保育士 過去問
令和7年(2025年)前期
問14 (保育原理 問14)

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問題

保育士試験 令和7年(2025年)前期 問14(保育原理 問14) (訂正依頼・報告はこちら)

次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
夕方の延長保育の時間、0歳児クラスのSちゃん(生後9か月、女児)は1歳児クラスの男児、2歳児クラスの女児のそばで、二人が絵を描く様子をじっと見ている。担当保育士は、Sちゃんが興味をもっていると感じて、Sちゃんの席を用意して紙を渡す。
2歳児クラスの女児は、「こうやって描くんだよ」とSちゃんに描いて見せる。Sちゃんは、クレヨンにも手を伸ばすが、握る力が弱く、紙には薄く点がつく程度だった。
そこに、Sちゃんと同じクラスのMちゃん(生後11か月、女児)もやってきて、担当保育士から紙をもらう。Mちゃんは、担当保育士の膝に座るが、みんなが椅子に座っているのを見て、自分も椅子に座ると指を差して訴える。Mちゃんは、椅子に座って笑顔を見せる。

【設問】
次のうち、担当保育士の振り返りとして、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

A  Sちゃんには、クレヨンをしっかり握れるよう、もっと指導する必要があった。
B  Mちゃんは、年上の子どもたちと、一緒に座って満足したようだ。
C  SちゃんやMちゃんには、年上の子どもとの交流は良かったが、年上の子どもの活動の展開の妨げになってしまった。
D  低年齢児においては、年齢の違う子どもとの関わりは子どもの怪我につながる可能性があるため、関わらせないほうが良かった。
E  年齢の違う子ども同士の交流では、生活や遊びの中で、周囲の子どもへの興味や関心をもち、関わる機会をもてるよう、配慮することが必要になる。
  • A:○  B:○  C:○  D:×  E:×
  • A:○  B:×  C:○  D:○  E:×
  • A:×  B:○  C:○  D:×  E:○
  • A:×  B:○  C:×  D:×  E:○
  • A:×  B:×  C:×  D:○  E:○

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この過去問の解説 (1件)

01

各記述についての適切〇・不適切×は以下のとおりです。

 

A:× B:〇 C:× D:× E:

選択肢1. A:○  B:○  C:○  D:×  E:×

誤り。

解説は正解選択肢に記載します。

選択肢2. A:○  B:×  C:○  D:○  E:×

誤り。

解説は正解選択肢に記載します。

選択肢3. A:×  B:○  C:○  D:×  E:○

誤り。

解説は正解選択肢に記載します。

選択肢4. A:×  B:○  C:×  D:×  E:○

正解。

各記述についての解説は以下のとおり。

 

A:× 不適切

  0歳児のSちゃんが上手にクレヨンを持てないからといって、

  必ずしも指導をする必要はありません。

  それよりも、Sちゃんが年上の子どもたちの活動に興味を持ったことに気付き、

  同じ状況を用意してあげたことで、Sちゃんの興味・関心が満たされたことを

  振り返りとして評価してよいでしょう。

 

B:〇 適切

  Mちゃんは年上の子どもたちが椅子に座って絵を描く姿に興味を持ち、

  自分も同じようにしてみたいという気持ちを抱きました。

  保育士がその気持ちに気付き、満たしてあげたことは、

  Mちゃんの興味・関心を満たす適切な保育だったといえます。

 

C:× 不適切

  「年上の子どもの活動の展開の妨げになってしまった」という点は、

  振り返りとして適切とはいえません。

  2歳児クラスの女児が、0歳児に「教えてあげたい」という気持ちを抱き、

  声かけや関わりを行ったことに着目すべきです。

  このような関りは、年上の子どもたちの人間形成においても、

  有意義なできごとだったといえるでしょう。

 

D:× 不適切

  低年齢児は言葉や力加減などが未発達ですので、

  異年齢児との関わりにおいて特に注意を払うべきことはそのとおりですが、

  関わらせないほうが良かった」と断定するのは不適切です。

  記述BやCの解説に記載のとおり、異年齢児との関わりの中で

  初めて芽生える興味・関心もありますので、

  安全に注意しながら関わりを持たせることは、適切な保育のあり方だといえます。

 

E: 適切

  記述のとおりです。

選択肢5. A:×  B:×  C:×  D:○  E:○

誤り。

解説は正解選択肢に記載します。

まとめ

異年齢児の関わりについては、保育士試験でたびたび問われます。

特に低年齢児については、発育上の意義安全上の課題が隣り合わせです。

記述の適切さについては、文章をよく読んだ上で吟味しましょう。

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