1級管工事施工管理技士の過去問
平成30年度(2018年)
問題A 問39

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問題

1級 管工事施工管理技術検定試験 平成30年度(2018年) 学科試験 問題A 問39 (訂正依頼・報告はこちら)

ボイラー等に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 鋳鉄製ボイラーは、分割搬入が可能で、鋼板製に比べて、耐食性が優れている。
  • 小型貫流ボイラーは、蒸発量に対する保有水量が少なく、ボイラー水の濃縮度が大きいため、水質管理には注意を要する。
  • 炉筒煙管ボイラーは、保有水量は多いが、煙管群内に燃焼ガスを高速に対流させ加熱するため、予熱時間が短い。
  • 真空式温水発生機は、運転中の内部圧力が大気圧より低いため、ボイラーの適用を受けず、取扱い資格も不要である。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解 3

1 鋳鉄製ボイラーは、分割搬入が可能で、鋼板製に比べて、耐食性が優れています。

2 小型貫流ボイラーは、保有水量が少なく、ボイラー水の濃縮度が大きいため、使用する水は高度な処理を施したもので無ければなりません。

3 煙管群内に燃焼ガスを高速に対流させ加熱するため、予熱時間が長いです。

4 上記の通りになります。

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02

ボイラー等に関する問題です。

選択肢1. 鋳鉄製ボイラーは、分割搬入が可能で、鋼板製に比べて、耐食性が優れている。

適当です。

この本文は頻出ですので覚えておきましょう。

鋳鉄製ボイラーは「分割搬入が可能」で、鋼板製に比べて、「耐食性が優れて」います。

ただし、衝撃による破損に弱いです。

選択肢2. 小型貫流ボイラーは、蒸発量に対する保有水量が少なく、ボイラー水の濃縮度が大きいため、水質管理には注意を要する。

適当です。

小型貫流ボイラーの注意点に関して述べており、本文のとおり蒸発量に対する保有水量が少なく、ボイラー水の濃縮度が大きいため、水質管理には注意を要します。

選択肢3. 炉筒煙管ボイラーは、保有水量は多いが、煙管群内に燃焼ガスを高速に対流させ加熱するため、予熱時間が短い。

適当ではありません。

炉筒煙管ボイラーに関して述べています。

確かに保有水量は多いのですが「煙管群内に燃焼ガスを高速に対流させ加熱する」ということは予熱時間は「長く」なります。

選択肢4. 真空式温水発生機は、運転中の内部圧力が大気圧より低いため、ボイラーの適用を受けず、取扱い資格も不要である。

適当です。

真空式温水発生機に関して述べており、運転中の「内部圧力が大気圧より低い」です。

よってボイラーの適用を受けず、取扱い資格も不要となります。

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03

ボイラー等に関する問題です。

選択肢1. 鋳鉄製ボイラーは、分割搬入が可能で、鋼板製に比べて、耐食性が優れている。

問題文の通りです

 

鋳鉄製ボイラーの特徴は以下のようになります。

・本体がネズミ鋳鉄で、鋼板に比して耐食性に優れます。

・セクションを分割搬入し、現場での組立ができます。

・炉筒煙管ボイラーより安価で、取扱いも容易です。

・材料から、高圧・高温・大容量のボイラーの製作はできません。

選択肢2. 小型貫流ボイラーは、蒸発量に対する保有水量が少なく、ボイラー水の濃縮度が大きいため、水質管理には注意を要する。

問題文の通りです

 

小型貫流ボイラーの特徴は以下のようになります。

・小型軽量で、据付け面積が小さくて良い。

・保有水量が少なく、始動時間が短い。

・負荷変動に敏感に対応できる高度制御と組み合わせて、変動対応が可能。

・給水処理は非常に高度なものとする。

選択肢3. 炉筒煙管ボイラーは、保有水量は多いが、煙管群内に燃焼ガスを高速に対流させ加熱するため、予熱時間が短い。

炉筒煙管ボイラーは、保有水量が多いため、負荷変動に対しては安定性がありますが、予熱時間が長いです

 

炉筒煙管ボイラーは、円筒型の缶胴中に燃焼室と多数の煙管を配置して、燃焼ガスは炉筒から2~4パスの煙管を通して煙道に流れる構造です。

胴内ボイラー水は炉筒と煙管で加熱されます。

選択肢4. 真空式温水発生機は、運転中の内部圧力が大気圧より低いため、ボイラーの適用を受けず、取扱い資格も不要である。

問題文の通りです

 

真空式温水発生機の特徴は以下のようになります。

・熱媒水は100℃以上にはならず、本体圧力は大気圧以下。

・熱媒水の補給が必要なく、空気やスケールの影響受け難く、耐久性に優れる。

・排ガス温度が低く、高いボイラー効率。

 

真空式温水発生機は、「ボイラー及び圧力容器安全規則」に該当せず、検査・資格などが不要という利点があります。

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