保育士 過去問
令和7年(2025年)前期
問19 (保育原理 問19)
問題文
「保育所保育指針」第1章「総則」3「保育の計画及び評価」では、「指導計画においては、保育所の生活における子どもの発達過程を見通し、生活の連続性、季節の変化などを考慮し、子どもの実態に即した具体的なねらい及び内容を設定すること」とされている。次のうち、その説明として適切なものを3つ選びなさい。
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問題
保育士試験 令和7年(2025年)前期 問19(保育原理 問19) (訂正依頼・報告はこちら)
「保育所保育指針」第1章「総則」3「保育の計画及び評価」では、「指導計画においては、保育所の生活における子どもの発達過程を見通し、生活の連続性、季節の変化などを考慮し、子どもの実態に即した具体的なねらい及び内容を設定すること」とされている。次のうち、その説明として適切なものを3つ選びなさい。
- 指導計画は、ある活動を保育士が一方的に子どもにさせるためのものではなく、子どもの育ちや内面の理解などに基づいて、作成する。
- 子ども一人一人の違いよりも、クラスやグループに共通する育ちに目を向け、集団としてのねらいや内容を見い出す。
- 子どもの生活や遊びの状況、周囲の人との関係について、興味や関心をもっていることに着目し、さらに何が課題であるのかを明確にする。
- 子どもの実態の把握をもとに、発達過程を見通し、養護と教育の視点から子どもの体験する内容を具体的に設定する。
- 家庭生活との連続性や季節の変化、行事との関連性などを考慮し、特に行事は、保育所と家庭での日常の生活に変化と潤いをもたらすため、多少無理をしてでも多く設定する。
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この過去問の解説 (1件)
01
適切とされる選択肢の記載にやや悩ましい部分がありますが、
明らかに不適切な選択肢が2つありますので、
消去法で解くことができます。
〇 適切な記述です。
指導計画は保育園での保育の基礎となるものですから、
その策定にあたっては子ども一人一人の最善の利益が考慮されなくてはなりません。
子ども一人一人の育ちや内面への理解が不可欠であるといえます。
× 不適切な記述です。
保育所指針にこのような記載はありません。
保育所が子ども一人一人の実態に即した計画を作成する中で、
クラスやグループといった集団での活動を充実させていくことは
確かに重要な要素の一つです。
しかし、それが「一人一人の違いよりも」優先されるということはありません。
〇 適切な記述です。
前半は保育指針の趣旨のとおりです。
後半の「さらに何が課題であるのかを明確にする」という点は、
やや迷った方もいるかもしれません。
確かに保育指針原文において、「課題を明確にする」という表現は
主に「保育の評価」の文脈において登場するのみで、
記述のような記載が直接的にされているわけではありません。
しかし、指導計画は組織的に共有・見直しがされるものであることから、
子どもの生活や遊びの状況について課題が発見された場合は、
明確にしておくべきことは当然のことといえます。
〇 適切な記述です。
保育所は、発達過程を見通した長期的な計画と、
子どもの体験する内容を具体的に設定した短期的な計画の
両方を定めることとされています。
× 不適切な記述です。
「多少無理をしてでも多く設定する」という記載が明確に誤りです。
保育所生活においては
「活動と休息、緊張感と解放感等の調和を図るよう配慮する」ことが求められます。
行事が大切であることはそのとおりですが、
そのために子供に無理をさせることがあってはいけません。
指導計画の作成は、
・子ども一人一人の状況に応じて作成されること
・長期と短期があること
・組織全体で共有するものであること
・定期的な見直しがされること
などをポイントとして押さえておきましょう。
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