ITパスポートの過去問
平成28年度 秋期
ストラテジ系 問18

POSシステム (Point of Sales: 販売時点情報管理システム)は、それぞれの商品について売り上げ実績を集計する実務管理システムのことです。
商品が売れた数や時間、買った人の年齢や性別を都度記録・集計することで、仕入れや人員配置などの経営判断に役立てることができます。

　正解は、『店舗ごとの品揃えの改善と発注や在庫管理業務の効率化』です。
　出題文で問われている、POSとはPoint Of Salesの略で、日本語では「販売時の情報管理」を意味する言葉です。

　外来語の常として、長いアルファベット表記を略した文字が使われることがあります。
　しかし、略語を記号として、間違えずに暗記するのに苦労するかもしれません。
 

　そこでお勧めのテクニックとして、正規表記の英語をカタカナに読み解いて、憶えると言う方法があります。
　例えば、POSの正規表記であるPoint Of Salesをカタカナに読み解いて、ポイント・オブ・セールスと憶えることです。
 

　余談となりますが、某テレビゲームの登場モンスターの名前を子供たちが比較的簡単に憶えられるのは、カタカナ表記だからと言う説があります。

　この設問での選択肢の答えをすべてカタカナで表記してみます。

・営業員の業務生産性向上と営業部門の組織力強化は、セールス・フォース・オートメイション。
・構成部品及び仕掛品の在庫量削減は、マテリアル・リクアイアメント・プランニング。
・調達から製造・配送・販売に至る一連のプロセスの最適化は、サプライ・チェーン・マネジメント。
・店舗ごとの品揃えの改善と発注や在庫管理業務の効率化は、ポイント・オブ・セールス。

　如何でしょうか。

　読み方を考えて憶えなければならない漢字や、アルファベットで表記された文字をカタカナに書き換えて、読んで憶えるのも、暗記法としては有用なのかもしれません。

　最後に、それぞれの選択肢の答えについて触れておきます。

POSシステムとは、店舗の売り上げ情報を管理するシステムです。
店舗のレジに入力した売り上げ情報をもとに、いつ何がどのぐらい売れたのかを管理するシステムです。
POSシステムによって店舗ごとの売り上げや在庫情報を管理できるようになるため、「店舗ごとの品ぞろえの改善と発注や在庫管理業務の効率化」が正解です。

POSシステムは、販売情報をリアルタムで情報システムに取り込む管理方法です。