1級建築施工管理技士 過去問
平成30年(2018年)
問2 (午前 問2)

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問題

1級建築施工管理技士試験 平成30年(2018年) 問2(午前 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

日照、日射及び日影に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 水平ルーバーは西日を遮るのに効果があり、縦ルーバーは夏季の南面の日射を防ぐのに効果がある。
  • 北緯35度における南面の垂直壁面の可照時間は、春分より夏至の方が短い。
  • 同じ日照時間を確保するためには、緯度が高くなるほど南北の隣棟間隔を大きくとる必要がある。
  • 建物の高さが同じである場合、東西に幅が広い建物ほど日影の影響の範囲が大きくなる。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は1です。

1:誤りです。縦ルーバーは西日を遮るのに効果があり、水平ルーバーは夏季の南面の日射を防ぐのに効果があります。

2:設問通りです。夏至は太陽高度が高い為、南面の垂直壁面の可照時間は、春分の日及び秋分の日より短くなります。

3:設問通りです。緯度の高い地域の方が太陽高度が低く、日照時間が短いです。その為、同じ日照時間を確保するためには、緯度が高くなるほど建築物の南北の隣棟間隔を大きくとる必要があります。

4:設問通りです。

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02

以下、選択肢ごとに解説します。

選択肢1. 水平ルーバーは西日を遮るのに効果があり、縦ルーバーは夏季の南面の日射を防ぐのに効果がある。

誤りです。

縦ルーバーは西日を遮るのに効果があり、

水平ルーバーは夏季の南面の日射を防ぐのに効果があります。

選択肢2. 北緯35度における南面の垂直壁面の可照時間は、春分より夏至の方が短い。

正しいです。

北緯35度における南面の垂直壁面の可照時間は春分より夏至の方が短いです。

太陽位置図を理解しましょう。

選択肢3. 同じ日照時間を確保するためには、緯度が高くなるほど南北の隣棟間隔を大きくとる必要がある。

正しいです。

緯度の高い地域の方が太陽高度が低く、日照時間が短いです。その為、同じ日照時間を確保するためには、緯度が高くなるほど建築物の南北の隣棟間隔を大きくとる必要があります。

選択肢4. 建物の高さが同じである場合、東西に幅が広い建物ほど日影の影響の範囲が大きくなる。

正しいです。

同じ日照時間を確保するためには、緯度が高くなるほど南北の隣棟間隔を大きくとる必要があります。

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03

正解は1です。

1.誤りです。

  西日は太陽高度が低く、水平面に対しての角度が小さくなります。

  水平に近い西日に対して水平に設置されたルーバーの遮蔽効果は小さく、

  よって西日を遮るためには垂直ルーバーの方が効果があります。

2.設問の通りです。

  夏至は1年の中で太陽高度が一番高くなります。

  太陽高度が高いということは垂直面より水平面への日照時間が長くなります。

  反対に秋春分は太陽高度が低いため垂直面への日照時間が長くなります。 

3.設問の通りです。

  緯度が高くなるほど太陽高度は低くなり、日照時間は短くなります。

  隣棟間隔は隣棟間隔係数に比例し、緯度が高くなるほどこの係数は大きくなります。

4.設問の通りです。

  建物の日影は日影曲線図によって求められます。

  同じ高さの建物で比較した場合、東西方向に長い建物の方が北側へ与える

  日影の影響は大きくなります。 

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