し、保護者に連絡をしてH君の状態を伝える。
  • おもちゃでどのようにして遊んでいたかを周りの子ども達に聞く。
  • AEDの電源を入れ、音声ガイドに従って操作を行う。

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この過去問の解説 (2件)

01

事例問題です。

実際の現場を想像しながら解答しましょう。

選択肢1. H君の呼吸状態、熱、脈拍などを確かめる。

適切です。

H君の呼吸が速くなっていないか、熱はないか、脈拍が速くなっていないかを確認しましょう。

選択肢2. H君が咳き込む前のH君の様子を周りの子どもに確かめる。

適切です。

H君が何故せき込み始めたかの原因を探ることができます。

選択肢3. 他の保育士と連携し、保護者に連絡をしてH君の状態を伝える。

適切です。

H君の保護者にすぐに連絡をし、H君の状況を正確に伝えましょう。

選択肢4. おもちゃでどのようにして遊んでいたかを周りの子ども達に聞く。

適切です。

誤飲の可能性を考え、子どもたちに様子を聞き取るようにしましょう。

選択肢5. AEDの電源を入れ、音声ガイドに従って操作を行う。

不適切です。

H君は、呼吸が苦しい状態であり、心肺停止の状態ではありません。

よって、AEDを使うことは不適切です。

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02

この問題では、AEDを使用するべき状況を知っておくことがポイントです。

AEDは意識がない状況や呼吸の確認ができない状況で使用します。

選択肢1. H君の呼吸状態、熱、脈拍などを確かめる。

〇:

ゼーゼーした呼吸なのかヒューヒューした呼吸なのかなど、

呼吸の様子を確認したり、熱や脈、鼻水、目の充血といった、

体調の変化を確認します。

選択肢2. H君が咳き込む前のH君の様子を周りの子どもに確かめる。

〇:

5歳なので友達の様子について話すことができます。

例えば「笑ってたらコホコホした」「おもちゃ落とした」など、

H君のことで気付いたことを教えてくれます。

選択肢3. 他の保育士と連携し、保護者に連絡をしてH君の状態を伝える。

〇:

H君の対応とその日の体調面の共有、他の子どもの対応、

保護者への連絡など役割を分担して対応します。

対応が大変な場合は園長や主任など助けを呼びます。

保護者への連絡では、H君の1日の様子や細かな状況を伝えます。

また前日までの家での様子も聞くようにします。

選択肢4. おもちゃでどのようにして遊んでいたかを周りの子ども達に聞く。

〇:

より具体的な状況を知るために子どもたちに聞きます。

見守っていることが大前提ですが、

目が届いていない状況になることもあるためです。

 

選択肢5. AEDの電源を入れ、音声ガイドに従って操作を行う。

×:

この状況でのAEDの使用は適切ではありません。

この後に呼びかけに応えず意識がない、

呼吸が確認できないなどした場合に使用します。

まとめ

AEDの適切な使用状況を覚えておきましょう。

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