1級建築施工管理技士 過去問
平成30年(2018年)
問25 (午前 問25)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

1級 建築施工管理技術検定試験 平成30年(2018年) 問25(午前 問25) (訂正依頼・報告はこちら)

異形鉄筋の定着等に関する記述として、最も不適当なものはどれか。ただし、dは異形鉄筋の呼び名の数値とする。
  • 大梁主筋にSD345を用いる場合の直線定着の長さは、コンクリート強度が同じならば、同径のSD390を用いる場合と同じである。
  • 梁下端筋の柱梁接合部への定着は、原則として、梁下端筋を曲げ上げる形状で定着させる。
  • 梁端の上端筋をカットオフする場合には、梁の端部から当該梁の内法長さの1/4となる点を起点とし、15d以上の余長を確保する。
  • 梁の主筋を柱内に折曲げ定着とする場合には、仕口面からの投影定着長さを柱せいの3/4倍以上とする。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解は1です。

1:誤りです。
まず、鉄筋の強度が高くなると、必要定着長さは長くなります。何故なら、鉄筋に大きな引張力が働き、抜けやすくなるからです。
次に、コンクリートの強度が高くなると、必要定着長さは短くできます。何故なら、鉄筋がコンクリートから抜けにくくなるからです。
SD390の方が、SD345と比べて鉄筋の強度が高いので、コンクリート強度が同じであれば、必要定着長さは長くなります。

2:設問通りです。

3:設問通りです。

4:設問通りです。

参考になった数100

02

以下、選択肢ごとに解説します。

選択肢1. 大梁主筋にSD345を用いる場合の直線定着の長さは、コンクリート強度が同じならば、同径のSD390を用いる場合と同じである。

誤り。

大梁主筋にSD345を用いる場合の直線定着の長さは、コンクリート強度が同じならば、同径のSD390を用いる場合より長くなります。

選択肢2. 梁下端筋の柱梁接合部への定着は、原則として、梁下端筋を曲げ上げる形状で定着させる。

正しい。

設問の通りです。

選択肢3. 梁端の上端筋をカットオフする場合には、梁の端部から当該梁の内法長さの1/4となる点を起点とし、15d以上の余長を確保する。

正しい。

設問の通りです。

選択肢4. 梁の主筋を柱内に折曲げ定着とする場合には、仕口面からの投影定着長さを柱せいの3/4倍以上とする。

正しい。

設問の通りです。

参考になった数24

03

鉄筋の強度が高い時、コンクリートの強度が高い時にどうなるかをしっかりと整理しましょう。

逆に覚えてしまうことも多いものなので、原理をイメージしてみましょう。

コンクリート強度が大きい⇒定着長は短くなる

鉄筋強度が大きい⇒定着長は長くなる

鉄筋が高強度であるという事はその部分に強い応力がかかるということになるので、その部分の定着は長くする必要があります。

選択肢1. 大梁主筋にSD345を用いる場合の直線定着の長さは、コンクリート強度が同じならば、同径のSD390を用いる場合と同じである。

誤りです。

鉄筋の強度が大きいほどその部分にかかる応力は大きくなるので定着をしっかりとる必要があります。

選択肢2. 梁下端筋の柱梁接合部への定着は、原則として、梁下端筋を曲げ上げる形状で定着させる。

設問の通りです。

柱と梁の挙動が異なるのでしっかりと曲げ上げることで定着されます。

選択肢3. 梁端の上端筋をカットオフする場合には、梁の端部から当該梁の内法長さの1/4となる点を起点とし、15d以上の余長を確保する。

設問の通りです。

15d以上の余長はよく出題されるので覚えておきましょう。

選択肢4. 梁の主筋を柱内に折曲げ定着とする場合には、仕口面からの投影定着長さを柱せいの3/4倍以上とする。

設問の通りです。

 

参考になった数6