ITパスポートの過去問
令和5年度
マネジメント系 問13

a：ファシリティマネジメント 　b：UPS、が正解です。

各用語の解説は以下のとおりです。

サービスレベルマネジメント (Service Level Management)

：情報システムやITサービスの品質を維持・向上させるための管理手法の一つです。

これは、サービス提供者と顧客間でサービスの品質を明示的に合意することを目的としており、この合意内容は「サービスレベル契約（SLA）」として文書化されます。

ファシリティマネジメント (Facility Management)

：建物や施設の適切な運用、維持、改善を行うための統合的な管理手法を指します。

これには、建物の清掃、保守、セキュリティ、環境管理など、様々な業務が含まれます。

UPS (Uninterruptible Power Supply)

：突発的な電源の中断や停電からコンピュータやその他の機器を保護するための装置です。

停電が発生した場合、UPSは内蔵のバッテリーによって一時的に電力を供給し、機器の正常なシャットダウンやデータの保存を可能にします。

IPS (Intrusion Prevention System)

：ネットワークのセキュリティを高めるためのシステムの一つです。

不正なトラフィックや攻撃をリアルタイムで検出し、これを遮断する機能を持ちます。

IPSはしばしば、ファイアウォールやIDS（侵入検出システム）と連携して動作します。

システム環境整備に関連する問題です。

サービスレベルマネジメントとは、サービスを提供している側がサービスの品質について定期的・継続的に検証し、サービス品質の維持・改善を図ることです。

ファシリティマネジメントとは、企業などが事業活動のために、施設などを管理・運営することを言います。

IPSとは、サーバーなどの通信状況を管理し、外部からの不正侵入を防止するシステムのことです。

UPSとは、無停電電源装置のことです。停電の際、UPSに蓄電された電気を利用して各機器へ電力を供給するためのものです。

aは、「建物や設備などの資源」について「最善の状態」に管理・運営することですので、ファシリティマネジメントです。

bは、「突発的な停電が発生したとき」に「サーバに一定時間電力を供給する機器」のことですので、UPSです。

システム環境である建物やその設備などを管理することを、ファシリティマネジメントといいます。また、突発的な停電が発生した際の対策として導入する機器はUPS（Uninterruptible Power Supply）といいます。