1級建築施工管理技士の過去問
平成30年(2018年)
午前 問43

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問題

1級 建築施工管理技術検定試験 平成30年(2018年) 午前 問43 (訂正依頼・報告はこちら)

壁のせっこうボード張りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 軽量鉄骨壁下地にボードを直接張り付ける場合、ドリリングタッピンねじの留付け間隔は、中間部300mm程度、周辺部200mm程度とする。
  • せっこう系接着材による直張り工法において、ポリスチレンフォーム断熱材が下地の場合は、プライマー処理をして、ボードを張り付ける。
  • せっこう系接着材による直張り工法において、ボード中央部の接着材を塗り付ける間隔は、床上1,200mm以下の部分より床上1,200mmを超える部分を小さくする。
  • テーパーボードの継目処理において、グラスメッシュのジョイントテープを用いる場合は、ジョイントコンパウンドの下塗りを省略できる。

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は3です。

1:設問通りです。
軽量鉄骨壁下地は、LGS【Light(軽量)Gauge(規格)Steel(鉄)】壁下地ともいいます。
ボード張付けの際、壁中央部より周辺部の方が圧力がより大きく掛かるため、中央部は300㎜ピッチ程度ですが、周辺部は200㎜ピッチ程度と細かいピッチで留めつけてより頑丈にします。

2:設問通りです。
ボード直張り工法とは、軽量鉄骨(LGS)壁下地ではなく、コンクリート等の壁に直接張付ける工法です。
施工手順は下記の通りです。(断熱材がある場合)
①コンクリート下地に断熱材を張付ける ⇒ ②断熱材にプライマーを塗布 ⇒ ③GLボンドを塗付ける ⇒ ④ボードを張付ける。
よって、本選択肢は正しい内容です。

3:誤りです。
せっこう系接着材直張り工法における張付け用接着材(GLボンド)の塗付け間隔は、ボード周辺部を150〜200mm、床上1.2m以下の部分を200〜250mm、床上1.2mを超える部分を250〜300mmとします。
理由は、ボード周辺部及び下の部分には、上部よりも力が掛かりやすい為、周辺部と下の部分の接着材(GLボンド)の間隔を狭くします。

4:設問通りです。
まず、語句の説明をします。
・テーパーボードとは、クロスのひび割れを防止するためにボード端部が斜めにカットされたボードです。
・継ぎ目処理とは、継ぎ目を見えなくする事を言います。
・グラスメッシュのジョイントテープとは、高強度、寸法安定性、耐熱性、不燃性を有するテープです。ボード同士の継ぎ目には、外力によって動くためひび割れを起こしやすいですが、そのひび割れを防止するために張るテープです。
・ジョイントコンパウンドとは、乾燥性に優れたパテ材です。

次に、ボード継ぎ目の施工手順を説明します。
①下塗り(ジョイントコンパウンド)
②ジョイントテープ張り(グラスメッシュ以外のもの)
③中塗り(ジョイントコンパウンド)
④上塗り(ジョイントコンパウンド)
⑤全面パテ処理
この流れが、通常の工程ですが、「グラスメッシュの」ジョイントテープを使用する場合においては、上記手順の①②を省略することができます。
これは、クロス継ぎ目のひび割れの防止に有効な「グラスメッシュ」のジョイントテープを張付けるからです。

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02

以下、選択肢ごとに解説します。

選択肢1. 軽量鉄骨壁下地にボードを直接張り付ける場合、ドリリングタッピンねじの留付け間隔は、中間部300mm程度、周辺部200mm程度とする。

正しい。

設問の通りです。

選択肢2. せっこう系接着材による直張り工法において、ポリスチレンフォーム断熱材が下地の場合は、プライマー処理をして、ボードを張り付ける。

正しい。

設問の通りです。

選択肢3. せっこう系接着材による直張り工法において、ボード中央部の接着材を塗り付ける間隔は、床上1,200mm以下の部分より床上1,200mmを超える部分を小さくする。

誤り。

せっこう系接着材による直張り工法において、ボード中央部の接着材を塗り付ける間隔は、床上1,200mmを超える部分より床上1,200mm以下の部分を小さくします。

選択肢4. テーパーボードの継目処理において、グラスメッシュのジョイントテープを用いる場合は、ジョイントコンパウンドの下塗りを省略できる。

正しい。

設問の通りです。

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