1級建築施工管理技士の過去問
平成30年(2018年)
午前 問27

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問題

1級 建築施工管理技術検定試験 平成30年(2018年) 午前 問27 (訂正依頼・報告はこちら)

型枠の設計に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 固定荷重の計算に用いる型枠の重量は、0.4kN/m2とする。
  • 合板せき板のたわみは、単純支持で計算した値と両端固定で計算した値の平均値とする。
  • 型枠に作用する荷重及び外力に対し、型枠を構成する各部材それぞれの許容変形量は、2mm以下を目安とする。
  • 型枠の構造計算において、支保工以外の材料の許容応力度は、長期と短期の許容応力度の平均値とする。

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は2です。

1:設問通りです。
型枠支保工の鉛直荷重は、建築物の鉛直荷重と同じく、固定荷重と積載荷重に分けて考えます。
型枠支保工の鉛直荷重は、固定荷重と積載荷重の和とします。
まず、固定荷重は、鉄筋を含んだ普通コンクリートの荷重(24 kN/㎡×部材厚さm)に、在来工法の型枠の重量0.4 kN/㎡を加えた値とします。
次に、積載荷重は、ポンプ工法による打込みの場合は、1.5kN/㎡とします。

2:誤りです。
同様のスパン長・荷重条件の場合、単純梁の方が、両側固定梁と比較して曲げモーメントやたわみが大きくなる為、合板せき板のたわみは、各支点間を単純梁として計算し安全側で検討する必要があります。

3:設問通りです。

4:設問通りです。
型枠支保工等の構造計算に用いる許容応力の値として、
①型枠支保工に用いる鋼材の許容曲げ応力及び許容圧縮応力の値は、当該鋼材の降伏強さの値または引張強さの値の3/4のうち、いずれか小さい値の2/3以下とします。
②鋼材の許容せん断応力の値は、当該鋼材の降伏強さの値又は引張強さの値の3/4のうち、いずれか小さい値の38/100以下とします。
③型枠支保工以外の端太材等の許容応力度は、使用鋼材の長期許容応力度と短期許容応力度の平均値とします。

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02

以下、選択肢ごとに解説します。

選択肢1. 固定荷重の計算に用いる型枠の重量は、0.4kN/m2とする。

正しい。

設問の通りです。

選択肢2. 合板せき板のたわみは、単純支持で計算した値と両端固定で計算した値の平均値とする。

誤り。

合板せき板のたわみは、各支点間を単純梁として計算します。

選択肢3. 型枠に作用する荷重及び外力に対し、型枠を構成する各部材それぞれの許容変形量は、2mm以下を目安とする。

正しい。

設問の通りです。

選択肢4. 型枠の構造計算において、支保工以外の材料の許容応力度は、長期と短期の許容応力度の平均値とする。

正しい。

設問の通りです。

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